「Nina mew」退任後すぐ「Life In Nina」を立ち上げた理由 内田新菜が語るプロデューサー業とは モデルプレスインタビュー
「Nina mew」退任後すぐ「Life In Nina」を立ち上げた理由 内田…
【Life In Nina/モデルプレス】アパレルブランド「Nina mew(ニーナミュウ)」プロデューサーを今年の3月末で退任し、4月より新ブランド「Life In Nina(ライフ イン ニーナ)」を立ち上げたプロデューサーの内田新菜さん(35)にインタビューを実施。現在は、1人で新ブランドの企画からネット販売を展開しているそうです。
― 「Life In Nina」は立ち上げたばかりなんですね。
内田さん:4月1日より、「Life In Nina」をスタートさせました。“ライフ イン”となっているように、生活に密着したカジュアルなカットソーやTシャツ、日常使えるサングラスやメガネ、充電器、スマホケース、アクセントになる帽子やバッグなどをネット販売しています。生活感があって、女の子が取り入れやすいブランドになっています。
― なぜ「Nina mew」を退任して、「Life In Nina」を立ち上げようと思ったのでしょうか?
内田さん:「Nina mew」では丸9年プロデューサーとして働いてきました。20代のとき立ち上げましたが、私は今年35歳になります。ブランドを年取らせるわけにもいかず、でも私は年を取っていくわけで、その葛藤がありました。昨年の12月に退任が決まったのですが、退任後、休憩することもできたのですが立ち止まることが怖くて、そのときに次のブランドのことも決めました。居場所を自分で作らないとと思っていました。最初はカジュアルな気持ちだったのですが徐々に楽しくなってきましたね。
― 新ブランドを立ち上げようと思ったとき、どんなことから始めるんですか?
内田さん:まずはショップ名とロゴ、そしてコンセプトを決めました。ネットでやりたいと思っていたので、どんなショップがいいんだろうと考えました。あんまりガチガチに決めたくなかったので、コンセプトショップ名を「Life In Nina」にして、じゃあロゴはどうしようというところから始まって、イメージカラーは?ホームページは?…と考えてから、委託業者の方との打ち合わせをするようになりました。
― そして、なぜライフスタイルのアイテムを重視しようと思ったのでしょうか?
内田さん:頑張った日のお洋服ってあると思います。でも、歳を重ねる毎に、頑張れない日もあるということがわかってきて、だからさっと気軽に着られるようなお洋服を身近に感じてきました。普段のシンプルなスタイルには小物が必要なので、カジュアルなアクセントにする。それに、そっちの方が今っぽいなと思って。「n selection(エヌセレクション)」という「Life In Nina」の中から誕生したブランドがあるのですが、それはお洋服のブランドです。最終的には「Life In Nina」をセレクトショップみたいにできたらいいなって思っています。
― 「Life In Nina」は現在、どんな体制で動いているのでしょうか?
内田さん:私は完全にフリーです。1人でやっています。企画から始まり、サンプル出して商品化、生産枚数を決め、ネットに掲載する用にサンプル撮影してもらって、ネットで販売しています。
会社にしようと思ってはいるのですが、とりあえず1年は今のままでやっていくつもりです。以前はスタッフが何十人もいたので、やってもらっていたことも今は自分で全部やらなくてはいけないので、こんなことが大変だったんだ…って思うこともあるのですが、前とは違う目線でブランドに携われているので、今の経験を尊く思います。
― 「Life In Nina」を立ち上げて、約半年が経過しますが、やりがいや苦労したことを教えてください。
内田さん:大変だったことは、意外と知らないことばかりでした。細いことも多くて…。お洋服を作って、チェックして、売って…って流れになると思うのですが、じゃあタグの発行は?襟のネームは?追加発注したいときは?など、今まではそういう細いところを助けてもらっていた分、全然知らない分野でした。あとは、今まではあれが売れたよ、これが売れたよ、程度のざっくりとした売り上げしか聞いていなかったのですが、今はネットを開けば何が売れているのかすぐにチェックできます。そういうのを勉強中です。今まで知っているようで知らなかったことばかりでした。
やりがいは、お客様とより近い距離にいられることです。来店イベントなどはできませんが、商品を通して“近さ”を感じられています。こういうことがブランドを立ち上げる意味だったんだと、やっぱり「Life In Nina」を立ち上げてよかったなと思います。
― そもそもなぜプロデューサーをやろうと思ったのでしょうか?
内田さん:両親がセレクトショップを運営していたので、文化服装学院卒業後は販売員として働きました。それからバイヤーをやりました。合わせて4年ぐらい働いたあと、デザイナーになりたいとは思ってもいなかったのですが、次のステップとして、作り手の方に回ろうと思ったからです。
― ファッション好きなら、「自分のお店を持ちたい」「ブランドを立ち上げたい」って思っている子はたくさんいると思います。
内田さん:私みたいに目指して勝ち取ったという人ばかりではないと思います。ただ、当たり前ですが、諦めないことと、好きでいることが1番大切なのかなと思います。だから、今やっている仕事も一生懸命やると次のステップに繋がる。自分の置かれている場所で頑張れば、絶対に次のステップってひょんなことから巡ってくると思います。だから、その瞬間を逃さないようにしてほしいです。
― 今後の目標を教えてください。
内田さん:「Life In Nina」をきちんとしたコンセプトショップとして確立させることです。立ち上げてすぐに出店のお話もいただいたりしたのですが、今はネットでしっかりやっていきたいなと思っています。メンズやキッズラインも作りたいので、もっと幅広い人にチェックしてもらえるオフィシャルサイトを作っていきたいです。
― 1人で仕事をしているとなると、ネットで情報を得ることが増えますか?
内田さん:そうですね。なんでもスマホで済ませていることが多いです。子どもがいるので、在宅が多いので、やり方を決めてスマホだけで仕事を進められるようにしています。
― ファッション情報は、どのように集めていますか?
内田さん:雑誌はほかの人よりも多めに読んでいると思います。本も街を歩くのも、カフェも好きです。だから空いた時間は、歩いてカフェでまったりして、Instagramやお気に入りのサイトをみたり。特別なにかで集めているというより、日常の中で拾っていることが多いです。
― お子様もいて、仕事も多忙だと自分の時間を作るのも難しそうです。
内田さん:それが以外とあるんですよね。オンオフが激しいタイプなので、仕事ばかりやっている週もあります。今は、期日さえ守れば、自由に時間を使えるので、そこまで自分の時間がないわけではないですよ。
― プロデューサーはブランドの顔とも言われていますが、美容面で気を付けていることはありますか?
内田さん:化粧品が好きで、気になる韓国コスメを買いに行ったり、新しく発売された日本のコスメなどを試すことが好きです。今はクッションファンデーションにハマっています!あとは、毎日のパックは欠かしません。保湿をしっかりするとか、メイクはきちんと落としてから寝るとか、基本的なことをしっかりとやっています。
― 今はお1人で運営していますが、今後の予定は?
内田さん:当初は人を増やそうとは思っていなかったのですが、私はこの「Life In Nina」以外にフリーで活動していることも多いので、多分増やさなくちゃいけないなと考えているところです。
― どういう人と一緒に働きたいですか?
内田さん:なんでも言い合える人。ショップやブランドを良くするために、意見交換ができる人がいいです。あと、私パソコンが得意ではないので、技術面で言うと、得意な方だとありがたいです。ガチガチな会社にしていくというより、気の合う人と、肩の力を抜きながらやっていきたいです。
― 夢を追いかけている女の子に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。
内田さん:やっぱり今ここに来て思うことは、1人の想いや力は無力だということ。自分のショップやブランドを育てるためには、友達や出会いを大切にして、周りの協力を得ることだと思います。そのためには協力したいって思える人になること。周りを巻き込まないと成功はしにくいと思います。周りに応援してもらわないと。まずは、身近な家族や友達を大切にしてください。あとは、口に出すこと。言霊っていうぐらいなので、自分の中で秘めているより、きちんと言葉にしてください。恥ずかしいこともあるかもしれませんが、言葉に出して、こうやりたい、こういう人と会いたいと言ってみると、意外と繋がっていったりします。
― ありがとうございました。
常にアパレル業界の第一線を走っている内田さん。「『n selection』を9月に初めて販売したとき、2日間で全部完売してしまったんですよ!」と達成感に満ち溢れている内田さんの勢いはまだまだ止まりそうもないです。(modelpress編集部)
ブランド:Life In Nina(ライフ イン ニーナ)
職種:プロデューサー
アパレル業界で働き始めた年月:2001年4月~
経歴:別ブランド販売員&バイヤー2004年4月~、「Nina mew」プロデューサー2007年11月~、「Life In Nina」プロデューサー2016年4月~
「Life In Nina」を立ち上げたきっかけ
― 「Life In Nina」は立ち上げたばかりなんですね。
内田さん:4月1日より、「Life In Nina」をスタートさせました。“ライフ イン”となっているように、生活に密着したカジュアルなカットソーやTシャツ、日常使えるサングラスやメガネ、充電器、スマホケース、アクセントになる帽子やバッグなどをネット販売しています。生活感があって、女の子が取り入れやすいブランドになっています。
― なぜ「Nina mew」を退任して、「Life In Nina」を立ち上げようと思ったのでしょうか?
内田さん:「Nina mew」では丸9年プロデューサーとして働いてきました。20代のとき立ち上げましたが、私は今年35歳になります。ブランドを年取らせるわけにもいかず、でも私は年を取っていくわけで、その葛藤がありました。昨年の12月に退任が決まったのですが、退任後、休憩することもできたのですが立ち止まることが怖くて、そのときに次のブランドのことも決めました。居場所を自分で作らないとと思っていました。最初はカジュアルな気持ちだったのですが徐々に楽しくなってきましたね。
「Life In Nina」を立ち上げるには
― 新ブランドを立ち上げようと思ったとき、どんなことから始めるんですか?
内田さん:まずはショップ名とロゴ、そしてコンセプトを決めました。ネットでやりたいと思っていたので、どんなショップがいいんだろうと考えました。あんまりガチガチに決めたくなかったので、コンセプトショップ名を「Life In Nina」にして、じゃあロゴはどうしようというところから始まって、イメージカラーは?ホームページは?…と考えてから、委託業者の方との打ち合わせをするようになりました。
― そして、なぜライフスタイルのアイテムを重視しようと思ったのでしょうか?
内田さん:頑張った日のお洋服ってあると思います。でも、歳を重ねる毎に、頑張れない日もあるということがわかってきて、だからさっと気軽に着られるようなお洋服を身近に感じてきました。普段のシンプルなスタイルには小物が必要なので、カジュアルなアクセントにする。それに、そっちの方が今っぽいなと思って。「n selection(エヌセレクション)」という「Life In Nina」の中から誕生したブランドがあるのですが、それはお洋服のブランドです。最終的には「Life In Nina」をセレクトショップみたいにできたらいいなって思っています。
「Life In Nina」の現在は?やりがいや苦労も語る
― 「Life In Nina」は現在、どんな体制で動いているのでしょうか?
内田さん:私は完全にフリーです。1人でやっています。企画から始まり、サンプル出して商品化、生産枚数を決め、ネットに掲載する用にサンプル撮影してもらって、ネットで販売しています。
会社にしようと思ってはいるのですが、とりあえず1年は今のままでやっていくつもりです。以前はスタッフが何十人もいたので、やってもらっていたことも今は自分で全部やらなくてはいけないので、こんなことが大変だったんだ…って思うこともあるのですが、前とは違う目線でブランドに携われているので、今の経験を尊く思います。
― 「Life In Nina」を立ち上げて、約半年が経過しますが、やりがいや苦労したことを教えてください。
内田さん:大変だったことは、意外と知らないことばかりでした。細いことも多くて…。お洋服を作って、チェックして、売って…って流れになると思うのですが、じゃあタグの発行は?襟のネームは?追加発注したいときは?など、今まではそういう細いところを助けてもらっていた分、全然知らない分野でした。あとは、今まではあれが売れたよ、これが売れたよ、程度のざっくりとした売り上げしか聞いていなかったのですが、今はネットを開けば何が売れているのかすぐにチェックできます。そういうのを勉強中です。今まで知っているようで知らなかったことばかりでした。
やりがいは、お客様とより近い距離にいられることです。来店イベントなどはできませんが、商品を通して“近さ”を感じられています。こういうことがブランドを立ち上げる意味だったんだと、やっぱり「Life In Nina」を立ち上げてよかったなと思います。
プロデューサーになるためには
― そもそもなぜプロデューサーをやろうと思ったのでしょうか?
内田さん:両親がセレクトショップを運営していたので、文化服装学院卒業後は販売員として働きました。それからバイヤーをやりました。合わせて4年ぐらい働いたあと、デザイナーになりたいとは思ってもいなかったのですが、次のステップとして、作り手の方に回ろうと思ったからです。
― ファッション好きなら、「自分のお店を持ちたい」「ブランドを立ち上げたい」って思っている子はたくさんいると思います。
内田さん:私みたいに目指して勝ち取ったという人ばかりではないと思います。ただ、当たり前ですが、諦めないことと、好きでいることが1番大切なのかなと思います。だから、今やっている仕事も一生懸命やると次のステップに繋がる。自分の置かれている場所で頑張れば、絶対に次のステップってひょんなことから巡ってくると思います。だから、その瞬間を逃さないようにしてほしいです。
― 今後の目標を教えてください。
内田さん:「Life In Nina」をきちんとしたコンセプトショップとして確立させることです。立ち上げてすぐに出店のお話もいただいたりしたのですが、今はネットでしっかりやっていきたいなと思っています。メンズやキッズラインも作りたいので、もっと幅広い人にチェックしてもらえるオフィシャルサイトを作っていきたいです。
「Life In Nina」プロデューサー・内田新菜さんのライフスタイル
― 1人で仕事をしているとなると、ネットで情報を得ることが増えますか?
内田さん:そうですね。なんでもスマホで済ませていることが多いです。子どもがいるので、在宅が多いので、やり方を決めてスマホだけで仕事を進められるようにしています。
― ファッション情報は、どのように集めていますか?
内田さん:雑誌はほかの人よりも多めに読んでいると思います。本も街を歩くのも、カフェも好きです。だから空いた時間は、歩いてカフェでまったりして、Instagramやお気に入りのサイトをみたり。特別なにかで集めているというより、日常の中で拾っていることが多いです。
― お子様もいて、仕事も多忙だと自分の時間を作るのも難しそうです。
内田さん:それが以外とあるんですよね。オンオフが激しいタイプなので、仕事ばかりやっている週もあります。今は、期日さえ守れば、自由に時間を使えるので、そこまで自分の時間がないわけではないですよ。
― プロデューサーはブランドの顔とも言われていますが、美容面で気を付けていることはありますか?
内田さん:化粧品が好きで、気になる韓国コスメを買いに行ったり、新しく発売された日本のコスメなどを試すことが好きです。今はクッションファンデーションにハマっています!あとは、毎日のパックは欠かしません。保湿をしっかりするとか、メイクはきちんと落としてから寝るとか、基本的なことをしっかりとやっています。
「Life In Nina」で働くためには
― 今はお1人で運営していますが、今後の予定は?
内田さん:当初は人を増やそうとは思っていなかったのですが、私はこの「Life In Nina」以外にフリーで活動していることも多いので、多分増やさなくちゃいけないなと考えているところです。
― どういう人と一緒に働きたいですか?
内田さん:なんでも言い合える人。ショップやブランドを良くするために、意見交換ができる人がいいです。あと、私パソコンが得意ではないので、技術面で言うと、得意な方だとありがたいです。ガチガチな会社にしていくというより、気の合う人と、肩の力を抜きながらやっていきたいです。
夢を叶える秘訣を語る
― 夢を追いかけている女の子に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。
内田さん:やっぱり今ここに来て思うことは、1人の想いや力は無力だということ。自分のショップやブランドを育てるためには、友達や出会いを大切にして、周りの協力を得ることだと思います。そのためには協力したいって思える人になること。周りを巻き込まないと成功はしにくいと思います。周りに応援してもらわないと。まずは、身近な家族や友達を大切にしてください。あとは、口に出すこと。言霊っていうぐらいなので、自分の中で秘めているより、きちんと言葉にしてください。恥ずかしいこともあるかもしれませんが、言葉に出して、こうやりたい、こういう人と会いたいと言ってみると、意外と繋がっていったりします。
― ありがとうございました。
常にアパレル業界の第一線を走っている内田さん。「『n selection』を9月に初めて販売したとき、2日間で全部完売してしまったんですよ!」と達成感に満ち溢れている内田さんの勢いはまだまだ止まりそうもないです。(modelpress編集部)
内田新菜(うちだにいな)プロフィール
ブランド:Life In Nina(ライフ イン ニーナ)
職種:プロデューサー
アパレル業界で働き始めた年月:2001年4月~
経歴:別ブランド販売員&バイヤー2004年4月~、「Nina mew」プロデューサー2007年11月~、「Life In Nina」プロデューサー2016年4月~
実際に働いている人の声は?
-
「THE NORTH FACE」店長インタビュー 育休復帰後もキャリアを目指す理由「ひとつの指針になれたら…」
THE NORTH FACE
-
「studio CLIP」インタビュー 販売スタッフからEC担当に…やりがい&苦労は?
studio CLIP
-
「apart by lowrys」EC担当インタビュー 店舗スタッフから本社勤務までの道のり…接客ロープレ大会で受賞も
apart by lowrys
-
<伊藤千晃インタビュー>「KIKI AND DAYS」立ち上げのきっかけとは?ディレクター業に迫る
KIKI AND DAYS
-
「ボタニスト」店長インタビュー 仕事内容・やりがい&苦労を語る
BOTANIST