「A.P.C.」販売スタッフインタビュー 路面店のやりがい&苦労を明かす

「A.P.C.」販売スタッフインタビュー 路面店のやりがい&苦労を明かす

アパレルブランド「A.P.C.(アー・ペー・セー)」(A.P.C.JAPAN株式会社)青山店の販売スタッフとして働く入社6年目の塩原瑠里子さん(27)がモデルプレスのインタビューに応じた。

モデルプレスのインタビューに応じた塩原瑠里子さん(C)モデルプレス

「A.P.C.」販売スタッフの仕事内容

― 「A.P.C.」販売スタッフの仕事内容を教えてください。

塩原さん:A.P.C.の独自の世界観を大切にした接客やコーディネート提案がメインです。接客を通してA.P.C.の魅力を伝えることも大事な仕事の一つです。また、商品の在庫管理や検品作業、店舗レイアウト、レジ業務など販売に関する付随業務や、売り上げ管理や顧客情報管理などお店のマネジメント業務も行っております。

― これまで働いてきて、やりがいや苦労したことを教えてください。

塩原さん:A.P.C.でのはじめての配属先が百貨店でしたので、百貨店では自然とお客様がいらっしゃいますが、一方で、路面店は日々の集客はとても少ないです。青山店に異動して数ヶ月は売り上げを獲得することや、顧客づくりに苦戦しましたが、先輩スタッフから、昔のコレクションや創始者ジャンの哲学などA.P.C.の知識や着こなしから、顧客づくりの経験談、成功例などを沢山教えていただきました。お客様とのコミュニケーションの中で、お客様の話をよく聞き、自分の言葉で伝え、丁寧な接客を心掛けていくうちに自然と売り上げや顧客ができるようになりました。サンキューDMを送るとまたすぐに遊びに来てくださったり、自分を通してA.P.C.を好きなお客様が増えたのを体感すると嬉しいです。初めてA.P.C.にご来店されたと伺うと、とてもよい緊張感があり、お客様とのコミュニケーションの中でお客様を理解し、コーディネート提案をした時に気に入っていただけて、セットでご購入してくださり、その後も、遊びに来てくださると、とてもやりがいを感じます。

またお客様が入店される時、ジャンが私たちスタッフに言う、「友人や家族を迎えるようなアットホームな雰囲気づくり」を大切にしているので、お買物されたお客様が帰り際に「いつもとっても居心地がよくて、つい長居しちゃいます」って言ってくださると嬉しくなります。私が働いている青山店は、表参道駅から少し歩いた静かな場所にあり、片山正通さんがデザインされたステキなお店です。A.P.C.の服はもちろん、お店で流れている音楽や建築、インテリア、フォトグラフィーなどA.P.C.の世界観に興味を持ってくださるお客様がいらっしゃるので嬉しいです。

「A.P.C.」販売スタッフになるまで

接客中(C)モデルプレス

― 入社してからこれまでの経歴を教えてください。

塩原さん:大学卒業後、2014年4月に(株)ルックホールディングスに販売職の新卒採用で入社しました。入社後、PAUL&JOE SISTERで約2年間勤務してきました。契約移行に伴い、2016年8月にA.P.C. へブランド異動となり、新宿高島屋店を1年経験し、2017年8月から現在の青山店での勤務に至ります。

― なぜ販売職を選んだのでしょうか?

塩原さん:服飾の大学に通い、ファッションビジネスを専攻していたので、昔からファッションが好きで、洋服を買うことも大好きで買い物へ行った時に、丁寧な接客を受けると購買関係なくとても気持ちが明るくなりました。販売の仕事は商品とお客様を繋ぐお仕事です。私たちの手を通して、商品がお客様の手に渡ります。その行程で、服を通して人を幸せにすることができる仕事だなと思い、販売職をしております。

― 数あるアパレルブランドの中から「A.P.C.」を選んだ理由も教えてください。

塩原さん:大学生の頃からA.P.C.の世界観に憧れて、ファンの一人でした。A.P.C.は洋服はもちろん、様々なカルチャーやライフスタイルと密接に関わり、独自の世界観があるところに魅了されました。流行に媚びず、年月を経ても色褪せないシンプルなデザインだからこそ、着る人によって変わります。最近では、ルックやランウェイでシンプルな中にも遊び心のある大胆な合わせをしているところにも魅力を感じています。

― 今後の目標を教えてください。

塩原さん:来店していただいた方にA.P.C.の世界観を体感していただくために、私たちスタッフが送り手としての誇りと責任を持ち、様々なことを吸収し、体験し、自分自身を常に磨き、接客を通して、A.P.C.の魅力をお客様へ伝えていきたいです。そして多くのA.P.C.のファンを作っていくことが今後の目標です。さらに自身のスキルアップとして、サブマネージャーを目指し日々努めていきたいです。

「A.P.C.」販売スタッフのライフスタイル

新作をチェック中(C)モデルプレス

― 美容面で気をつけていることを教えてください。

塩原さん:よく食べて、寝て、たくさん笑うことです。朝起きたら、新しい1日のために朝の光をいっぱい浴びることを大切にしています。また、季節ごとに季節の食べものを食べます。

― 休日はどのように過ごしていますか?

塩原さん:友だちや家族とゆっくり過ごしたり、日帰りで少し遠くまで美味しいものを食べに行ったり、温泉に行ったりします。登山も好きなので日帰り登山やハイキングに行ってリフレッシュしています。あとは、一日家で過ごす日もあります。自分の好きな家具やインテリアを少しずつ集めているので、その空間でゆっくりDVDを観て過ごしたりします。

― 普段どのようにファッション情報を取り入れていますか?

塩原さん:海外のファッションマガジンやInstagramを見ます。

「A.P.C.」で働くためには

整頓中(C)モデルプレス

― 「A.P.C.」にはどのような人が相応しいのでしょうか?

塩原さん:明るく向上心があり、相手の立場に立って物事を考え、行動し、周りへの気配り、気遣いのできる方です。

― 書類・面接…と通過できるポイントを教えてください。

塩原さん:A.P.C.はファッション以外のカルチャーにも密に関わるブランドのため、自分の好きなものをどのように取り組んできたのか、また、入社してからどんなことを頑張りたいのか、自分の言葉で笑顔で伝えることができればいいと思います。

また面接の服装は、A.P.C.を着たコーディネートだとA.P.C.好きなのかなと面接官へ好印象を与えますが、清潔感や自身を理解した自分らしいスタイルをしていることも大事だと思います。

夢を叶える秘訣を語る

塩原瑠里子さん(C)モデルプレス

― 夢を追いかけている女の子に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。

塩原さん:小さな目標でも明確にして、声に出して伝え、それを実現するには何が必要なのか考え、挑戦するの繰り返しだと思います。また、私は常に周りへの感謝の気持ちを忘れずにいつでも素直でいることを大事にしています。常に笑って楽しく過ごし、色々なことにチャレンジしてください。

「A.P.C.」販売スタッフの塩原瑠里子さん(C)モデルプレス

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

ある日の1日の流れ

※早番の場合

「A.P.C.」青山店で取材を実施(C)モデルプレス

AM10時30分~ 出勤
掃除、メールチェック、金銭チェック、店頭・身だしなみを整え、開店準備

AM11時~ 開店
前日の売り上げ確認、1日の予算・スケジュール確認、接客

PM1時~ お昼休憩(1時間)

PM2時~
スタッフと進捗状況確認、コミュニケーション、接客

PM5時~ 休憩(30分)

PM5時30分~
接客、顧客アプローチなど作業

PM7時~
1日の振り返り、明日の戦略をスタッフ間で共有

PM7時30分 退勤

塩原瑠里子(しおばらるりこ)プロフィール

塩原瑠里子さん(C)モデルプレス

ブランド:A.P.C.(アー・ペー・セー)
職種:販売スタッフ
アパレル業界で働き始めた年月:2014年4月~
経歴:PAUL&JOE SISTER2014年4月~、A.P.C.新宿高島屋店2016年8月~、青山店2017年8月~

実際に働いている人の声は?

A.P.C.

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