「adidas」プレスの“やりがい”とは?「衝撃を受けた」「リースの数が桁違い」目の前で起こった“スニーカーブーム” モデルプレスインタビュー

「adidas」プレスの“やりがい”とは?「衝撃を受けた」「リースの数が桁違い」…

【adidas/モデルプレス】スポーツブランド「adidas(アディダス)」(アディダス ジャパン株式会社)のプレスとして働く入社6年目の石賀愛さん(31)にインタビューを実施。adidas内のブランド「adidas Originals(アディダス オリジナルス)」と「adidas neo(アディダス ネオ)」を担当している石賀さん。“プレス”という職業にこだわり、就職活動をし、そしてadidas入社後は目の前で“スニーカーブーム”が巻き起こったそうです。そのときのやりがいなどを語ってくれました。
モデルプレスのインタビューに応じた石賀愛さん(C)モデルプレス
モデルプレスのインタビューに応じた石賀愛さん(C)モデルプレス

「adidas」プレスの仕事内容と目の前で見た“スニーカーブーム”



― adidasプレスの仕事内容を教えてください。

石賀さん:リース業が主な仕事です。多い日だと1日に10件以上のアポイントが入っています。ピックアップも合わせると、20件近くのリースが詰まってしまう日もあります。あとは、月1回のPR定例ミーティングや、展示会の準備。今はもう次のシーズンのテーマを考えている最中です。

― adidasは幅広い媒体にリースしていますよね。

石賀さん:そうですね。私が入社したとき、スニーカーを貸し出していたのはほとんどがストリート誌と青文字系の雑誌でした。それから、2年前にスタンスミスがリローンチしたとき、いろんな雑誌で取り扱っていただけるようになり、今では「JJ」や「CanCam」などの赤文字系を始め女性誌への掲載が増え、幅広く掲載されるようになりました。

リースに対応中(C)モデルプレス
リースに対応中(C)モデルプレス
― この5年間を振り返り、やりがいや苦労したことを教えてください。

石賀さん:スーパースターやスタンスミスが、ブームに乗ってきたときに、「JJ」で新垣結衣さんがスーパースターを履いて表紙を飾ったことがありました。「JJ」ってやっぱりヒールを履いているイメージが強かったので、スニーカー姿が表紙になることに衝撃を受けました。自分が貸し出したアイテムが世の中でブームになり、かつ表紙で履いていただけるのはすごく嬉しかったです。

でも、とにかく物量が多いので、貸し出しも返却の量もたくさんあって。今は1人でオリジナルスとネオを担当しているので、リースの合間に返却もしてという作業ばかりになってしまうので、そこはやっぱり大変だなと感じます。

― スニーカーブームを目の前で見てきたんですね。

石賀さん:(ブームの)実感はしましたね。リースの数が桁違いでした。電話をとると「スタンスミスを貸してください」って言われるので、サンプルはずっと貸し出し状態。バイク便でいろんなところをリースしていたと思います。でもそれってすごく嬉しいことで、人気はまだまだ衰えそうにないです。

プレスがやりたかった理由



サンプルをチェック(C)モデルプレス
サンプルをチェック(C)モデルプレス
― なぜ、プレスをやりたいと思ったのでしょうか?

石賀さん:高校生のとき、大好きなブランドがあったのですが、それを世の中にもっと広めていきたいと思ったことがきっかけです。そのためにはどういう職種があるんだろうと調べたときに、プレスという職種があってやってみたいと。プレスになるための本を読んだのですが、英語が必要だなと思い、ロンドンに1年間留学もしました。帰国後は別のブランドですが、プレスとして働くことができました。

― そこまでプレスに惹かれた理由はありますか?

石賀さん:自分はこういう人間ですって伝えることは苦手ですが、自分の好きなものは伝えたくて。それをどういった手法で人に伝えられるのかなって考えたときに、こういったPR職だったら自分の思っていることを伝えられるんじゃないのかなと思い、プレスとして働きたいと思うようになりました。

― プレスの魅力とは?

石賀さん:社内でも社外でも、いろんな人と携われること。スタイリストさんはもちろん、ファッションメディアの方、テレビや映画にも貸し出しすることもあるので、人脈が幅広くなります。

― 今後の目標を教えてください。

石賀さん:スニーカーがトレンドとなり、今では定番化してきました。そこをフックにadidasはスニーカーだけでなく、アパレルや、スポーツウェアもあるんだと興味をもってもらえるようPRしていきたいです。

adidasプレスのライフスタイル



スニーカーもチェック(C)モデルプレス
スニーカーもチェック(C)モデルプレス
― 美容面で気を付けていることを教えてください。

石賀さん:あまり夜更かしはしないようにしています。コンディションを良くするために、早く出社して、残業しないように帰ることを心掛けています。あとは、ランニングをしたり、ヨガに通ったりしてリフレッシュしています。内面からキレイになろうと思っています。

― 休日はどのように過ごすことが多いですか?

石賀さん:フラダンスを5年ほど習っているので、土曜日はフラダンスに時間を費やしています。その代わり、日曜日は友達と会って、ご飯を食べたりしています。あとは鎌倉など、少し遠出をしたりしています。

― 普段はどのようにファッション情報を集めていますか?

石賀さん:今はSNSが普及しているので、Instagramが多いです。好きなブランドのインスタから、このブランドはなにをフォローしているのか、どんどん調べていきます。好きなモデルさんもそうしています。自分が好きなものって、その人(ブランド)がフォローしているものも好きなのかなと感じるので、そこからどんどん探っています。そうすると、自分の好きなスタイルや世界観が絞られて、リアルな情報が得られるんですよ!

adidasで働くためには



石賀愛さん(C)モデルプレス
石賀愛さん(C)モデルプレス
― adidasにはどのような人が相応しいですか?

石賀さん:adidasではこうあるべき人というのはなく、新しいことを考えている人、パッションを持ってadidasでやってみたい仕事があるのかが大切です。今はSNSでいろんな情報が得られる時代です。こうあるべきという枠に囚われないで、常に新しいものやクリエイションしてくれる人がadidasで活躍できる人だと思います。

プレスに向いていると思う人は、ブランドが好きで、世の中に知ってほしいと思えること、そして思うだけでなく、行動できる人がいいですね。

― 入社するまでには、書類・面接…と審査があると思いますが、通過できるアドバイスをお願いします。

石賀さん:基本的に、中途採用が多いので、即戦力となる方を求めています。なので、知識や、これまでの業務をお話してもらうことが多いです。もちろん違う業界の方でも、スポーツへの情熱があるのかは、大きなポイントですね。

面接での服装も特に決まっていません。オフィスでは通常カジュアルな服装で皆仕事をしています。面接のときもビジネスカジュアルでお越しいただければと思います。そして、自分らしさを表現している服装がいいですね。adidasのアイテムを着ていなくてもいいのですが、着ていると言葉だけじゃ伝わない気持ちも伝わりますし、そしてなにより嬉しいです。

― adidasでは、販売員から本部にいくなど、社内異動はありますか?

石賀さん:ステップアップできる会社なので、販売員から本部に異動しているスタッフが年々増えています。販売員でも、アルバイトから社員になれます。経験を積んだら、きちんとステップアップできるようなシステムになっています。

夢を叶える秘訣を語る



「adidas」入社6年目の石賀愛さん(C)モデルプレス
「adidas」入社6年目の石賀愛さん(C)モデルプレス
― 夢を追いかけている女の子に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。

石賀さん:思っているだけではなにも伝わりません。動かないと伝えることができません。なので、思ったら伝える、そして動くこと。その始めの一歩が大事なのかなと思います。私も自分から動いたので、プレスという仕事ができて、adidasで働くことができました。

― ありがとうございました。

「adidas」プレスの石賀愛さん(C)モデルプレス
「adidas」プレスの石賀愛さん(C)モデルプレス
モノがありふれた世の中で、ブームを目の前で感じることができるなんて、そう簡単なことではありません。そんな奇跡にも近い体験をできた石賀さんは、それをきちんとモノにして、仕事に活かしていました。(modelpress編集部)

「adidas」プレスルームで取材を実施(C)モデルプレス
「adidas」プレスルームで取材を実施(C)モデルプレス

ある日の1日の流れ



「adidas neo」プレスルーム(C)モデルプレス
「adidas neo」プレスルーム(C)モデルプレス
9:30~ 出社
プレスルームの整頓、1日のスケジュール・メールチェック

10:00~
リース対応・返却作業、ピックアップの準備

12:30~ 昼食

13:30~
リース対応・返却作業、校正確認、レポート作成、その他もろもろ業務

19:00~ 帰社

石賀愛(いしがあい)プロフィール



石賀愛さん(C)モデルプレス
石賀愛さん(C)モデルプレス
ブランド:adidas Originals/adidas neo(アディダス オリジナルス/アディダス ネオ)
職種:プレス
アパレル業界で働き始めた年月:2007年8月~
経歴:別ブランドプレス(アシスタント)2007年8月~、adidasプレス2011年8月~

実際に働いている人の声は?

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