「KariAng」プロデューサー森本容子「運だけで仕事はできない」独立のきっかけと現在の仕事を語る モデルプレスインタビュー
「KariAng」プロデューサー森本容子「運だけで仕事はできない」独立のきっかけ…
【KariAng・森本容子/モデルプレス】アパレルブランド「KariAng(カリアング)」(株式会社ヨーコ モリモト デザインオフィス)のプロデューサー・森本容子さん(39)にインタビューを実施。「EGOIST(エゴイスト)」のカリスマ店員として注目を集めた後、「MOUSSY(マウジー)」のプロデューサーに就任。無名のブランドから日本を代表するブランドへと成長させました。その後、2005年に独立し、2006年1月に「KariAng」を立ち上げた森本さん。独立のきっかけから現在の仕事について語ってくれました。
― 今でも人気の「EGOIST」「MOUSSY」を経て、独立してなぜ「KariAng」を立ち上げようと思ったのでしょうか?
森本さん:プロデューサーとして声を掛けていただき、ブランド名すら決まっていない状態からブランドをスタートさせたのですが、なかなか自分の思うようにブランディングすることができず、葛藤する日々が続き、これ以上は会社の期待に応えられないと思い、27歳のときに独立しました。
― でも、そのような環境から独立しようと決断するには、勇気もいると思います。
森本さん:はい。現実、資金がないと厳しい世界ではあります。運だけで仕事はできません。ただ、私はファッションが好きだったことと、仲間が一緒に仕事をしてくれたことで諦めずに続けることができました。
― 「KariAng」プロデューサーの仕事内容を教えてください。
森本さん:主な仕事はブランドの方向性を決めることです。どういった世界観で、どのように売っていくのか…総合的なことを考えています。お洋服をデザインするのも、お客様はどういうものが欲しいのか、私はどういうものを伝えたいのか、バランスを図っています。
― 「KariAng」を立ち上げて11年が経過しますが、やりがいや苦労したことを教えてください。
森本さん:華やかに見られやすい業界ですが、大変なこともたくさんあります。ですが、電車に乗っているときや、街を歩いているときに、私が作ったお洋服や靴を履いている人を見かけるたびに、「やっていてよかったな」と思います。また、売り上げがいいときは、自信がつきますし、たくさんの方に支持されていると実感することができます。
― 紆余曲折もあったと思いますが、ブランドが11年間続くのは、すごいことだと思います。
森本さん:はい。10年一区切りと言われている業界で、いろいろなことがありましたが、気がついたら11年目を迎えていて自分でも驚いています。真面目にコツコツやることが1番の近道だと思いながら、今も変わらず仕事を行っています。
― 今後の目標を教えてください。
森本さん:2つあります。自分のブランドに限らず、女の子たちにスタイルアップできるスタイリングを提案していきたいこと。自社のブランド以外のディレクションも行っているため、このブランドならこういう風にアプローチしてほしい、こういうお洋服がいいと思うことを、各取引先事に提案をしていくこと。ブランドにとってもいいことですし、その先で待っているお客様にとってもいいことだと思うため、続けていきたいです。
― 美容面で気を付けていることを教えてください。
森本さん:食事には気を付けています。年齢的にも何もしなければ太っていきますので、ある程度自分の中でベスト体重を決めています。例えば、このデニムパンツを穿くことができなくなったら、ダイエットをしようと決めています。やはりお洋服をおしゃれに着こなすためには、体型も大事で、雰囲気で見え方が変わってしまいます。キャラクターもあると思いますが、私はなるべく今の体型をキープできるように努力しています。
― どのようにキープしているのでしょうか?
森本さん:糖質制限です。お腹いっぱい食べますが、炭水化物は食べずにお肉メインと、卵やチーズなどを食べるようにしています。
― 休日はどのように過ごしていますか?
森本さん:まったりしていることが多いです。近所の自分のお店に顔を出してスタッフとのコミュニケーションを取ったり、顧客様がいらしたら接客をしたり、ほかにも車を運転することが好きなので、よくドライブにも行っています。
― 普段ファッション情報はどのように取り入れていますか?
森本さん:次のシーズンのコンセプトプレゼン用に集めなくてはいけない時期にネットや雑誌をチェックしています。東京と世界のファッショントレンドは少し違うと思います。まずは次に自分が着たいものはなにかを考えるようにしています。私たちが考えているアイテムは、流行に左右されないものが多く、今年着ていたものが来年も着ることができます。そこにトレンドのアイテムを買い足して、そのシーズンらしく着回せるものを提案しています。
― 「KariAng」にはどのような人が相応しいでしょうか?
森本さん:元気で明るくて、人のためになることを考えられる人。サービス業のため、販売でも本部職でも、そういう気持ちがないとものは売れないと思っています。
― プロデューサー業に向いている人も教えてください。
森本さん:ミーハーな人。おしゃれ過ぎても、地味過ぎても向いていないと思います。
― 夢を追いかけている女の子に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。
森本さん:例えばアパレル業界で働きたいとするなら、販売の経験は必ずあった方がいいと思います。アパレル業界はものを作って売る仕事です。デザイナー、PR、営業…と様々な職種がありますが、結局はものを売るということを知らないとなにもできません。販売員の方が募集人数も多く、入り口も広いです。そして、販売を経験した人の方が、今後なにをやりたいのか明確になると思います。
― ありがとうございました。
「実はプロデューサーになりたいと思ったことはないんです。責任あるポジションが苦手で、社員になるのすら嫌で、バイトでいいです!と思っていたくらいです」とあっけらかんと話してくれた森本さん。そんな彼女ですが、“真面目にコツコツ”とやってきたからこそ、成功を手に入れたのかもしれません。今後も森本さんのアパレル人生に注目していきたいです。(modelpress編集部)
ブランド:KariAng(カリアング)
職種:プロデューサー
アパレル業界で働き始めた年月:1996年4月~
経歴:EGOIST販売員1998年~、MOUSSYプロデューサー2000年3月~、KariAng プロデューサー2006年12月~
「KariAng」を立ち上げるまで
― 今でも人気の「EGOIST」「MOUSSY」を経て、独立してなぜ「KariAng」を立ち上げようと思ったのでしょうか?
森本さん:プロデューサーとして声を掛けていただき、ブランド名すら決まっていない状態からブランドをスタートさせたのですが、なかなか自分の思うようにブランディングすることができず、葛藤する日々が続き、これ以上は会社の期待に応えられないと思い、27歳のときに独立しました。
― でも、そのような環境から独立しようと決断するには、勇気もいると思います。
森本さん:はい。現実、資金がないと厳しい世界ではあります。運だけで仕事はできません。ただ、私はファッションが好きだったことと、仲間が一緒に仕事をしてくれたことで諦めずに続けることができました。
「KariAng」プロデューサーの仕事内容
― 「KariAng」プロデューサーの仕事内容を教えてください。
森本さん:主な仕事はブランドの方向性を決めることです。どういった世界観で、どのように売っていくのか…総合的なことを考えています。お洋服をデザインするのも、お客様はどういうものが欲しいのか、私はどういうものを伝えたいのか、バランスを図っています。
― 「KariAng」を立ち上げて11年が経過しますが、やりがいや苦労したことを教えてください。
森本さん:華やかに見られやすい業界ですが、大変なこともたくさんあります。ですが、電車に乗っているときや、街を歩いているときに、私が作ったお洋服や靴を履いている人を見かけるたびに、「やっていてよかったな」と思います。また、売り上げがいいときは、自信がつきますし、たくさんの方に支持されていると実感することができます。
― 紆余曲折もあったと思いますが、ブランドが11年間続くのは、すごいことだと思います。
森本さん:はい。10年一区切りと言われている業界で、いろいろなことがありましたが、気がついたら11年目を迎えていて自分でも驚いています。真面目にコツコツやることが1番の近道だと思いながら、今も変わらず仕事を行っています。
― 今後の目標を教えてください。
森本さん:2つあります。自分のブランドに限らず、女の子たちにスタイルアップできるスタイリングを提案していきたいこと。自社のブランド以外のディレクションも行っているため、このブランドならこういう風にアプローチしてほしい、こういうお洋服がいいと思うことを、各取引先事に提案をしていくこと。ブランドにとってもいいことですし、その先で待っているお客様にとってもいいことだと思うため、続けていきたいです。
「KariAng」プロデューサー森本容子のライフスタイル
― 美容面で気を付けていることを教えてください。
森本さん:食事には気を付けています。年齢的にも何もしなければ太っていきますので、ある程度自分の中でベスト体重を決めています。例えば、このデニムパンツを穿くことができなくなったら、ダイエットをしようと決めています。やはりお洋服をおしゃれに着こなすためには、体型も大事で、雰囲気で見え方が変わってしまいます。キャラクターもあると思いますが、私はなるべく今の体型をキープできるように努力しています。
― どのようにキープしているのでしょうか?
森本さん:糖質制限です。お腹いっぱい食べますが、炭水化物は食べずにお肉メインと、卵やチーズなどを食べるようにしています。
― 休日はどのように過ごしていますか?
森本さん:まったりしていることが多いです。近所の自分のお店に顔を出してスタッフとのコミュニケーションを取ったり、顧客様がいらしたら接客をしたり、ほかにも車を運転することが好きなので、よくドライブにも行っています。
― 普段ファッション情報はどのように取り入れていますか?
森本さん:次のシーズンのコンセプトプレゼン用に集めなくてはいけない時期にネットや雑誌をチェックしています。東京と世界のファッショントレンドは少し違うと思います。まずは次に自分が着たいものはなにかを考えるようにしています。私たちが考えているアイテムは、流行に左右されないものが多く、今年着ていたものが来年も着ることができます。そこにトレンドのアイテムを買い足して、そのシーズンらしく着回せるものを提案しています。
「KariAng」で働くためには
― 「KariAng」にはどのような人が相応しいでしょうか?
森本さん:元気で明るくて、人のためになることを考えられる人。サービス業のため、販売でも本部職でも、そういう気持ちがないとものは売れないと思っています。
― プロデューサー業に向いている人も教えてください。
森本さん:ミーハーな人。おしゃれ過ぎても、地味過ぎても向いていないと思います。
夢を叶える秘訣を語る
― 夢を追いかけている女の子に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。
森本さん:例えばアパレル業界で働きたいとするなら、販売の経験は必ずあった方がいいと思います。アパレル業界はものを作って売る仕事です。デザイナー、PR、営業…と様々な職種がありますが、結局はものを売るということを知らないとなにもできません。販売員の方が募集人数も多く、入り口も広いです。そして、販売を経験した人の方が、今後なにをやりたいのか明確になると思います。
― ありがとうございました。
「実はプロデューサーになりたいと思ったことはないんです。責任あるポジションが苦手で、社員になるのすら嫌で、バイトでいいです!と思っていたくらいです」とあっけらかんと話してくれた森本さん。そんな彼女ですが、“真面目にコツコツ”とやってきたからこそ、成功を手に入れたのかもしれません。今後も森本さんのアパレル人生に注目していきたいです。(modelpress編集部)
森本容子(もりもとようこ)プロフィール
ブランド:KariAng(カリアング)
職種:プロデューサー
アパレル業界で働き始めた年月:1996年4月~
経歴:EGOIST販売員1998年~、MOUSSYプロデューサー2000年3月~、KariAng プロデューサー2006年12月~
実際に働いている人の声は?
-
「THE NORTH FACE」店長インタビュー 育休復帰後もキャリアを目指す理由「ひとつの指針になれたら…」
THE NORTH FACE
-
「studio CLIP」インタビュー 販売スタッフからEC担当に…やりがい&苦労は?
studio CLIP
-
「apart by lowrys」EC担当インタビュー 店舗スタッフから本社勤務までの道のり…接客ロープレ大会で受賞も
apart by lowrys
-
<伊藤千晃インタビュー>「KIKI AND DAYS」立ち上げのきっかけとは?ディレクター業に迫る
KIKI AND DAYS
-
「ボタニスト」店長インタビュー 仕事内容・やりがい&苦労を語る
BOTANIST