浴衣はクリーニングに出すべき?お店選びのポイントと自宅での洗い方

浴衣はクリーニングに出すべき?お店選びのポイントと自宅での洗い方

蒸し暑い日が続くようになり、浴衣の季節が近づいてきました。浴衣は、とても華やかですが、洗い方には、気を付けなければなりません。クリーニングに出すべきなのかということについて、悩むことも少なくないのではないでしょうか。そこで、本稿では、「浴衣をクリーニングに出すときのお店選びのポイント」と「浴衣を自宅でクリーニングする方法」について、ご紹介していきます。

浴衣はクリーニングに出すべき?お店選びのポイントと自宅での洗い方/Photo by itti ratanakiranaworn

浴衣のクリーニングに関する基礎知識

「浴衣のクリーニングに関する基礎知識」には、どのようなものがあるのでしょうか。まずは、「浴衣のクリーニングを行う頻度」と「浴衣をクリーニングするときのチェックポイント」について、ご紹介していきます。

<浴衣のクリーニングを行う頻度>

浴衣は、1シーズンに最低でも1回は自宅で洗濯をするかクリーニングに出すようにしましょう。ただし、浴衣の使用頻度や汚れによって、洗うべき回数は異なります。一般的には、3回に1回程度は洗うとよいとされているようです。ちなみに、汗をたくさんかいた場合には、その都度、自宅で洗濯をするかクリーニングに出すことを心掛けるようにしましょう。なお、浴衣を洗わないままシーズンを終えることは避けるようにしましょう。なぜならば、汚れが沈着して、素材が傷んでしまう可能性があるからです。

<浴衣をクリーニングするときのチェックポイント>

浴衣を自宅で洗うかクリーニングに出すかについての判断は、浴衣の素材によって、異なります。浴衣の洗濯表示を確認して、判断するようにしましょう。具体的には、1.適切な水温、2.適切な洗い方、3.水洗いの可否などについて、チェックします。絞り浴衣の場合には、自宅で洗濯できるケースが多いようです。高級な浴衣は、デリケートな素材が使われていることが多いため、基本的には、クリーニングに出すことをお勧めします。なお、浴衣の素材に加えて、色落ちもチェックするとよいでしょう。浴衣の色落ちをチェックするためには、白い布に洗剤をつけて、浴衣の一部をこすってみましょう。もし、浴衣の色が布につく場合には、色落ちする可能性が高いといえます。このような場合には、クリーニングに出したほうが無難でしょう。もし、自宅で洗う場合には、浴衣だけ単独で洗うようにしましょう。

浴衣をクリーニングに出すときのお店選びのポイント

浴衣をクリーニングに出すときのお店選びには、どのようなポイントがあるのでしょうか。それでは、「浴衣をクリーニングに出すときのお店選びのポイント」について、ご紹介していきます。

<機械仕上げ・手仕上げを選べるか?>

浴衣をクリーニングに出すときのお店選びのポイントの1つ目は、「機械仕上げ・手仕上げを選べるか?」です。浴衣の素材によっては、手仕上げの方が仕上がりがよくなることもあります。ラメ入りの浴衣や絞り加工がされている浴衣などについては、手仕上げを選ぶことをお勧めします。

<色落ち補正をしてもらえるか?>

浴衣をクリーニングに出すときのお店選びのポイントの2つ目は、「色落ち補正をしてもらえるか?」です。色落ちしやすい素材が使われている浴衣の場合には、クリーニング後の色落ち補正の有無を確認するとよいでしょう。お店によっては、染色補正技能士に色を足してもらうことができる場合などもあるようです。

<帯も一緒にクリーニングに出せるか?>

浴衣をクリーニングに出すときのお店選びのポイントの3つ目は、「帯も一緒にクリーニングに出せるか?」です。昨今では、帯も一緒にクリーニングしてもらうことができるお店も多くあります。浴衣と帯のクリーニングをセットにすることによって、お得になるケースもあるようです。帯は、毎回洗う必要はありませんが、汚れが目立つ場合には、クリーニングに出すことを検討するとよいでしょう。汚れが付着したままの状態では、酸化して、シミになりやすくなります。

<好みの風合いに仕上げてもらえるか?>

浴衣をクリーニングに出すときのお店選びのポイントの4つ目は、「好みの風合いに仕上げてもらえるか?」です。希望の仕上がりに対して、柔軟に対応してくれるお店を選ぶようにするとよいでしょう。お店によっては、糊付けの量などを細かく調整できる場合もあるようです。

浴衣を自宅でクリーニングする方法

浴衣をクリーニングするときのポイントを紹介/Photo by Dragon Images

浴衣を自宅でクリーニングするときには、どのようなことに注意をすればよいのでしょうか。それでは、「浴衣を自宅でクリーニングする方法」について、ご紹介していきます。

・手洗いの場合

<ステップ1:前処理をする>

まずは、汚れが目立つ部分のシミ抜きをします。汗のシミや食べこぼしの場合には、洗剤をつけて、ブラシを一定の方向にこすりながら、シミを落としていきましょう。また、ファンデーションや日焼け止めなど、化粧品が付着している場合には、クレンジングオイルをつけて、ブラシをこすりながら、シミを落としていきましょう。

<ステップ2:洗剤を水に溶かす>

次に、洗面台や大きな容器などに水をためて、適量の中性洗剤を入れます。その際、浴衣の洗濯表示に記載されている水温の水を使うようにしましょう。

<ステップ3:浴衣を入れて、押し洗いをする>

最後に、中性洗剤を入れた洗面台や容器に浴衣を入れて、手で優しく押し洗いをします。そして、脱水をして、すすぎます。なお、その際、洗濯機の脱水機能を短時間の設定にして、脱水をすれば、きれいに仕上がりやすいでしょう。

・洗濯機を使う場合

<ステップ1:前処理をする>

まずは、手洗いの場合と同様に。汗のシミ、食べこぼし、メイク汚れなど、汚れが目立つ部分のシミ抜きをします。

<ステップ2:浴衣をたたんで、洗濯機に入れる>

次に、浴衣を袖畳み(そでだたみ)にして、洗濯ネットに入れてから、洗濯機に入れます。なお、袖畳みとは、左右の袖を合わせて、身頃を屏風状に折るというたたみ方です。

<ステップ3:優しく洗濯できるコースで洗う>

最後に、洗濯機に中性洗剤を入れて、浴衣に負担がかかりにくいコースで洗います。「おしゃれ着コース」など、水流が弱めで優しく洗えるコースを選ぶとよいでしょう。なお、浴衣を「パリッ」と仕上げたい場合には、洗濯後に糊剤を入れて、再度、少ない数量で洗った後、優しく脱水をするとよいでしょう。このようにすることによって、浴衣の型崩れを防ぎやすくなります。

適切なクリーニングをして、大切な浴衣を長く楽しむ

いかがでしたでしょうか。ここまでご紹介させていただいたように、浴衣をクリーニングするときには、様々なポイントがあります。本稿を参考にしながら、それぞれの浴衣に合わせた適切なクリーニングをして、大切な浴衣をより長く楽しんでください。(modelpress編集部)

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