現代社会において、ファッション写真を目にすることがないという日はないのではないでしょうか。ファッション写真は、日々、様々なメディアに登場して、私たちを楽しませてくれています。昨今では、SNSなどの発達によって、ファッション写真のような写真を撮りたいというニーズも高まってきているようです。ただ、正しい知識を持っていなければ、なかなかファッション写真のような写真を撮ることはできません。そこで、本稿では、ファッション写真のような「雰囲気のあるおしゃれな写真を撮るポイント」について、ご紹介していきます。
ファッション写真に関する基礎知識
ファッション写真を知るためには、どのような基礎知識が必要なのでしょうか。まずは、「ファッション写真に関する基礎知識」について、ご紹介していきます。
<ファッション写真とは?>
ファッション写真とは、ファッションアイテムを着用しているモデルを撮影した写真のことを指します。ファッション写真には、「ブランドの世界観を表現する写真」や「ファッションの流行を紹介する写真」などが多いといってよいでしょう。したがって、ファッション写真は、広告や宣伝に使われることも多くあります。また、ファッション写真は、ファッション誌やウェブメディア、各ブランドのホームページなどにも多く使用されています。ちなみに、一つの作品として評価されているファッション写真も少なくありません。そのため、ファッション写真の展覧会の開催やファッション写真の写真集の発売などのケースもあります。世の中には、ファッション写真によって有名になったファッションフォトグラファーも多く存在します。
<ファッション写真の魅力>
ファッション写真には、色・構図・世界観などにこだわりが見られる作品が多くあります。なぜならば、ファッション写真の多くには、コンセプトやストーリー性があるからです。加えて、現代社会を投影した作家性のある作品も少なくありません。例えば、性を強調した従来の写真のスタイルに抵抗して、リアルでクールなポージングを採用するなどの動きも見られます。なお、近年では、SNSなどの普及により、一般人の中にもファッション写真のようなおしゃれで雰囲気のある写真を撮る人も増えてきているようです。
おしゃれなファッション写真を撮るためのポイント
おしゃれなファッション写真を撮るためには、どのようなことがポイントになるのでしょうか。それでは、「おしゃれなファッション写真を撮るためのポイント」について、ご紹介していきます。
<自然光で撮影する>
おしゃれなファッション写真を撮るためのポイントの1つ目は、「自然光で撮影する」ことです。一般的には、自然光の入る日中に撮影すれば、ふんわりとした優しい光を取り入れることができるといわれています。自然光が強すぎる場合には、屋根の下に移動したりカーテンなどで照射量を抑えたりすることによって、調整するようにしましょう。光が強すぎるとコントラストが強く出てしまいがちなので、不自然な印象になりやすくなってしまいます。なお、夜間に撮影する場合には、間接照明などを利用すれば、優しい光を作ることができるでしょう。
<角度を意識する>
おしゃれなファッション写真を撮るためのポイントの2つ目は、「角度を意識する」ことです。被写体に対して、上下左右に角度をつけて撮影するようにしましょう。角度をつけて撮影することによって、写真に奥行きを出すことができます。また、構図にメリハリも生まれます。なお、真正面から撮影すると平板な印象になりやすいといわれています。
<絵になる背景で撮影する>
おしゃれなファッション写真を撮るためのポイントの3つ目は、「絵になる背景で撮影する」ことです。背景を意識して撮影すれば、世界観のある写真になりやすいといわれています。したがって、様々な場所を下見して、背景にふさわしい場所を見つけるようにするとよいでしょう。例えば、1.公園、2.高架下、3.ガードレール、4.植物園、5.海などの場所を挙げることができるでしょう。テーマを設定すれば、撮影場所を絞りやすくなります。なお、撮影用のスタジオを利用するという方法も考えられます。もし、ファッションアイテムやモデルを引き立てる場合には、白など、無地の背景を選んでもよいでしょう。
<余白を作る>
おしゃれなファッション写真を撮るためのポイントの4つ目は、「余白を作る」ことです。撮影対象を特定の位置に寄せてから撮影することによって、余白を作るようにしましょう。余白を作ることによって、余裕があり、リッチな印象になりやすくなるといわれています。
ファッション写真用のポージングを伝えるときに意識したいこと
ファッション写真用のポージングを伝えるときには、どのようなことを意識すればよいのでしょうか。それでは、「ファッション写真用のポージングを伝えるときに意識したいこと」について、ご紹介していきます。
<体の向き>
ファッション写真用のポージングを伝えるときに意識したいことの1つ目は、「体の向き」です。ただ前を向くのではなく、上半身に角度をつけたり動いたりしてもらうようにしましょう。その際、服装の魅力が伝わるような動きをしてもらうとよいでしょう。例えば、プリーツが魅力的なアイテムの場合には、歩くことによって、プリーツに動きを持たせるなどするとよいでしょう。加えて、力まずにリラックスした状態になってもらうことも大切です。ポージングの際、力んでいると不自然な印象になってしまいやすくなるといわれています。
<手足の位置>
ファッション写真用のポージングを伝えるときに意識したいことの2つ目は、「手足の位置」です。手足の状態によって、印象は大きく変わります。具体的には、できるだけ動きを出すように指示を出すようにしましょう。例えば、両足をそろえず、片足は引いてもらうなどするとよいでしょう。片足を引いてもらうことによって、すらっとした印象になりやすくなります。加えて、服装の特徴を伝わりやすくするために、手の位置を変えてもらうようにしましょう。例えば、襟が特徴的なアイテムの場合には、指先を首元に添えるなどするとよいでしょう。また、袖の折り返しが特徴的なアイテムの場合には、腕を上げるなどするとよいでしょう。
<視線>
ファッション写真用のポージングを伝えるときに意識したいことの3つ目は、「視線」です。視線は、あえてカメラからは外してもらいましょう。目線を外してもらうことによって、写真を見る人の関心を集めやすくなり、ファッションアイテムも際立ちやすくなります。なお、カメラ目線の写真は、ありきたりな印象になりやすいといわれています。
プロでなくてもファッション写真のような写真は撮れる
いかがでしたでしょうか。ここまでご紹介させていただいたように、プロのファッションフォトグラファーではなくてもファッション写真のような写真を撮ることは可能です。これまで、なかなか雰囲気のあるおしゃれな写真を撮ることができていなかった方は、本稿でご紹介させていただいたポイントをぜひとも試してみてください。(modelpress編集部)
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