アパレル店舗で流れるBGMには理由がある!効果的な曲を選ぶコツとは?

アパレル店舗で流れるBGMには理由がある!効果的な曲を選ぶコツとは?

【アパレル/モデルプレス】何気なく買い物をしている時には店内で流れている曲はあまり意識されないものです。しかし、店内で流す曲によって売り上げが増大することはスーパーマーケットや商店街、飲食店では有名な話です。特に食欲を掻立てることで知られているBGM効果ですが、この効果はアパレルの店舗でも有効です。今回は、アパレル店舗で流すことで売り上げUPが見込めるBGMを選ぶコツをご紹介します。

アパレル店舗で流れるBGMには理由がある!効果的な曲を選ぶコツとは?/Photo by Getty Images

店舗でBGMをかける理由

服を売るアパレル店舗でBGMが流れていることは当たり前だと思っていませんか?ここでは、アパレル店舗でBGMをかける理由と目的を解説します。

<騒音を消す>

買い物をする時、お店の雰囲気はお客さまの滞在時間に影響します。居心地が良いお店はそれだけ長く居たくなりますが、居心地が悪ければすぐにお店を出たくなってしまいます。大切なのは、滞在時間が長くなると、お客さまが何かしらのアイテムを購入する傾向にあることです。心地の良い店舗を作る簡単な方法として、BGMを流すことがあります。特に、路面店などは人や車が多く、うるさい場合、BGMは騒音をシャットアウトする効果があります。一方で店内が静かすぎると、店員同士の会話が聞こる、小さな物音にも神経過敏になる、など落ち着けない空間になります。

<ブランドイメージを演出する>

BGMは騒音などのマイナス要因をゼロにするためだけでなく、空間にプラスの印象を与える際にも有効です。一流と呼ばれるアパレル店や売り上げが多い店舗では無意識に聞こえる音で、雰囲気を演出しているケースが少なくありません。例えば、明るい曲でお店の雰囲気を明るくする、落ち着いた曲でゆったりとした印象を醸し出すなど、ブランドのターゲットに合わせた曲を選ぶことがポイントです。

<店舗の個性を出す>

店舗のBGMは目には見えませんが、お客さまの印象として残るものです。良い印象を持ってもらうことで、次回の来店につながる可能性が高くなります。しかし、ファッションビルなど、ライバル店が近くにある場合には、他の店舗との差別化をするためにBGMが利用されることがあります。このような場合のBGMは店舗の個性を演出することを意識することが大切です。時間帯によって曲調を変えたり、同じ曲調が続かないようにしたりするなど、他の店舗とはちょっと違うと思わせましょう。

店舗BGMの効果

マーケティングでも意識される店舗でのBGMには具体的にどのような効果があるのでしょうか?ここではBGMの効果についてご紹介します。

<BGMは感情を動かす>

BGMは、よほどの大音量でない限り人の行動を左右するほどの影響があるとは思えないかもしれません。しかし、実際には音量が小さくても、人の行動を変える効果があります。その理由は、聴覚からの刺激が人間の感情に影響を与えるからです。例えば、スローな曲は人を落ち着いた気持ちにさせる効果があり、速いテンポの曲は人に焦燥感を与える効果があります。一般的にはアップテンポの曲の方が購買意欲を上げる効果があると言われていますが、やや金額が高い買い物の場合には、スローテンポの曲の方が効果的な場合もあります。そのため、ここでポイントとなるのはアップテンポとスローテンポのどちらの曲を流す方が良いのか、という単純な話ではありません。BGMがお客さまの感情を動かし、消費行動につなげることができるという事実です。

<居心地を左右する>

イヤホンで耳を塞いでいない限り、たいていの人は耳から入る刺激に無防備であり、その刺激によって心地よさを感じたり、不快に感じたりします。そのため、好きなブランドのお店に行ったときでも、BGMが合っていないと居心地が悪いと感じてしまいます。このように店舗の雰囲気と商品のイメージが違うと違和感を覚えたり、ひどいときには不快感を覚えたりするケースもあります。居心地が悪いお店はお客さまに買い物がしにくいと思われて、売り上げが伸びない原因となることを知っておきましょう。

BGMで店舗の雰囲気をつくる

BGMを選ぶコツを紹介/Photo by Stock-Asso

売り上げを伸ばすためにはブランドイメージ、店舗イメージにあったBGMで店内の雰囲気を良くすることがポイントです。ここでは店舗に合ったBGMの選び方を紹介します。

<ターゲットの年齢層に合わせる>

店舗のターゲットが中高生向けなら流行りの曲や明るく元気な曲(HOUSEやJAZZなど)の曲を選びましょう。店内に入りやすいと思われるきっかけにもなります。また、20代後半~30代向けの若年層向けブランドなら落ち着いた曲を選びます。

<時間帯に合わせてBGMを変える>

ブランドのイメージでBGMを選ぶことも大切ですが、時間帯によって客層が大きく変わる場合には昼と夜でBGMを変えることも必要です。また、平日と休日、大型連休や季節イベントなど、買い物をする人の気持ちに寄り添ったBGMが効果的なケースもあります。

<自分の好きな曲はNG>

好きなBGMを選べる立場になると、自分の好きな曲を選びがちです。もちろん、常にお店にいて心地よいBGMを聞きながら仕事をしたいと思うのは自然な感情です。しかし、店舗で流すBGMはあくまでもお客さまに心地よく買い物をしてもらえるため、店舗の売り上げを伸ばすためのものです。個人の好みでなく、店舗やブランドのイメージに合った曲やお客さまの立場になって曲を選びましょう。

売り上げが伸びるBGMは絶対にある!いろいろ試して数字につなげよう

いかがでしたでしょうか?アパレル店ではお客さまの意識は商品にあり、それはつまり、視覚的な刺激に注意が向いていることを意味します。そのため、聴覚の刺激には比較的無防備になりがちです。それはBGMに対して鈍感になっているということではなく、むしろ無意識のうちに影響を受けている状態なのです。ただ、どんな商品でも売り上げが伸びるBGMというものではなく、あくまでもブランドのイメージや店舗の雰囲気との相性や組み合わせがポイントになります。言い換えれば、ブランドや店舗、商品とマッチしていれば、ターゲットの客層に響くBGMは必ず存在するということです。ぜひ、いろいろなBGMを試して売り上げUPにつなげてください。(modelpress編集部)

【Not Sponsored 記事】

実際に働いている人の声は?

関連記事

この記事の関連ブランド記事