アパレル店員の職務経歴書のポイント<活用しやすい例文付き>

アパレル店員の職務経歴書のポイント<活用しやすい例文付き>

転職活動において、職務経歴書の出来栄えは、結果を大きく左右することがあります。アパレル店員の転職活動においても、職務経歴書が必要になるケースは、少なくないようです。アパレル店員が、職務経歴書を書く際には、どのようなことがポイントになるのでしょうか。本稿では、「アパレル店員の職務経歴書を書く際のポイント」について、ご紹介していきます。

アパレル店員の職務経歴書のポイント<活用しやすい例文付き>/Photo by Getty Images

アパレル店員の職務経歴書に書く内容

アパレル店員の職務経歴書には、どのような内容を書いていけばよいのでしょうか。まずは、「アパレル店員の職務経歴書に書く内容」について、代表的なものを4つご紹介していきます。

<職務要約>

アパレル店員の職務経歴書に書く内容の1つ目は、「職務要約」です。職務要約とは、職務経歴の内容を簡単にまとめた要約文のことを指します。一般的には、職務経歴書の冒頭に記載することが多いようです。したがって、職務要約は、採用担当者が、最初に目を通すことになるというケースが多くなります。志望する企業が求める人材をイメージしながら、アピール・ポイントを簡潔に記載するようにするとよいでしょう。

<職務経歴>

アパレル店員の職務経歴書に書く内容の2つ目は、「職務経歴」です。過去に経験した仕事の詳細について、時系列で記載していきます。たとえば、企業名、勤務期間、業務内容、実績などについて、記載していくことになります。なお、実績を記載する欄については、具体的な数字を盛り込むようにするとよいでしょう。

<資格>

アパレル店員の職務経歴書に書く内容の3つ目は、「資格」です。アパレル業界に関連する資格を持っている場合には、記載するようにしましょう。以下、職務経歴書に記載したいアパレル業界に関連する主な資格について、5つご紹介していきます。

・ファッション販売能力検定
「ファッション販売能力検定」は、一般財団法人日本ファッション教育振興協会が実施する検定試験です。ファッション販売能力検定では、アパレル店舗の管理・運営に携わる責任者を目指す人に必要な知識・技能を学びます。具体的には、1.ファッションやマーケティングに関する基礎知識、2.販売マナー、3.アパレル店舗の演出に関する知識などを習得することができます。なお、ファッション販売能力検定には、1級から3級まであります。

・ファッションビジネス能力検定
「ファッションビジネス能力検定」は、一般財団法人日本ファッション教育振興協会が実施する検定試験です。ファッションビジネス能力検定では、1.マーケティングやマーチャンダイジングに関する理論、2.流通戦略、3.会計など、アパレルビジネスの全般にかかわる知識・技能について、学びます。したがって、アパレルショップの店長やオーナーなどを目指す人に適した資格であるといえるでしょう。なお、ファッションビジネス能力検定には、1級から3級まであります。

・販売士検定
「販売士検定」は、7700万人の受験実績を誇る商工会議所および各地商工会議所が実施する検定試験です。「リテールマーケティング検定」と呼ばれることもあります。具体的には、1.販売に必要な商品知識や販売技術、2.仕入れの管理、3.在庫の管理、4.マーケティングなど、より高度で専門的な知識を持つ人材の育成を目指した内容となっています。なお、販売士検定には、1級から3級まであります。

・色彩検定
「色彩検定」は、公益社団法人色彩検定協会が実施する検定試験です。色彩に関する試験としては、最も歴史があります。合格すれば、「色彩コーディネーター」の称号が与えられます。色彩検定では、1.色の基礎、2.配色技術(色の組み合わせ方)、3.専門分野における利用などについて、幅広く学習します。色彩検定の学習によって、個人の感覚や経験則に頼ることのない理論の土台を身につけることができるでしょう。なお、色彩検定には、1級から3級、およびUC級があります。

・カラーコーディネーター検定試験
「カラーコーディネーター検定試験」は、東京商工会議所が実施する検定試験です。カラーコーディネーター検定試験では、色の性質・特性など、色彩に関する知識を身につけることによって、色の持つ効果をビジネスシーンに活かすことを目指します。具体的には、1.商品・パケージデザイン、2.商品ディスプレイ、3.建築・内外装デザイン、4.広告デザイン、5.ウェブデザインなどのシーンで役立つでしょう。なお、カラーコーディネーター検定試験には、1級から3級まであり、1級についてはさらに、1.ファッション色彩、2.商品色彩、3.環境色彩の3分野に分かれています。

以上に加えて、職場において活かすことができるような資格を持っている場合にも、職務経歴書に記載しておくとよいでしょう。たとえば、TOEICのスコア、普通自動車運転免許、日商簿記検定などは、これに当てはまるといってよいでしょう。

<自己PR>

アパレル店員の職務経歴書に書く内容の4つ目は、「自己PR」です。能力や強みを活かして、志望する企業に対して、どのような貢献をすることができるのかということについて伝えることが、大切になります。したがって、志望する企業が求める人材と自らの共通点を探して、記載するとよいでしょう。たとえば、コミュニケーションを重視する企業の場合には、どのように考えることができるのでしょうか。まず、自らの強みとしては、たとえば、学生時代の接客に関連するアルバイトの経験、他人から相談を受けやすい人柄などが、アピール・ポイントになるでしょう。そして、貢献の内容としては、接客を通じたリピーターの増加、コーディネートの提案力を活かした売り上げのアップなどを挙げることができるでしょう。

アパレル店員の職務経歴書の書き方

アパレル店員の職務経歴書は、どのように書いていけばよいのでしょうか。それでは、アパレル店員の職務経歴書の書き方について、3つのステップに分けて、ご紹介していきます。

<ステップ1:職務の要約を記入する>

まずは、職務の要約を記入していきます。入社してから現在までの職務の内容の変遷について、端的にまとめるようにしましょう。その際、パソコンを使って記入するようにしましょう。なお、マイクロソフト社の「Word」を使って記入するのが、一般的です。

<ステップ2:具体的な職務の経歴を記入する>

次に、具体的な職務の経歴を記入していきます。その際、一般的には、1.時系列に記入する方法、2.直近の職務の内容から過去にさかのぼって記入する方法という2つの方法があります。基本的には、アピールしたい順番に記入していくようにするとよいでしょう。なお、職務の内容ごとの実績や成果を記入することも忘れないようにしましょう。

<ステップ3:視覚的に伝わりやすいように仕上げる>

最後に、視覚的に伝わりやすいように仕上げていきます。具体的には、箇条書きにすることによって、視覚的に伝わりやすくなるように意識するとよいでしょう。その際、「■」や「・」など、目に留まりやすい記号を使うようにするとよいでしょう。なお、職務経歴書は、基本的には2枚以内、長い場合でも3枚以内になるようにしましょう。なぜならば、職務経歴書が長すぎると、採用担当者に与える印象が悪くなってしまう恐れもあるからです。

アパレル店員の職務経歴書を書く際のポイント

アパレル店員が、職務経歴書を書く際には、どのようなことがポイントになるのでしょうか。それでは、「アパレル店員の職務経歴書を書く際のポイント」について、代表的なポイントを3つご紹介していきます。

<文章は、わかりやすく、簡潔に書く>

アパレル店員の職務経歴書を書く際のポイントの1つ目は、「文章は、わかりやすく、簡潔に書く」ことです。文章が長くなりすぎてしまうことがないように、要点をまとめて書くように心がけましょう。なお、初見の場合であってもわかりやすくなっているかどうかについて、第三者にチェックをしてもらうとよいでしょう。

<具体的な数字を交えて書く>

アパレル店員の職務経歴書を書く際のポイントの2つ目は、「具体的な数字を交えて書く」ことです。たとえば、店舗の規模、スタッフの人数、目標達成率などを交えて書くことができるとよいでしょう。具体的な数字を交えて書くことによって、採用担当者は、仕事の内容や実績について、具体的にイメージをしやすくなります。つまり、記載する内容の説得力が増すということです。

<採用担当者をひきつける工夫をする>

アパレル店員の職務経歴書を書く際のポイントの3つ目は、「採用担当者をひきつける工夫をする」ことです。職務経歴書を書く際には、読みやすいレイアウトにするということを心がけるようにしましょう。たとえば、箇条書き、太字の活用などは、有効です。なお、冒頭の職務要約を読むだけで、全体の概要を把握できるような状態を目指すとよいでしょう。なぜならば、採用担当者が多忙である場合には、すべてを読んでもらうことができるとは限らないためです。

アパレル店員の職務経歴書の例文

職務経歴書のポイントを紹介/Photo by Neomaster

アパレル店員が、職務経歴書を書く際には、どのように書いていけばよいのでしょうか。それでは、「アパレル店員の職務経歴書の例文」について、ご紹介していきます。

<職務要約>

大学を卒業後、アパレル業界において、主に販売員として、およそ6年間、衣料品の販売に従事しておりました。二店舗目の勤務であったB店においては、店長補佐に昇格しました。現在は、スタッフ・マネジメントとして、主に新人教育を担当しております。

<職務経歴>

A店
単位営業日あたりの来客数:約300名、従業員数:11名、取扱商品の価格帯:1,000~25,000円
勤務期間:2013年4月~2015年5月
業務内容:接客、販売、在庫管理
実績:2013年度売上高○○万円、目標達成率94%、前年比98%
2014年度売上高○○万円、目標達成率102%、前年比107%

B店
単位営業日あたりの来客数:約500名、従業員数:26名、取扱商品の価格帯:5,000~30,000円
勤務期間:2015年7月~2019年6月
業務内容:接客、販売、店長補佐(新人教育、シフト管理、人材採用)
実績:2017年度売上高○○万円、目標達成率104%、前年比109%
2018年度売上高○○万円、目標達成率106%、前年比112%

<資格>

○○年○月:色彩検定
○○年○月:商品装飾展示技能検定
○○年○月:普通自動車運転免許

<自己PR>

接客においては、お客様が持つ雰囲気をベースとしながら、同時に、新たな切り口からコーディネートをご提案することが得意です。これまでに経験をした接客においては、お客様からのご相談に対して、細やかに対応をして、助言をさせていただくことによって、リピーターの獲得につなげていました。加えて、責任感の強さと接客に関するスキルの高さから、店長補佐を任されるようになり、現在では、スタッフの中のリーダーとして活躍しています。

職務経歴書の内容を工夫して、アパレル店員への転職を成功させよう

いかがでしたでしょうか?ここまでご紹介させていただいたように、アパレル店員が、職務経歴書を書く際には、押さえておくべきポイントが、数多く存在しています。転職活動において、職務履歴書が必要になった場合には、本稿でご紹介させていただいた内容を参考にして、職務履歴書を作成していき、転職活動を成功に導いてください。(modelpress編集部)

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