接客をする際の褒め言葉の上手な使い方 心地よい顧客体験をもたらすためには?

接客をする際の褒め言葉の上手な使い方 心地よい顧客体験をもたらすためには?

接客をする際、相手を褒めることは、基本中の基本であるといえます。しかしながら、相手を上手に褒めることができず、不快な思いをさせてしまうというケースも少なくないようです。そこで、本稿では、「接客をする際の褒め言葉の上手な使い方」について、ご紹介していきます。まずは、「接客をする際に使える褒め言葉の基本」について、確認していきます。次に、「接客の際に褒め言葉を上手に使うポイント」について、ご紹介していきます。そして、「褒め言葉を使うときの注意点」について、ご紹介していきます。

接客をする際の褒め言葉の上手な使い方 心地よい顧客体験をもたらすためには?/Photo by Stock-Asso

接客をする際に使える褒め言葉の基本

接客をする際に使うことができる褒め言葉には、どのようなものがあるのでしょうか。まずは、「接客をする際に使える褒め言葉の基本」について、ご紹介していきます。

<褒め言葉の基本「さしすせそ」とは?>

「さしすせそ」とは、会話の際に使うことができる5つの基本的な褒め言葉のことを指します。1.「さすがです」、2.「知りませんでした」、3.「素敵ですね」、4.「センスがいいですね」、5.「そうなんですね」という5つです。それぞれの頭文字をとると「さしすせそ」となります。接客や営業の際には、とても多くの場面において活用されています。また、お客様に対して、相槌を打つ際にも使うことができるでしょう。自然に相手を褒めることができるため、上手に活用することができれば非常に効果的です。

<褒め言葉「さしすせそ」の使い方>

1.「さすがです」
「さすがです」は、相手の優れたポイントを褒めることができます。たとえば、「このアイテムを着こなすことができるなんて、○○さん、さすがですね」などのような使い方が考えられるでしょう。

2.「知りませんでした」
「知りませんでした」は、相手の知識の豊富さを褒めることができます。たとえば、「そんなコーディネートがあるなんて、知りませんでした」などのような使い方が考えられるでしょう。

3.「素敵ですね」
「素敵ですね」は、相手の魅力を褒めることができます。たとえば、「お召しになっているストール、とても素敵ですね」などのような使い方が考えられるでしょう。

4.「センスがいいですね」
「センスがいいですね」は、相手の服装や持ち物を褒めることができます。たとえば、「今日のコーディネート、とてもお似合いです。センスがいいですね」などのような使い方が考えられるでしょう。

5.「そうなんですね」
「そうなんですね」は、新たな発見や驚きを示して、相槌を打つことができます。たとえば、「そうなんですね。とても参考になることをお聞きすることができました」などのような使い方が考えられるでしょう。

接客の際に褒め言葉を上手に使うポイント

接客の際に褒め言葉を上手に使うためには、どのようなことがポイントになるのでしょうか。それでは、「接客の際に褒め言葉を上手に使うポイント」について、代表的なポイントを3つご紹介していきます。

<程よい頻度で使う>

接客の際に褒め言葉を上手に使うポイントの1つ目は、「程よい頻度で使う」ことです。過剰に褒めすぎてしまうと、相手に対して不快感を与えてしまう場合があります。具体的には、1.本音で話していないと感じさせてしまう、2.裏がありそうな印象を与えてしまうなどのような場合が考えられるでしょう。また、同じ褒め言葉を何度も使うことも避けるようにしましょう。これは、信頼感に欠ける印象につながってしまうことがあるからです。たとえば、「本当にかわいいですね!すごくかわいい!」などは、NGとなります。

<具体的な理由を添えて褒める>

接客の際に褒め言葉を上手に使うポイントの2つ目は、「具体的な理由を添えて褒める」ことです。褒められた理由があいまいであるときには、お世辞のように聞こえてしまいやすくなります。したがって、「そのスカートかわいいですね」などは、NGとなります。褒められた理由を具体的に織り交ぜながら、相手も共感することができるような伝え方をするとよいでしょう。たとえば、「そのスカート、細身のシルエットがすっきりとしていて、とてもきれいですね」というような伝え方が考えられます。具体的な理由を添えることによって、本音であると受け取ってもらいやすくなります。

<相手の調子に合わせて褒める>

褒め言葉に対する相手の感じ方は、さまざまです。たとえば、1.うれしい、2.恐縮する、3.お世辞であると感じるなどを挙げることができるでしょう。したがって、まずは、相手の様子を観察して、発言のリズムや内容などを考慮した対応をすることが大切になります。具体的には、フィッティングルームで意見を求められたときに褒めるなどの対応が考えられるでしょう。

褒め言葉を使うときの注意点

接客の褒め言葉を紹介/Photo by wavebreakmedia

褒め言葉を使うときには、どのようなことに注意しなければならないのでしょうか。それでは、「褒め言葉を使うときの注意点」について、代表的な注意点を3つご紹介していきます。

<年齢を話題にしない>

褒め言葉を使うときの注意点の1つ目は、「年齢を話題にしない」ことです。年齢に関する話題は、相手が喜んでくれるとは限りません。こちらとしては褒めたつもりであっても、相手は不快に感じる場合もあります。これは、年齢に関する価値観は、人によって異なるためです。したがって、「とてもお若く見えますね」「昔と変わらずおきれいですね」などは、NGとなります。

<他人と比較しない>

褒め言葉を使うときの注意点の2つ目は、「他人と比較しない」ことです。他人と比較されて褒められたときには、素直に喜びにくいことがほとんどです。比較の対象に対して、申し訳なさも感じやすいでしょう。また、ネガティブな印象につながってしまうこともあります。具体的には、「私なんかと違って素敵です」などは、NGとなります。

<体の特徴に触れない>

褒め言葉を使うときの注意点の3つ目は、「体の特徴に触れない」ことです。たとえば、体型、肌の色、髪の色などに触れることは、NGとなります。これは、相手のコンプレックスに対して言及してしまう恐れがあるからです。褒めた部分が、相手にとってはコンプレックスである可能性もあるのです。したがって、「足が細くてうらやましいです」「背が高くてかっこいいですね」などは、NGとなります。

褒め言葉は、諸刃の刃

いかがでしたでしょうか?ここまでご紹介させていただいたように、接客の際、褒め言葉は、とても便利です。しかしながら、褒め言葉は、使い方を間違えるとネガティブな印象を与えてしまう可能性もある諸刃の剣です。本稿でご紹介させていただいた内容を参考にして、褒め言葉を上手に使いこなし、心地よい接客を提供してください。(modelpress編集部)

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