昨今、「抜け感」は、トレンドの一つであるといってよいでしょう。しかしながら、「抜け感」についての正しい知識については、まだまだ十分には浸透していないようです。そこで、本稿では、「抜け感」について、ご紹介していきます。まずは、「抜け感」の定義、及び「抜け感」と「こなれ感」との違いについて、確認していきます。次に、「抜け感」のあるファッションの特徴について、ご紹介していきます。そして、「抜け感」のあるファッションを提案するときのポイントについて、ご紹介していきます。
「抜け感」の意味
「抜け感」とは、どのような意味なのでしょうか?まずは、「抜け感」の定義と「こなれ感」との違いについて、ご紹介していきます。
<「抜け感」とは?>
「抜け感」とは、一般的には、リラックス感のあるファッションを指すときに使われることが多い言葉です。たとえば、きちんとした服装を軽やかに着崩したようなスタイルなどを挙げることができるでしょう。カジュアルになりすぎず、だらしなさを感じさせないテイストがあります。したがって、「抜け感」は、程よく品があるといってよいでしょう。
<「こなれ感」との違い>
「こなれ感」とは、一般的には、おしゃれをがんばっている感のないファッションを指すときに使われることが多い言葉です。たとえば、自然な着こなしをしているときなどには、この言葉がよく使われます。「抜け感」「こなれ感」共に、肩の力が抜けた印象になることが共通しているということができるでしょう。
「抜け感」のあるファッションの特徴
「抜け感」のあるファッションには、どのような特徴があるのでしょうか。それでは、「抜け感」のあるファッションの特徴について、代表的な特徴を4つご紹介していきます。
<服を着崩す>
「抜け感」のあるファッションの特徴の1つ目は、「服を着崩す」ことです。服を着崩すことによって、程よくリラックス感が生まれます。たとえば、1.シャツのボタンをすべて留めない、2.シャツの袖、ボトムスの裾を織り込むなどを挙げることができるでしょう。
<「きちんと感」を大切にする>
「抜け感」のあるファッションの特徴の2つ目は、「きちんと感」を大切にすることです。上下共に、着崩しすぎると、ラフすぎる印象になってしまう場合もあります。したがって、「きちんと感」のあるアイテムをコーディネートに含むようにするとよいでしょう。たとえば、ジャケットやタイトスカートなどです。その際、ナチュラルなカラーを選ぶようにすると、「抜け感」が生まれやすくなるでしょう。
<程よく露出する>
「抜け感」のあるファッションの特徴の3つ目は、「程よく露出する」ことです。デコルテ、手首、足首などを少し見せるようにするとよいでしょう。シャツの場合には、七部袖をチョイスするという方法もあります。また、靴の場合には、スニーカーからパンプス、もしくはフラット・シューズに変えるという方法も考えられるでしょう。
<無造作な髪型にする>
「抜け感」のあるファッションの特徴の4つ目は、「無造作な髪型にする」ことです。髪型を工夫することによって、「抜け感」を出すことも可能です。たとえば、パーマをかけて、あえて無造作な髪型にすることによって、「抜け感」を出すことができるでしょう。また、あえて無造作に髪を結ぶことによって、「抜け感」を出すという方法もあります。
「抜け感」のあるファッションを提案するときのポイント
「抜け感」のあるファッションを提案するときには、どのようなことがポイントになるのでしょうか。それでは、「抜け感」のあるファッションを提案するときのポイントについて、代表的なポイントを4つご紹介していきます。
<着こなし方を伝える>
「抜け感」のあるファッションを提案するときのポイントの1つ目は、「着こなし方を伝える」ことです。たとえば、トップスの袖の折り方、袖のしまい方などが挙げられます。なお、お客様にご試着をしていただくことによって、どのように印象が変わるのかについて、確認してもらうようにするとよいでしょう。
<「リラックス感」と「きちんと感」を重視して、提案する>
「抜け感」のあるファッションを提案するときのポイントの2つ目は、「リラックス感」と「きちんと感」を重視して、提案することです。たとえば、しわ加工されたジャケットは、お勧めのアイテムです。きちんとしたジャケットにしわがあることによって、「リラックス感」が生まれます。また、ゆったりとしたシルエットのシャツにスキニーパンツというコーディネートもお勧めできます。「きちんと感」のあるスキニーパンツに「リラックス感」のあるシャツを合わせることによって、「抜け感」が生まれます。
<首、手首、足首などを露出するアイテムを提案する>
「抜け感」のあるファッションを提案するときのポイントの3つ目は、「首、手首、足首などを露出するアイテムを提案する」ことです。まず、手首の露出については、たとえば、七分袖のシャツなどを挙げることができるでしょう。次に、足首の露出については、たとえば、パンプスやフラット・シューズなどを挙げることができるでしょう。そして、首の露出については、襟がついているシャツが一般的です。その際、「襟を抜く」という着方がとても大切になります。
<髪型やメイクについてもアドバイスする>
「抜け感」のあるファッションを提案するときのポイントの4つ目は、「髪型やメイクについてもアドバイスする」ことです。コーディネートだけではなく、髪型やメイクについてのアドバイスもできるようになるとよいでしょう。なお、メイクについては、リップ、チーク、アイシャドウのチョイスがポイントになります。
「抜け感」のあるファッションに挑戦できていないケースは、まだまだ多い
いかがでしたでしょうか?「抜け感」のあるファッションに挑戦することができていないというケースは、まだまだ多くあるようです。本稿でご紹介させていただいた内容を参考にして、「抜け感」のあるファッションを正しく提案することによって、お客様の新たな魅力を引き出してください。(modelpress編集部)
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