夏素材の特徴 アパレル店員なら知っておきたい夏物衣料の基礎知識

夏素材の特徴 アパレル店員なら知っておきたい夏物衣料の基礎知識

あなたは、夏素材について、どれほどの知識をお持ちでしょうか。夏素材には、様々な種類があります。そして、それぞれの特徴があります。また、夏素材を着るときには、注意をしなければならないこともあります。そこで、本稿では、1.夏素材の特徴(衣類編)、2.夏素材の特徴(帽子・バッグ編)、3.夏素材を着るときの注意点について、ご紹介していきます。

夏素材の特徴 アパレル店員なら知っておきたい夏物衣料の基礎知識/Photo by Kamil Macniak

夏素材の特徴(衣類編)

衣類に使用される夏素材には、どのような特徴があるのでしょうか。まずは、「夏素材の特徴(衣類編)」について、ご紹介していきます。

<麻>

麻は、植物の繊維から作られています。一般的には、茎や葉脈にある繊維が、用いられています。麻の種類としては、1.リネン、2.ジュート、3.ラミーなどが挙げられます。通気性が高く、吸水性・吸湿性に優れているのが特徴です。主に、シャツやカットソーなどに使用されます。

<レーヨン>

レーヨンは、木材パルプなどが原料の化学繊維です。ドレープ性があるため、美しいひだが生まれやすくなっています。特徴としては、シルクに似た光沢感を挙げることができるでしょう。肌触りは、さらさらとしており、吸湿性にも優れています。弱点としては、水に弱いことが挙げられます。また、摩擦にも弱く、比較的傷みやすい繊維であるといえるでしょう。主に、風通しの良い軽いジャケットなどに使用されます。

<コットン>

コットンは、通気性が高く、吸湿性に優れています。肌触りは柔らかく、肌には優しい繊維です。ただし、速乾性には、弱点を抱えています。主に、Tシャツなどに使用されます。

夏素材の特徴(帽子・バッグ編)

帽子やバッグに使用される夏素材には、どのような特徴があるのでしょうか。それでは、「夏素材の特徴(帽子・バッグ編)」について、ご紹介していきます。

<麦わら>

麦わらは、麦わら帽子(ストローハット)やかごバッグなどによく使用されます。通気性が高く、熱を発散しやすいのが特徴です。また、UVカット効果を期待することができます。なぜならば、麦わらは、空気の層が多く、熱を遮断しやすいからです。ただし、耐水性は低いため、雨の日には使わないようにしましょう。

<ラフィア>

ラフィアは、ラフィアというヤシ科の植物から作られています。天然樹脂が多く含まれているため、柔軟性が高い素材です。そのため、型崩れやひび割れが起こりにくいという特徴があります。加えて、耐水性にも優れています。

<リネン>

リネンは、とても強度が高い素材です。リネンの強度は、水を吸うことによって、さらに高くなります。加えて、通気性や吸湿性にも優れています。肌触りについては、麻のようなちくちくとした感触がないのが特徴です。弱点としては、伸縮性が乏しいこととシワがつきやすいことが挙げられます。主に、シーツやエプロンなどに使用されます。

<パナマ>

パナマは、パナマ草という植物から作られています。特徴としては、やわらかさと耐久性を挙げられます。また、通気性に優れているため、熱をためにくいとされています。主に、パナマハットやサンダルに使用されます。

夏素材を着るときの注意点

夏素材を紹介/Photo by AboutLife

夏素材を着るときには、どのようなことに注意をすればよいのでしょうか。それでは、「夏素材を着るときの注意点」について、ご紹介していきます。

<毎日着ない>

夏素材を着るときの注意点の1つ目は、「毎日着ない」ことです。なぜならば、夏素材は水に弱いものが多く、毎日着ると汗によってダメージを受けてしまう可能性があるからです。そのため、夏素材は、一度着たら洗濯をして、清潔な状態を保つことを心がけるようにしましょう。

<汗でぬれた状態のまま放置しない>

夏素材を着るときの注意点の2つ目は、「汗でぬれた状態のまま放置しない」ことです。なぜならば、汗で濡れたまま放置することによって、汗が黄ばみになってしまう可能性があるからです。なお、レーヨンや綿なども速乾性が低いため、注意が必要です。

<通気性を高くする>

夏素材を着るときの注意点の3つ目は、「通気性を高くする」ことです。夏素材を着るときには、肌に密着しにくい服やノースリーブなどと一緒に着るようにするとよいでしょう。なお、ポリエステルなど、吸水性が低い素材の場合には、特に注意をするようにしましょう。通気性を高くすることによって、湿気がこもりにくくなるため、素材がダメージを受けにくくすることができます。

特徴と注意点について、お伝えすることができるようになる

いかがでしたでしょうか。ここまでご紹介させていただいたように、夏素材には、様々な特徴があります。そして、夏素材を着るときには、注意をしなければならないこともあります。お客様に夏素材が使用された商品をご提案するときには、夏素材の特徴と夏素材を着るときの注意点の双方について、しっかりとお伝えすることができるようになりましょう。(modelpress編集部)

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