アパレル業界のDB(ディストリビューター)とは 仕事内容と目指す方法

アパレル業界のDB(ディストリビューター)とは 仕事内容と目指す方法

皆様は、アパレル業界のDBという仕事をご存じでしょうか。消費者からは見えにくい仕事であるため、それほど認知されていない仕事ではあるかもしれませんが、アパレル業界を支える重要な仕事の一つです。本稿では、アパレル業界のDBの仕事内容とアパレル業界のDBを目指す方法について、ご紹介していきます。

アパレル業界のDB(ディストリビューター)仕事内容と目指す方法/Photo by racorn

アパレル業界のDB(ディストリビューター)とは?

アパレル業界のDBとは、どのような仕事なのでしょうか。まずは、「DBの仕事内容」と「DBのやりがい」について、ご紹介していきます。

<DBの仕事内容>

DBとは、ディストリビューター(distributor)の略称です。「分配する人」「配布する人」などの意味があります。具体的には、MDと呼ばれるマーチャンダイザー(merchandiser)が買い付けた商品を店舗に分配して、届けることが主な仕事となります。DBは、1.売り場の特徴、2.客層、3.地域性などを把握して、それぞれの店舗に合った商品・数量を決めて、投入していきます。

<DBのやりがい>

店舗の担当者やお客様などから、投入した商品について、良い評価が寄せられることが、DBにとって、励みになることが多いようです。加えて、商品回転率を改善して、店舗の売り上げのアップに貢献できたときなどにもやりがいを感じるようです。

アパレル業界のDB(ディストリビューター)に向いている人の特徴

アパレル業界のDBには、どのような人が向いているのでしょうか。それでは、「アパレル業界のDB(ディストリビューター)に向いている人の特徴」について、主な特徴を4つご紹介していきます。

<情報収集能力が高い>

アパレル業界のDB(ディストリビューター)に向いている人の特徴の1つ目は、「情報収集能力が高い」ことです。DBは、常に様々な情報をアップデートして、日々の仕事に役立てていくようにしなければなりません。例えば、1.人気商品のトレンド、2.SNS上の反響、3.店舗の販売員から寄せられる声、4.競合他社の人気商品、5.自社の成功例・失敗例などを挙げることができるでしょう。したがって、常に情報収集をすることが得意な人は、DBに向いているということができるでしょう。

<分析力がある>

アパレル業界のDB(ディストリビューター)に向いている人の特徴の2つ目は、「分析力がある」ことです。DBは、様々な数字を基にして、分析を行い、日々の仕事に活かしていくようにしなければなりません。例えば、1.店舗ごとの売り上げの規模、2.店舗ごとの在庫高、3.店舗ごとの商品回転率などを挙げることができるでしょう。したがって、データを基にして、仮説を立てて、検証をすることが得意な人は、DBに向いているということができるでしょう。

<柔軟に思考することができる>

アパレル業界のDB(ディストリビューター)に向いている人の特徴の3つ目は、「柔軟に思考することができる」ことです。店舗の売り上げは、様々な要因によって、日々、変動するものです。例えば、1.気温の変化、2.近隣地域におけるイベント、3.競合他社によるキャンペーンなどを挙げることができるでしょう。したがって、想定外の出来事に対しても柔軟に対応をして、前向きな解決策を考えることができる人は、DBに向いているということができるでしょう。

<コミュニケーション能力がある>

アパレル業界のDB(ディストリビューター)に向いている人の特徴の4つ目は、「コミュニケーション能力がある」ことです。DBは、様々な職種の人とかかわりながら、仕事を進めていかなければなりません。例えば、1.MD(マーチャンダイザー)、2.バイヤー、3.店舗の販売員、4.生産管理、5.プレスなどを挙げることができるでしょう。したがって、複数の人と協力をしながら、仕事を進めていくことが得意な人は、DBに向いているということができるでしょう。

アパレル業界のDB(ディストリビューター)になるためには?

アパレル業界のDBを紹介/Photo by Kamil Macniak

アパレル業界のDBになるためには、どうすればよいのでしょうか。それでは、アパレル業界のDBになる方法について、主な方法を4つご紹介していきます。

<店舗の販売員から、ステップアップする>

アパレル業界のDBになる方法の1つ目は、「店舗の販売員から、ステップアップする」という方法です。店舗の運営を通して、実績を残すことができれば、希望の職種への変更が実現できる場合も少なくありません。例えば、目標を大幅に上回る目標の達成などを挙げることができるでしょう。人事面談や自己申告制度など、会社に対して、自身の希望を伝えることができる機会を活用して、DBへの職種変更を希望していることを伝え続けるようにするとよいでしょう。

<社内公募を利用する>

アパレル業界のDBになる方法の2つ目は、「社内公募を利用する」という方法です。企業によっては、社内公募でDBが募集されるケースもあります。したがって、定期的に社内公募の内容をチェックして、DBの募集があれば、応募するようにしましょう。

<別の職種からの変更を希望する>

アパレル業界のDBになる方法の3つ目は、「別の職種からの変更を希望する」という方法です。バイヤーやMD(マーチャンダイザー)など、MDとの関係が深い職種から、DBに職種を変更するケースもあります。なお、バイヤーやMDなど、オフィス勤務の仕事は、基本的には、経験者の募集が多くなっています。ただ、アシスタントについては、未経験であっても求人が出ていることが少なくないようです。

<DBの求人に応募する>

アパレル業界のDBになる方法の4つ目は、「DBの求人に応募する」ことです。求人サイトやエージェントサービスなどから、DBの求人を探して、応募しましょう。ただし、DBの求人は、DBやMD(マーチャンダイザー)の経験が必須条件となっていることがほとんどのようです。

DB(ディストリビューター)は、アパレル業界の「縁の下の力持ち」

いかがでしたでしょうか。ここまでご紹介させていただいたように、DBは、アパレル業界を支える重要な仕事です。アパレル業界の「縁の下の力持ち」ということもできるかもしれません。アパレル業界を目指されている場合には、DBという仕事も選択肢に加えられてみてはいかがでしょうか。(modelpress編集部)

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