自身のキャリアの中には、どうしてもブランクが発生してしまうということも珍しいことではないでしょう。ブランクがあることは、転職活動の際などには、ネガティブな影響を与えるのではないかと不安に感じる方も少なくないようです。それでは、企業側は、ブランクがあることに対して、どのように考えるのでしょうか。また、ブランクがあることをポジティブにアピールすることは可能なのでしょうか。本稿では、これらの問いに答えるため、1.転職の際のブランクの期間の捉えられ方、2.ブランクがある場合の履歴書の書き方、3.ブランクがある場合の自己PRのポイントと例文について、ご紹介していきます。
ブランクがあると転職は難しい?
ブランクがある場合には、転職は難しくなるのでしょうか。まずは、転職の際のブランクの期間の捉えられ方について、ご紹介していきます。
<ブランクが発生した理由が大切>
ブランクがある人が転職を目指す場合には、ブランクが発生した理由が大切になります。そのため、ブランクの間にも目的を持って行動していたということは、必須となります。そして、ブランクの間の行動について、具体的なエピソードを交えて説明できるとよいでしょう。ブランクが発生した理由を企業側にしっかりと伝えることができれば、ブランクがあることは、かえってポジティブな評価になることも少なくありません。つまり、採用担当者は、「なぜ、ブランクがあるのか?」「ブランクの間に何をやっていたのか?」などを知りたいのです。なお、アパレル業界の場合には、販売スタッフであれば、ブランクがあっても過去の経験やスキルが評価されれば、採用となることも少なくありません。
ブランクがある場合の履歴書の書き方
ブランクがある場合には、履歴書はどのように書けばよいのでしょうか。それでは、「ブランクがある場合の履歴書の書き方」について、ご紹介していきます。
<履歴書を書くときのポイント>
履歴書には、職歴など、すべて事実を書くことが基本です。そのため、ブランクについてもごまかさないようにしましょう。ただ、ブランクある場合には、職歴欄は、どうしても物足りない印象になってしまいがちです。そのため、職歴欄には、事実を端的に書き、自己PR欄や職務経歴書の内容でアピールすることがポイントになります。なお、自己PR欄には、転職先で活かすことができる経験やスキル、またブランクの間にやっていたことについて、書くようにしましょう。これに対して、職務経歴書には、ブランクに入る前までの業務内容や実績について、詳しく書くようにしましょう。
<書き方の見本>
・出産や家族の介護、病気療養などによって、ブランクがある場合
出産や家族の介護、病気療養などによって、ブランクがある場合には、現在の状態に触れておくようにするとよいでしょう。
書き方の見本:
令和○年○月 出産のため退職
※現在は、子どもが小学校に入学したため、○~○時まで就業可能です
・ブランクの間にアルバイトなどをしていた場合
ブランクの間にアルバイトをしていた場合や資格を取得していた場合などには、それについて、触れるようにしましょう。
書き方の見本:
令和○年○月 一身上の都合により退職
※令和○年○月より現在まで、○○のポップアップショップで短期のアルバイトをしています
・特別な理由がない場合
特別な理由がない場合には、端的に事実を書き、自己PR欄や職務経歴欄でカバーするようにしましょう。
ブランクがある場合の自己PRのポイントと例文
ブランクがある場合の自己PRは、どのようなことがポイントになるのでしょうか。それでは、「ブランクがある場合の自己PRのポイントと例文」について、ご紹介していきます。
<自己PRのポイント>
自己PR欄には、ブランクに入る前までの業務内容やそこから得たスキルなどについて、具体的に書くようにしましょう。これは、転職先の企業で「即戦力」として活躍できることをアピールするためです。加えて、ブランクの間に行っていたことについて、前向きな説明をするようにしましょう。具体的には、「仕事に役立つ資格の取得に励んでいた」「ポップアップショップでアルバイトの経験を積んだ」などの説明が考えられるでしょう。
<自己PRの例文>
私的なことになりますが、私は、以前、○○というブランドのアパレル店舗で販売員として働いていました。もともとは、「○○(ブランド名)が好き」という理由から、働き始めたのですが、実際の接客などを経験することによって、自身の専門的な知識の不足に愕然とするようになりました。そのため、アパレルやファッションに関する専門的な知識を身につけたいと考えるようになり、○○という専門学校に通うことにしました。そして、アパレルやファッションに関する専門的な知識を深めました。特に、ファッション能力検定試験の1級に合格できたことは、とても自信になりました。
ブランクがあることは、ネガティブなこと?
いかがでしたでしょうか。ここまでご紹介させていただいたように、ブランクがあることは、必ずしもネガティブなことではありません。自身にとって、ブランクは必要な期間であったということをポジティブに説明することができるようにしましょう。それができれば、ブランクがあることは、「武器」にもなりうるのです。(modelpress編集部)
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