ファッションプランナーって?仕事内容とやりがいを紹介

ファッションプランナーって?仕事内容とやりがいを紹介

【ファッションプランナー/モデルプレス】アパレル業界において、重要な位置を占めるファッションプランナー。商品企画ができるとあって、アパレル業界の中でも人気職種の一つです。やることは多岐にわたり、大変そうなイメージですが、自分の努力とセンスが如実に結果となって帰ってくるやりがいのある仕事です。今回はファッションプランナーの仕事内容と、そのやりがいについてご紹介します。

ファッションプランナーって?仕事内容とやりがいを紹介/Photo by Rawpixel.com

ファッションプランナーの仕事内容

人気のファッションプランナーですが、実際商品にどこまで関与していくのでしょうか。ファッションプランナーの仕事内容の全貌をご紹介します。

<ファッションプランナーとは>

ファッションプランナーという仕事、簡単に言えば、商品のすべてに携わる仕事です。市場調査を行い、現在の流通の動向とお客様のニーズを読み取り、情報の分析をし、商品を企画。そして、その作り出した商品をどのぐらい作り、どの程度の値段で売るかなどまで決定します。よくデザイナーと混同されがちになりますが、デザイナーはあくまでも服をデザインする仕事。どういったデザインの服を作り、生地はどういったものを使い、縫い目をきめたりするのはデザイナーの仕事ですが、そこから先にデザイナーが関わってくることはありません。そして、デザイナーは「無いところから、有るものを作り出す」まさにクリエイティブの専門といった仕事ですが、ファッションプランナーはあくまでも市場調査を行ったり、情報を分析する過程で一番と思うものを導き出したりする仕事です。同じ服を作るという仕事にしても、作り出すまでの過程が違うものになります。

<ファッションプランナーの仕事内容>

先ほどざっくりとお伝えした仕事内容ですが、ここで一つの商品を企画するところから詳細を見てみましょう。まず、商品を企画するにおいて市場調査を行います。今どういったデザインのものが売れているか、昨年の傾向はどうだったか、データを事細かに調べ上げていきます。同時にお客様への調査を行って、今のニーズを確認します。そうして集めた大量のデータを分析したら、いよいよ商品の企画に入ります。まず決めなければならないのは商品のコンセプト。集めたデータをもとに大筋を決めていきます。大体が決まってきたら、いよいよデザインの開始です。デザイナーや営業の人と協力しながらデザインは練っていく必要があります。デザインが完成していく中で、ファッションプランナーは使用する生地の調達の仕方なども含めた生産計画を立て、生産コスト、運送費、人件費を加味した販売計画の設定や、価格設定を行います。そうしえて企画された商品がいざ店頭に並んだら、売れ行きを調べ、次の企画へと役立てていきます。

ファッションプランナーのやりがい

さて、そんな商品のすべてに関わらなければいけないファッションプランナー。大変さとともに、やりがいはそれ以上のものがあります。

<異なる職種と関わる機会が多い>

職種の性質上、ファッション関係のあらゆる職種と関わる機会があります。デザイナーはもちろん、仕入れ業者、仕立て業者、営業、店舗店員など。それぞれの人達と関わっていくうちに自分の知見が広がり、さらにセンスも磨かれていきます。

<自分のアイデアが形になる>

商品を企画するのは大変ですが、そこまで大変な思いをしたからこそ、実際に商品が形になって、目の前に現れた時の喜びはひとしおです。生み出した商品は、わが子のような大切な存在になるでしょう。

<商品ができるまでの流れをトータルで管理できる>

デザイナーは服をデザインすること、営業はデザインされた服を売り込むことが主な任務ですが、ファッションプランナーはそのすべてに関わることができます。すべての流れを管理できるのはファッションプランナーにしかできません。その面白みは大変興味深いものがあります。

<結果がわかりやすい>

実際に売りに出た商品は、すべてがお客様にゆだねられます。どれだけ売れるかも自分では操作できません。自分が作ったものが通用するかどうかが売り上げという結果として、数値で出てしまいます。自分の努力が数値で見られるのは、結構やりがいに感じますよ。

<最新のファッショントレンドを常に把握できる>

ファッションプランナーは常に最新のファッションを把握するために、ファッションショーや展示会などをチェックします。そして自分のセンスを磨くとともに仕事に生かせる情報を獲得していくのです。

ファッションプランナーになるには

魅力的なファッションプランナーですが、なにか特別な資格やスキルなどがいるのでしょうか。

<ファッションプランナーに必要なスキル・経験>

まず他職業の人とも円滑に仕事していくためにコミュニケーションスキルは必須になります。そして、膨大な情報の収集力、分析力。企画を通すためのプレゼンスキルなども必要です。そして、アパレル関連のことに精通している知識量があればさらに仕事はしやすくなります。

<ファッションプランナーの仕事に生かせる資格>

ファッションプランナーになるための資格は特に必要ありませんが、持っていれば、就職や実際の業務でも便利になるという資格は存在します。その一つがファッションデザイナー認定資格。日本デザインプランナー協会が主催する認定試験でとることができ、服飾に関して名称や機能面、デザインなど多様な知識を試すものです。次に服飾インストラクター資格。これは日本インストラクター協会が主催しており、色の組み合わせや着こなし方などに関して、知識を有している人に与えられる資格です。ファッションビジネス能力検定というのもあり、こちらは一般財団法人日本ファッション教育振興協会が主催する検定で、商品の企画から流通までを総合的にこなせる知識と、発案力を有するかをみるための試験です。

情熱と努力がファッションプランナーへの近道

いかがでしたでしょうか?アパレル業界でひときわ脚光をあびるファッションプランナー。でも実は彼女たちも最初からファッションセンスがずば抜けていたわけではないのです。日々の地道な努力をこつこつと積み重ねられるような根気と、なんにでも興味が持てる好奇心が原動力なのです。人一倍の情熱と努力で、あなたも憧れのファッションプランナーを目指してみてはいかがでしょうか。(modelpress編集部)

実際に働いている人の声は?

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