アパレル販売員が円満退職をするために知っておきたいポイント4つ

アパレル販売員が円満退職をするために知っておきたいポイント4つ

【アパレル/モデルプレス】そろそろ退職したいけれど、どうやって切り出したらいいのか分からないという人は少なくありません。誰しもお世話になった会社に退職を切り出すのはためらうことです。「終わり良ければ全て良し」と言うように辞め方によってあなたの評判が決まってしまうでしょう。そこで、アパレル販売員が円満退職するためのポイントを4つご紹介します。

アパレル販売員が円満退職をするために知っておきたいポイント4つ/Photo by Africa Studio

円満退職のポイント1:退職理由

ここでは、円満退職のポイントの1つ目として、退職理由について説明します。

<会社に対する不満を理由にしない>

もし、給与や休み、勤務時間についての不満が退職の主な理由だったとしても、それを伝えることは止めた方が良いでしょう。心情的に「不満を伝えたい」と思う気持ちは分かりますが、それでは会社でこれからも働き続ける同僚や上司の気分を害し、不要な悔恨を残してしまう恐れがあります。

またそれだけでなく、会社側から改善を提案され、引き止めにあってしまう場合もあります。あなたの当初の目的である、「退職すること」を危うくしてしまう恐れすらあるのです。退職するにしても、その旨を伝えてから実際に退職するまではある程度の日数を要します。ですから、お互いができるだけ良い気分のまま退職できる理由が必要になります。

<引き止めにあいにくい退職理由とは?>

やはり、ネガティブな退職理由ではなく、前向きでかつ個人的な事情からの退職理由は引き止められにくくなります。たとえば、「働いている中で、より専門的な分野への挑戦がしたい」や、「これまで培ったことから、新しい環境でチャレンジがしたい」や「進学(もしくは留学)や資格取得のために勉学に励みたい」など退職後のプランがはっきりしていればはっきりしているほど、引き止めにあいにくくなります。

また、「親の介護をしなければならない」「結婚のために遠方へ引っ越すことになった」など家庭のやむを得ない事情も、仕方がないと諦めてくれるでしょう。ただ、どちらの場合も、虚偽の理由は止めましょう。万が一、虚偽であることがバレてしまった場合、会社との関係が一気に悪化してしまいます。

円満退職のポイント2:退職する時期

ここでは、円満退職のポイントの2つ目として、退職する時期について説明します。

<繁忙期を避ける>

アパレルでは猫の手も借りたいほど、人手が必要になる繁忙期というものが存在します。働いている人なら知っていることでしょうが、夏と冬のセール時期にあたる7月と1月。またクリスマスなどの年末商戦にあたる11月、12月です。この時期は、臨時にスタッフを増員するほど人手が必要になってきます。

そのため、この時期に退職してしまうのは、店舗に痛手を負わせる形になってしまうので、できる限り、繁忙期後の2月や8月などの閑散期に退職を申し出るようにすると角が立ちません。

<スタッフが足りているときを見計らう>

また、人員が不足している時の退職は引き止められる可能性が高いでしょう。アパレル業界は、スタッフの入れ替わりが比較的多い業界ですから、人員が足りている時期に退職の話を切り出すと、後任に引き継ぎなどもスムーズにできるために、退職に向けて会社側も動いてくれるでしょう。

ただ、職場が慢性的な人員不足に陥っている場合はこの限りではありません。大企業の重役であっても代わりの人員というのは存在します。時には引き止めを断る覚悟で退職の意向を伝える場面もあることは頭の片隅に入れておいてください。

円満退職のポイント3:退職の意思を伝えるタイミング

円満退職をするためには/Photo by nenetus

ここでは、円満退職のポイントの3つ目として、退職の意思を伝えるタイミングについて説明します。

<退職を希望する時期の2~3カ月前には上司に相談する>

法律上では退職の2週間前に申し入れれば、退職することができると法律に定められています。しかし、後任探しや引き継ぎや有給休暇の消化などのことを考慮し、2~3カ月前に上司に申し出るのが良いでしょう。

また、就業規則に退職の際の規則が明記されている場合もあるので、そちらを確認して規則に従って退職の手続きを進めましょう。

<上司より先に同僚に相談しない>

どんなに信頼のできる仲の良い同僚がいたとしても、上司に退職の旨を伝えるまではそのことを話さない方が良いでしょう。どんな人間にもうっかりということはあるので、その話が流れてしまったら退職の話をしにくくなってしまいます。

また、退職の話が店舗に流れてしまった場合、スタッフの士気が下がってしまう恐れもあるので、同僚に話すタイミングは上司と相談しながら決めてください。

上司に退職を切り出す際には、事前に上司と面談をする時間をもらった上で相談をしましょう。就業時間内は業務に集中してほしいと上司は思っているため、休憩時間中や、業務終了後に面談を設定すると良いでしょう。

<退職日は上司と相談して決定する>

また、有給休暇を取得するかしないかについてもあるため、具体的な退職日は上司と相談しながら決定しましょう。もちろんいつ頃辞めるかなどの時期については申し出る必要がありますが、検討段階だと思われると、引き止められてしまう可能性があるため、「何月に退職させていただきたい」と意志は固まっていることを伝える必要はあります。

円満退職のポイント4:退職日までの過ごし方

ここでは、円満退職のポイントの4つ目として、退職日までの過ごし方を説明します。

<退職日まで、きちんと仕事をする>

「どうせ辞めるのだから」と現職の仕事に対するモチベーションを下げてしまうのは絶対に止めましょう。人は、最後の印象が最も心に残りやすく、自分の評判を下げてしまうことになりかねません。

この職場で●●の作業をするのも最後だと思って、雑務など人があまりやりたがらない仕事こそ積極的にこなし、退職日当日まできっちりと仕事をしましょう。

<引き継ぎ資料を作成する>

自分が担当している業務に関する引き継ぎを後任の人と一緒にするようにしましょう。仕事の分量が多かった人ほど、不足なく引き継ぎをする必要があります。

また、後任の担当者が未定のまま退職日を迎えるケースであっても、Wordなどのワープロソフトで紙やデータとして残る形にして残しておきましょう。また資料のなかに問い合わせができるようにご自分の連絡先を残しておくことも忘れないようにしてください。

<お世話になった取引先にあいさつしておく>

概ね退職の2~3週間前にこれまでお世話になった取引先へ挨拶をしましょう。これまでお世話になったお礼と後任の紹介をして、きちんと引き継ぎましょう。また、これも先方への影響を考える必要があるため、独断ではせずに、上司と確認して、挨拶の時期を決めましょう。

<退職日当日のあいさつ回りで配るお菓子を用意する>

お世話になった職場の上司や同僚に挨拶をしましょう。挨拶をするのは、自分が所属する部署で役職が高い人から順にしましょう。席が固まっている場合は、数人まとめてでも構いません。

また挨拶をする際に、菓子折りなどを添えるとベターです。高価なお菓子である必要はなく、個別包装になっていて、人数分以上あるものを選ぶと喜ばれます。

確固たる意志を持って新しい一歩を踏み出しましょう

いかがでしたでしょうか?今の職場にどのような思いを持っていたとしても、円満退職を目指した方が自分の今後にとってもプラスになります。相手の立場に立って、どのように感じられるのか考えて行動してください。(modelpress編集部)

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