セレクトショップとは？押さえておきたい有名店と働く方法

2017.09.15 20:52

【アパレル／モデルプレス】店舗ごとに世界観も品揃えもまったく違うセレクトショップ。現在はショッピングモールのテナントにもたくさん入っており、見かけたことぐらいはあるかもしれません。そこで、今回はファッション好きなら押さえておきたい有名セレクトショップについてご紹介します。また、セレクトショップで働きたい人に向けて、求人の見つけ方と働き方も併せてご紹介します。

セレクトショップとオンリーショップ、SPAの違い

ここでは、セレクトショップについて、ほかの業態と比較して説明します。

＜セレクトショップ＞

端的に言ってセレクトショップとは、単一のブランドの商品だけでなく、複数のブランドの商品を扱っているお店のことを指す用語です。これらのショップは、バイヤーと呼ばれる仕入れる服を選ぶ職種の人たちが、ショップのコンセプトに沿って仕入れた服を店頭に置いています。店舗の規模や方針によっては、経営者自らが買い付けに出向くこともあります。

つまり、複数のブランドの商品が一つの店に並ぶことになります。ということは、自分に似合うブランドの商品を見つけられる可能性が高いということになります。また、全国的に展開し一ブランドとしての地位を築いている多店舗型や、バイヤーの個性を前面に押し出し少数精鋭の店舗や、衣類だけでなく家具や雑貨まで取り扱いライフスタイルを提案する店など、ショップごとに特色があり、差別化が図られています。中にはブランドのオリジナル商品を販売している店舗もあります。

＜オンリーショップ＞

一つのメーカーまたはブランドの商品を取り扱っている店はオンリーショップと呼ばれています。これまでセレクトショップで複数のブランドと一緒にしか取り扱いのなかったブランドが、独立店舗を開店したときなど、デザイナーズブランドの店を表現する時によく使われる言葉です。

＜SPA＞

SPAとは、specialty store retailer of private label apparelの略語で、商品の企画から、製造、物流、広報、販売までを一つのブランドで一貫して行なう業態のことを指す専門用語です。多くのブランドでは、セレクトショップや百貨店などに仕入れてもらう流通形式を取っていますが、流行の移り変わりをロスタイム無く反映させることは困難です。それを解消するために確立されたビジネスモデルで、アメリカではGAP、スペインではZARA、スウェーデンではH&M、日本ではユニクロなどのブランドが有名で、どのブランドもグローバルに展開しています。

押さえておきたい有名セレクトショップ

ここでは、アパレル業界志望なら押さえておきたい有名セレクトショップをご紹介します。

＜BEAMS＞

BEAMSはUNITED ARROWSとSHIPSと並んでセレクトショップ御三家の呼ばれるほどの有名ブランドです。1976年に原宿で開店した一号店は米国西海岸のカジュアル服を輸入して成功を収めました。20代から30代に人気があり、雑貨や家具や、オーダースーツまで幅広い品揃えがありますが、主な品揃えはアメカジスタイルです。また、店舗ごとに品揃えに幅があり、レディースもメンズも両方扱っていることから、カップルで買い物に来ても楽しめるところです。お洒落に興味がある人は知らない人はいないのではないでしょうか。

＜SHIPS＞

1975年に御徒町のアメヤ横丁で開店したSHIPSは、御三家の中で1番落ち着いた品揃えなのが特徴です。逆にカジュアルスタイルの品揃えは少なく、どちらかと言うとスーツスタイルに合うけれど、オフの日でも着ることができる服が主な品揃えになっています。大人向けの落ち着いたファッションをしたいなら、SHIPSがオススメです。

＜UNITED ARROWS＞

1989年創業のUNITED ARROWSはBEAMSから独立した人たちが立ち上げたブランドです。セレクトショップ御三家の中でカジュアルとトラッドのバランスが取れたブランドです。豊かさや上質感を演出している20代から30代の大人向けのブランドです。

＜nano universe＞

1999年創業という比較的新しいブランドですが、ヨーロピアントラディショナルの雰囲気が漂うアイテムが多数並んでいます。キレイめのファッションをしたいけれど個性も出したいという方にオススメのブランドです。

＜URBAN RESEARCH（アーバンリサーチ）＞

大阪発のURBAN RESEARCHは上品さと遊び心をミックスさせた都会的スタイルで、20代から30代の男性に支持されています。アーバンリサーチの企業理念は「すごいをシェアする」で品質の高く、ベーシックでありながら遊び心も感じられるアイテムが並んでいます。

＜JOURNAL STANDARD（ジャーナルスタンダード）＞

アメリカンカジュアルなアイテムが多いですが、ビームスよりは色合いが落ち着いているセレクトなのが特徴です。高品質なベーシックなアイテムが揃い、非常に着回ししやすくなっています。

＜EDIFICE（エディフィス）＞

EDIFICEはファッションセンスのある男性に似合うカジュアルな商品を取り扱っていて、とくに接客のプロフェッショナルが対応してくれる、エレガントな店内が特徴です。決してお手頃価格とは言えませんが、フレンチトラッドをベースにして細部まで工夫されたファッションが人気です。

＜ADAM ET ROPE'（アダムエロペ）＞

フレンチカジュアルを体現し、一見すると華が無いように見えてしまうほど洗練されたミニマルスタイルが特徴のブランドです。ただ、着用時のシルエットがとても綺麗で、こだわって作られているという印象を持つでしょう。

＜TOMORROWLAND（トゥモローランド）＞

30代～50代以降の男性が着てもまったくおかしくない世代を超えて愛されているブランドがTOMORROWLANDです。とくにニット製品を手がけていたこともあって、ニットジャケットやセーターの品質が高く人気商品となっています。

セレクトショップで働くには？

ここでは、セレクトショップで働く方法をご紹介します。

＜求人に応募する＞

インターネットで検索すると、求人が多数見つかりますので、そちらから応募するのが定番の方法です。セレクトショップに限らず、アパレルは販売員の募集が多く、未経験の人はまず販売員として業界での実績を築きましょう。

また、ファッションビルのテナントには採用情報を掲示した掲示板が設置されていることが少なくありません。そちらをチェックしていると、希望している店舗で働くことができるでしょう。また、あらかじめ店内の雰囲気もチェックできるので、自分が働けそうなのか見極めることができます。

ほかにも、コンビニやスーパーに設置されている無料の求人情報誌にも求人が出ていることがあります。こちらは、働きたい地域の情報が網羅されているので、インターネットよりも探しやすいという利点があります。

＜バイヤーを目指すには？＞

セレクトショップのバイヤーは、海外・国内ブランドから商品を買い付ける職種で、アパレル業界において多くの人が憧れる職業です。バイヤーは卓越したファッションセンスと、売れる商品かどうか、どの程度利益が出るか、商談の中で瞬時に判断できる分析力や、商談を有利に進める交渉力など、高い能力を求められる職種であります。そのことから、バイヤーの求人は経験者を募集しているところがほとんどでしょう。

そのため、まずセレクトショップなどに就職をし、販売員としての経験を積み、その後バイヤーの職種に異動するという方法が一般的です。まずは、販売員として接客をしながら、それぞれの客層が求めているものや、売れる商品を分析し経験を積みましょう。