アパレル業界の年間スケジュールとは?繁忙期がいつなのかがわかる

アパレル業界の年間スケジュールとは?繁忙期がいつなのかがわかる

【アパレル/モデルプレス=12月12日】1年中アパレル商品を扱っているアパレル業界にも時期によって忙しさは異なります。繁忙期と閑散期では、働き方も変わってきます。また、シーズンによって販売の仕方やセール内容も大きくことなるため、アパレル業界で働くにはしっかりと年間スケジュールを把握しておくことが重要です。今回は、アパレル業界の年間スケジュールについてご紹介します。

アパレル業界の年間スケジュールとは?繁忙期がいつなのかがわかる/Photo by BONNINSTUDIO

スプリング・シーズン

まずは、アパレル業界でスプリング・シーズンと呼ばれる時期についてご紹介します。

<スプリング・シーズンは2月~4月>

スプリング・シーズンと呼ばれるのは、2~4月です。お客様は3~4月にかけて卒業式や入学式などのイベントが多く、なかなか春物アイテムが買いに行く時間を取れないというお客様も少なくありません。そのためにまだ春を感じるのには早い2月からスプリング・シーズンを始め、多くのお客様が春物を購入できるようにしています。

まず2月は上旬までは冬物の在庫処分セールになります。したがって、店舗にはお客様が多く来店するので販売員にとって忙しい時期になります。2月下旬になると、冬物のセールが終わりアパレル業界は比較的落ち着いてきます。

3月になると店舗には春物が入荷します。店舗には次のシーズンに向けて春物のアイテムを並べ、お客様に春を感じてもらえる装飾を施します。そして、卒業式や入学式、入社式などで着用するフォーマルなアイテムの売れ筋が伸びるでしょう。また、4月からの新生活の準備で学生向けのカジュアル商品も同時に売れ筋を伸ばしていきます。販売員はこのようなお客様のニーズに合わせた販売の仕方を把握する必要があります。

4月は社会人向けの通勤ベーシックスタイルの購買が活性化します。通勤に使用する靴やバッグなどの購買が特に多いです。また、インナーや靴下など毎日着用するものは新生活が始まってみると足りないと感じる人が少なくありません。このように実際に新生活が始まってから、新生活の商品を買い足すお客様の来店が増えます。さらに、4月下旬になるとGW前に休暇用のアイテムを買いに来るお客様が増加します。この時期にあわせて春物のセールも行うので店舗は賑やかになるでしょう。

サマー・シーズン

続いては、アパレル業界のサマー・シーズンと呼ばれる時期についてご紹介します。

<サマー・シーズンは5月~7月>

サマー・シーズンと呼ばれるのは5~7月です。サマー・シーズンは夏物アイテムを販売し店舗の夏物アイテムの在庫を減らしながらも、秋物アイテムの用意も始めていく必要があります。そのため、アパレル業界は比較的忙しくなります。夏物から秋物へスムーズに移行するために、最近では、7月中旬から夏物セールを始める店舗も多く見られます。

5月下旬からは初夏物のアイテムが店舗に並ぶようになります。GWでショッピングに来ているお客様をターゲットにセールをする店舗では、GWはとても忙しくなることが予想されます。また、5月には母の日があり、感謝の気持ちとしてアパレル商品をプレゼントする人も増えてきています。母の日が近づいてくると、プレゼントにしやすい小物などを店舗に並べる作業などもあります。

そして6月の梅雨対策としてレインコートやレインブーツなどのレイングッズを購入し、おしゃれに梅雨を過ごす人も増えています。気温差の激しい季節でもあるのでカーディガンやパーカーなど1枚羽織れる上着を買い求めるお客様も多く見られます。今後の天気や気温を確かめながら、販売するアイテムを変えていく必要があります。6月は梅雨入りのタイミングや気温によって夏物の購買は大きく左右されます。例年より梅雨が早く終わるとレイングッズが売れ残ってしまわないようにセールを始めるなど、その年の売れ方で販売の仕方を変えていかなければなりません。7月は梅雨明けに合わせて、夏物アイテムを本格的に販売し始めます。夏休みや長期休暇に入るため、水着やリゾートアイテムを店頭に並べるなどの準備をします。

オータム・シーズン

アパレル業界の年間スケジュールを紹介/Photo by Sergey Nivens

次にアパレル業界でオータム・シーズンと呼ばれる時期についてご紹介します。

<オータム・シーズンは8~10月>

オータム・シーズンは夏物から秋物への移行時期です。8月は割引される夏物アイテムが多くなり、価格を前面に出した在庫処分のためのセールが始まります。今年の春夏物アイテムはこのセール期間中に売り切らなければならないので、アパレル業界は繁忙期に入ります。

9月になると初秋物が入荷されます。ストールやブーツなどの小物も増えてくるため、店舗ではたくさんのアイテムをどのように配置するか考えなければなりません。また、社会人向けの初秋物の通勤ベーシックスタイルの購買も再び活性化します。通勤スタイルに合わせた暖かいコートやマフラーなども増加するでしょう。

10月は秋物在庫最終処分バーゲンが始まります。また、その年の気温によっては10月中に冬物アイテムを店舗に出し始めることもあります。

ウインター・シーズン

最後にアパレル業界のウインター・シーズンについてご紹介します。

<ウインター・シーズンは11月~1月>

ウインター・シーズンはクリスマスやお正月とイベントが多いため、1年の中でも購買が増える時期です。ボーナスもあるのでお客様の購買意欲も高まっています。

11月中旬以降は、秋物アイテムの販売も終わり冬物アイテムの徐々に購買数が減少し、売り上げが下降気味になり、アパレル業界の閑散期となります。

12月は、結婚式やパーティー、忘年会が多い季節のため、パーティーウェアやアクセサリーなども売れます。また、歳末セールで駆け込み客も増加するため再びアパレル業界は忙しくなります。

1月に入ってすぐは年明けの福袋や初売りがあるため繁忙期となります。また1月下旬から冬物アイテムのセールも開始するので1月はずっと忙しい月になります。

年間スケジュールを把握し、効率よく働く

いかがでしたでしょうか。毎日商品を販売しているのでアパレル業界は1年中忙しいイメージがありますが、時期によって繁忙期と閑散期があります。それぞれの時期を把握し、販売戦略を持つことがアパレル業界で成功するポイントになります。(modelpress編集部)

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