アパレル店員の研修制度は何がある？スキルアップのために必要なこと

2018.01.02 19:00

【アパレル／モデルプレス】アパレル業界には多くの研修があります。基礎的な研修から店長になるための研修、さらにマネージャーになるための研修など、それぞれ目的が異なる研修なので受講する前にきちんとその目的や意図を把握しておかなければなりません。現在の自分に必要なアパレル店員としてのスキルをよく理解してから、研修を受けましょう。今回は、アパレル業界の一般的な社員研修についてご紹介します。

アパレル業界の研修制度

アパレル業界の研修制度にもパターンがあります。まずは、アパレル業界の研修制度についてご紹介します。

＜自社で研修を行う場合＞

大手アパレルメーカーや外資系アパレルメーカーは自社で研修を行うことが多いです。研修は全国の販売員を本社に呼び、数日間かけて行われます。普段一緒に仕事をしない他の店舗の販売員とも情報交換することができ、スキルアップに繋がります。

＜外部の研修を受ける場合＞

外部機関が行っているアパレル店員のための研修に参加してもらう研修制度をもつ企業もあります。さまざまな経験を持つプロのアドバイザーから技術を学ぶことができます。

アパレル店員の研修内容

研修中にアパレル店員は多くのことを学ぶことができます。続いては、アパレル店員の研修内容についてご紹介します。

＜スタッフ研修・販売員研修＞

初心者からキャリア2～3年目の方向けには、スタッフ研修・販売員研修が行われます。研修内容は、アパレル店員として必要な基本的な知識や販売に関する基礎講習になります。この研修は、販売行動のプロセスやお客様に対する心構えなど、販売員としてしっかり押さえておきたいスキルを身につけることが目的です。

＜基礎講習の具体的な研修内容＞

まずは、アパレルの基本的な知識を学びます。アパレル業界で働く上でアパレル専門用語や最新のアパレル業界事情などを知っておく必要があります。そのような知識を1つ１つ習得します。自社で行われる研修では、自社のブランドのコンセプトや商品知識も学びます。初心者だけではなく、キャリア2～3年目でもきちんと理解できていなかったことに気づく等、基礎の見直しとして重要な機会になります。

次に、接客業務について学びます。言葉遣いや身だしなみ、笑顔、お辞儀など、アパレル店員が身につけておくべき基本的な接客マナーが研修内容です。研修を受けている者同士でお客様と店員に分かれてロールプレイングを行い、お互いの良い点や改善点を見つけ接客スキルを向上させます。このようなロールプレイングは、初心者のアパレル店員には接客に慣れる良い練習になるでしょう。

また、検品方法や電話対応などの業務についても講習を受けます。アパレル店員はアパレル知識や接客スキルだけではなく、このような業務もこなせることが重要になります。加えてラッピング方法なども講習を受け、アイテムごとのラッピング方法などを学びます。

スキルアップするためのキャリア研修

アパレル店員の研修は知識の確認などの基礎的な講習だけではありません。次は、スキルアップするためのキャリア研修についてご紹介します。

＜ファッションアドバイザー研修＞

初心者からキャリア3年目以上の方向けに行われる研修です。主に売り上げを伸ばすための販売技術を学びます。ファッション現場の最新トレンドなどを実践に活かせる研修内容になっています。したがってロールプレイングだけではなく、実際にお客様に接客しながら講習を受け、よりレベルの高い接客を学びます。

＜店長研修＞

この研修はアパレル店舗の店長のスキルアップのための研修です。店舗作りに関わるすべての内容を研修で学びます。この研修に参加する店長は、販売員研修やファッションアドバイザー研修などで学ぶ内容は全て理解したことを前提に新たなスキルを獲得します。具体的には、売り上げにつながるVMD、数値管理や販売計画についての研修を受けます。また、スタッフとのコミュニケーション方法も学びます。アパレル店舗での売り上げは、スタッフといかに良いコミュニケーションが取ることができるかが鍵となるからです。

＜マネージャー研修（エリアマネージャー、ブランドマネージャー）＞

地域の数店舗を管理するエリアマネージャーやブランドマネージャーを対象にした研修も行われています。主に店舗運営のためのコンサルティングスキルを学びます。各店舗の経営状況を把握し、改善するための方法など販売に関わる研修を行います。また、マネージャーは管理だけではなく、本社と店舗の橋渡し役にならなければなりません。そのため、本社や店舗を円滑に繋ぐためのコミュニケーション方法も学びます。