アパレル販売で試用期間中の解雇はある?本採用との違いは?

アパレル販売で試用期間中の解雇はある?本採用との違いは?

【アパレル/モデルプレス】アパレル販売員として採用された時、企業によっては試用期間が設けられている場合があります。試用期間とはどのようなものなのでしょうか。また、試用期間中と本採用ではどのような違いがあるのでしょうか。このような疑問は働く前に解決しておきましょう。それでは、アパレル販売員の試用期間で気になる点を詳しくご紹介していきます。

アパレル販売で試用期間中の解雇はある?本採用との違いは?/Photo by BONNINSTUDIO

アパレル販売の試用期間とは?

アパレル販売員の試用期間とはどのようなものなのでしょうか。まずは、アパレル販売の試用期間の基礎知識についてご紹介します。

<試用期間について>

試用期間とは、正社員としての適性や能力を見極めるため、入社後に会社側が設けている期間のことです。いわゆるアパレル販売員の「お試し期間」とも言えます。試用期間はアパレル販売では3ヶ月が一般的です。店舗によって差があり1ヶ月と短いところから6ヶ月程度のところもあります。最も長くても1年と考えておいて良いでしょう。

<試用期間の目的>

なぜ試用期間を設けているかというと、数回の面接だけではアパレル販売員としての能力や適性を見抜くことができないためです。試用期間を設けて実際に働いているところを見て、企業はアパレル販売員のスキルを見定めます。試用期間で判断したアパレル販売員としての能力や適性によって、本採用の可否や正式採用後の配属先が変わってきます。

試用期間と本採用の違い

同じようにアパレル販売員として働いていても、試用期間と本採用ではどのように異なるのでしょうか。それでは、試用期間と本採用の違いについてご紹介します。

<試用期間でも本採用と待遇は同じ>

試用期間と呼ばれている間でも、待遇は本採用の時と同じです。試用期間中でも、各種社会保険の加入義務があります。また、福利厚生も本採用後の正社員と同じように受けることができます。

<給与や残業代もきちんと支払われる>

また、給与や残業代もきちんと支払われます。しかし企業によっては、試用期間中は本採用されてからよりも少し低い場合があります。このような試用期間中と本採用後の給与や残業代の違いは入社する前にきちんと確認しておきましょう。また、本採用よりも試用期間の給与や残業代が低い場合は、各都道府県の最低賃金を下回っていないかどうかも忘れず確認しておくことも重要です。

<試用期間でも会社側から一方的に解雇されることはない>

試用期間がアパレル販売員としての「お試し期間」と言っても、試用期間中に会社側から一方的に解雇されることはありません。試用期間中も労働契約が結ばれている点では本採用後と変わりはありません。労働契約が結ばれているため、正当な理由がなければ解雇することはできません。そのため会社は試用期間中のアパレル販売員を「能力や適性が期待していたものと違う」などの漠然とした理由では解雇できません。したがって、試用期間中だからと言って、解雇を心配する必要はありません。アパレル販売員として適切な行動を心がけて働いていれば問題ありません。

試用期間中に辞めたくなったら?

アパレル販売員の試用期間で気になる点を紹介/Photo by racorn

試用期間中にアパレル販売員を辞めたくなった場合はどのようにすれば良いのでしょうか。それでは、試用期間中の退職についてご紹介します。

<「試用期間中ならいつでも退職できる」は間違った知識>

試用期間はいわゆる「お試し期間」と言われますが、だからと言って簡単に辞められるわけではありません。「まだ本採用されていないから、退職してもよい」と間違った認識をしないように注意してください。

<どうしてもやめたい場合>

どのような職種でも、働き始めてみたら自分に合わないと感じる場合があります。アパレル販売員でも、働き始めてから自分に合わないと感じる人は少なくありません。法律上では、2週間前に退職したい旨を企業に伝えれば労働契約を解消することができます。試用期間でも労働契約を結んでいるので、退職する場合は正社員と同様の手順が必要になります。もし、アパレル販売員を辞めたいと感じた場合は事前に連絡をしておきましょう。

<自主退職と合意退職の違い>

退職する場合、自主退職と合意退職があります。自主退職とは、企業に対して一方的に辞めたいと申し出て退職することです。この場合は、企業からの同意や承諾は必要ありません。また、退職届を撤回することはできません。

合意退職をする場合は、退職届を提出して合意解約を申し込む必要があります。企業が合意解約を受理すると合意退職が成立します。この合意退職では、企業の受理前であれば退職届を撤回することができます。

<入社前に疑問点や不安は解決しておく>

アパレル販売員として働くことに不安がある場合は、面接などの際に試用期間中や入社後の条件を確認しておきましょう。

試用期間を有効活用する

いかがでしたでしょうか?試用期間は、アパレル販売員としての能力や適性を判断するために企業が設けた期間です。試用期間中の能力や適性によっては、本採用後の待遇も変わることがあります。ぜひ、試用期間中を有効活用し、本採用後のスキルに繋げましょう。(modelpress編集部)

実際に働いている人の声は?

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