アパレルショップにおいて、ディスプレイは、とても大切です。どれだけ魅力的な商品を扱っていたとしても、ディスプレイを正しく構築することができていなければ、台無しになってしまうことも少なくありません。しかしながら、効果的なディスプレイを構築することが、決して簡単なことではないことも事実です。そこで、本稿では、1.ディスプレイの意味、2.ディスプレイの種類、3.ディスプレイを魅力的にするためのコツについて、ご紹介していきます。
アパレルショップにおける「ディスプレイ」の意味合い
アパレルショップにおいて、「ディスプレイ」とは、どのような意味を持つのでしょうか。まずは、「アパレルショップにおける「ディスプレイ」の意味合い」について、ご紹介していきます。
<ディスプレイとは?>
ディスプレイは、一般的には、「展示」という意味を持ちます。アパレルショップにおいては、商品の見栄えを考慮して、陳列や演出などを行うことであると考えればよいでしょう。その際、アパレルショップにおいては、マネキンや服飾雑貨、小物なども用いられます。基本的には、ブランドや季節、カラーなどを考慮して、構成されることが多いようです。
<ディスプレイとVMDとの違い>
VMDとは、Visual Merchandisingの略称です。視覚的要素の管理・演出をすることによって、店舗やブランドの価値を高めるためのマーケティング活動です。したがって、アパレルショップにおける「ディスプレイ」は、VMDを促進するための手段の一つであるということができます。
<ディスプレイとレイアウトとの違い>
レイアウトは、一般的には、「配置する」という意味を持ちます。したがって、アパレルショップにおける「レイアウト」とは、商品をどこに展開するのかについて考案して、実際に、商品や什器を配置することを指します。これに対して、「ディスプレイ」は、商品の展示方法を意味します。
アパレルショップにおけるディスプレイの主な種類
アパレルショップにおけるディスプレイには、どのような種類があるのでしょうか。それでは、「アパレルショップにおけるディスプレイの主な種類」について、ご紹介していきます。
<三角構成>
アパレルショップにおけるディスプレイの主な種類の1つ目は、「三角構成」です。三角構成は、中心が高く、左右のVPが低い位置に配置されているディスプレイです。一般的には、バランスの良いコーディネートを保ちやすいディスプレイであるとされています。
<左右対称構成>
アパレルショップにおけるディスプレイの主な種類の2つ目は、「左右対称構成」です。左右対称構成は、左右が対象になるように商品を配置するディスプレイです。一般的には、落ち着いた印象になりやすく、フォーマルなアイテムの演出に向いているディスプレイであるとされています。
<左右非対称構成>
アパレルショップにおけるディスプレイの主な種類の3つ目は、「左右非対称構成」です。左右非対称構成は、左右の商品を非対称に配置するディスプレイです。一般的には、ユニークな印象になりやすく、カジュアルなアイテムの演出に向いているディスプレイであるとされています。
<集中構成>
アパレルショップにおけるディスプレイの主な種類の4つ目は、「集中構成」です。集中構成は、商品を一箇所に集中させるディスプレイです。一般的には、視線が集中するため、商品の特徴や質感などのアピールに向いているディスプレイであるとされています。
<拡散構成>
アパレルショップにおけるディスプレイの主な種類の5つ目は、「拡散構成」です。拡散構成は、フレームからはみ出たようなつながりを持たせるディスプレイです。一般的には、スケール感や広がりを感じさせるため、ブランドの世界観の訴求に向いているディスプレイであるとされています。
<リピート構成>
アパレルショップにおけるディスプレイの主な種類の6つ目は、「リピート構成」です。リピート構成は、同じパターンを繰り返すディスプレイです。一般的には、リズム感があり、遠くからでもよく目立つため、色やデザインのバリエーションの訴求に向いているディスプレイであるとされています。
アパレルショップのディスプレイを魅力的にするためのコツ
アパレルショップのディスプレイを魅力的にするためには、どのようなことがポイントになるのでしょうか。それでは、「アパレルショップのディスプレイを魅力的にするためのコツ」について、ご紹介していきます。
<季節に合わせる>
アパレルショップのディスプレイを魅力的にするためのコツの1つ目は、「季節に合わせる」ことです。季節や行事、出かける場所などを考慮して、ディスプレイを構築するとよいでしょう。例えば、春の場合には、桜色のフォーマルなワンピースなどがよいでしょう。また、盛夏の場合には、リゾート感のあるサマードレスなどがよいでしょう。
<色を重視する>
アパレルショップのディスプレイを魅力的にするためのコツの2つ目は、「色を重視する」ことです。統一感を出すことが、コツになります。例えば、1.同系色でそろえる、2.グラデーションにするなどの方法を考えることができるでしょう。なお、メインカラー・サブカラー・ポイントカラーを意識して、色を組み合わせるようにしましょう。
<ブランドの世界観を考慮する>
アパレルショップのディスプレイを魅力的にするためのコツの3つ目は、「ブランドの世界観を考慮する」ことです。ブランドの世界観にあわせた雑貨などを配置することが、ポイントになります。例えば、植物やサーフボードなどを配置するとよいでしょう。
特徴を正しく理解して、魅力的なディスプレイを完成させる
いかがでしたでしょうか?ここまでご紹介させていただいたように、アパレルショップにおけるディスプレイには、様々な種類があります。そして、特徴も様々です。本稿を参考にしながら、それぞれのディスプレイの特徴を正しく理解して、魅力的なディスプレイを完成させてください。(modelpress編集部)
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