【加藤ミリヤ/モデルプレス】アーティストとして同世代の女子から圧倒的な支持を受け、リリース、ライブツアーと精力的に活動している傍ら、デザイナーとしても活躍している加藤ミリヤさん(28)。今回モデルプレスでは、アパレルブランド「KAWI JAMELE(カウイジャミール)」(株式会社LTN)の“デザイナー”加藤ミリヤに迫ってみました。
― KAWI JAMELEのデザイナーとしての仕事内容を教えてください。
ミリヤさん:アイディアを出すということが私の主な仕事です。年4回展示会を開催しているのですが、春夏と秋冬の2回、コレクションという形でお洋服をラインナップしています。その季節が来る前に、テーマ、作りたいアイテム、使いたい生地などを決め、私が伝えたいメッセージを提示していきます。
そのために、たくさんの資料を集め、海外へ行きハイブランドのコレクションを見ています。そして、好きと思えるお洋服を作るために、一緒に作るスタッフのみんなと私の脳内をシェアする打ち合わせが1番最初にあります。私含めデザインチームは3名いますが、話し合って世界観を構築しています。
― どんなときに、やりがいや苦労を感じますか?
ミリヤさん:私の場合は、お洋服のファーストサンプルが出来上がり、自分の脳内にあったものがきちんと実現したときに喜びを感じます。あとは、KAWI JAMELEのお洋服を着ている人をたまたま見かけたり、ファッション誌に掲載していただき、可愛いモデルさんが着てくれるとやっぱりすごく嬉しいです。
苦労したことは、どんな仕事をしていてもそうだと思いますが、人の心を掴むのは難しい。すぐに情報をキャッチできてしまう時代ですので、余計なことに一喜一憂してしまう。KAWI JAMELEらしさってなんだろうと考えるのですが、ファストファッションが流行っているからこそ、いつまでも手元に置いておきたいと思えるお洋服を作りたいという思いがあります。でも自分の我を出しすぎてしまうと受け入れられにくいし、個性がないとやる意味がなくなってしまう。自分の中でそういう葛藤はいっぱいあります。
でも、KAWI JAMELEという存在を知ってもらうことが1番なので、これからもたくさんの人に可愛いって言ってもらえるように頑張ります!
― アーティストとして活動しつつも、なぜデザイナーをやろうと思ったのでしょうか?
ミリヤさん:歌と同じくらいファッションが好きでした。ファッションが好きだったら、音楽も好きというのが私の持論で、自然の流れでやろうと思いました。加藤ミリヤというアーティスト像が音楽だけでなく、ビジュアルやファッション性も含めて表現したいと思っています。
私が15歳のとき、初めてアーティスト写真を撮影していただいたときお願いしたスタイリストさんが、自分のブランドを持っていたんですよ。海外の女性アーティストさんたちも自分のファッションブランドを持っていて、それが割りと普通なんだなと。その自然の流れで「そんなにお洋服が好きだったらミリヤちゃんは自分でお洋服を作った方がいい」とアドバイスいただき、事務所と相談しながらブランドを立ち上げていきました。
― アーティストとデザイナーのお仕事の割合はどれくらいですか?
ミリヤさん:音楽は作っている期間が結構あったり、決まっていなかったりするのですが、お洋服は季節が巡ってくるので、必ずスケジュールを決めてそれに添ってやっていかなくてはいけません。ですので、週に1回は定期的に打ち合わせをして、ツアーなどでどうしても参加できないときはメールで資料を全部送ってもらい、確認しています。私がOKを出さない限り、お洋服の作成に取り掛かれないので、自分の目の行き届く範囲内でやらせていただいています。
― 両立するってことはすごく大変そうです。
ミリヤさん:そうですね。日々の反省点もたくさんあります。私の場合はほかのデザイナーさんより、ブランドにかけられる時間が圧倒的に短いので、忙しいということを言い訳にしがち。KAWI JAMELEのポテンシャルを考えると、最初に頑張らなくてはいけないのは私。音楽にしても、何をするにしても同じで、自分が先導していく空気感を作らなくてはいけないと思うようになりました。
― モデルプレスにとってミリヤさんはアーティストというイメージが強かったので、すごく貴重なお話ばかりです。
ミリヤさん:“デザイナー”加藤ミリヤはガッツリ裏方です(笑)。加藤ミリヤの音楽が好きでKAWI JAMELE も好きになってくれるのはもちろん嬉しいですが、私の音楽を聴かなくてもKAWI JAMELEのお洋服が好きという人がいてもいいと思うくらい、KAWI JAMELEの世界観を愛してもらいたいです。
ですので、デザイナーの仕事となると、カタログ撮影や展示会に立ち会うことももちろんあります。カタログ撮影は私がスタイリングを考えて、モデルの選定をして、ロケーションやフォトグラファーなどのスタッフ決めも私が携わっています。そこは、アーティストという自分の経験を活かしいています。
― “デザイナー”加藤ミリヤとしての目標を教えてください。
ミリヤさん:目標はたくさんあります。まずは、KAWI JAMELEというブランドをたくさんの人に知ってもらうこと。街でたくさん着ている人を見かけたいんです。あとは、オンラインストアで何でも買える時代だからこそ、ちゃんと自分の足でお洋服を見に行きたいと思ってもらいたいです。そうやってお洋服を見に行ける場所を増やしたいと思います。
― どんな人がKAWI JAMELEに相応しいと思いますか?
ミリヤさん:ベースは気が強い人!私がすごくパワーがあるので、自分のパワーを理解してくれる方と一緒に働きたいです。あとは、一生懸命頑張れる人は信頼できる人に繋がりますし、自分の意見をきちんと言葉に出来る人がいいと思います。
― 仕事選びで大切にした方がいいと思うことは?
ミリヤさん:1度きりの人生なので、自分にとっての居心地がいい場所、ここだなとフィットできる場所を見つけてほしいです。現代は女性も大活躍できる会社ばかりです。そして、組織というものに属するわけですから、この場所だったら自分の居場所を作れるということを嗅ぐことが大事だと思います。何度でもやり直せる時代だと思うので、失敗してもまた挑戦することが大事です。
― アパレル業界で働きたいと思っている女の子に向けて、夢を叶える秘訣を教えてください。
ミリヤさん:1番は常にお洋服のことを大好きでいること。自分のお給料は家賃の次にお洋服で飛ぶ…というくらいの気持ちが大事なのかなと。高いお洋服ならいいというわけではなく、古着からもインスパイアを受けることがたくさんあるので、お洋服に愛情を持ってください。自分の好きなものにたくさんの愛を注げば、愛がどこからか返ってくると思います。ですので、愛を与え続けることが夢を叶える秘訣だと思います。
― 最後に“デザイナー”加藤ミリヤとして、メッセージをお願いします。
ミリヤさん:女性が世に出て行くということは精神的にも肉体的にも強くなくちゃいけない。当たり前ですが、そのときにお洋服を着て行くわけで、その日に何を着て戦っていくかは重要なことだと思います。それがいつも決まっていればいいということではなく、今日はこういう気持ちだからこの格好で行こうみたいなその日の戦闘服を選んでください。その服を着ることによって今日という1日が自分らしくいられて、「今日の1日良かった」と思ってお洋服を脱いでほしい。そういう1日をみんなで過ごしていきましょうということをデザイナーとして伝えていきたいです。
― ありがとうございました。
最後に「両方こなしているなんてすごいですね」と話すと、「本当に助けていただいてばかりです」と謙虚になりながらも、「でも奇跡です。こんな私が10年も(デザイナーを)やらせていただいているなんて」と率直な気持ちを語ってくれました。
“アーティスト加藤ミリヤ”も“デザイナー加藤ミリヤ”も手を抜かない。そして、周囲に感謝しつつ、“KAWI JAMELEらしさ”“加藤ミリヤらしさ”を貫き通している。だからこそ、数多くの女の子から、ファンから、スタッフから…みんなからKAWI JAMELEというブランドが愛されているんだろう。(modelpress編集部)
2004年にアーティストとしてデビューを果たす。2008年に自身のファッションブランド「KAWI JAMELE」、ジュエリーブランド「MIRROR」でもデザイナーを務める。その後、ファッションでも各媒体で特集が組まれるほどのブームを数多く発信。その髪型やメイク、ファッションを真似した“ミリヤー”現象を巻き起こす。
8月4日には全国ツアー「加藤ミリヤ DRAMATIC LIBERTY tour 2016」のツアーファイナルがさいたまスーパーアリーナにて開催される。
KAWI JAMELEデザイナーの仕事内容
― KAWI JAMELEのデザイナーとしての仕事内容を教えてください。
ミリヤさん:アイディアを出すということが私の主な仕事です。年4回展示会を開催しているのですが、春夏と秋冬の2回、コレクションという形でお洋服をラインナップしています。その季節が来る前に、テーマ、作りたいアイテム、使いたい生地などを決め、私が伝えたいメッセージを提示していきます。
そのために、たくさんの資料を集め、海外へ行きハイブランドのコレクションを見ています。そして、好きと思えるお洋服を作るために、一緒に作るスタッフのみんなと私の脳内をシェアする打ち合わせが1番最初にあります。私含めデザインチームは3名いますが、話し合って世界観を構築しています。
― どんなときに、やりがいや苦労を感じますか?
ミリヤさん:私の場合は、お洋服のファーストサンプルが出来上がり、自分の脳内にあったものがきちんと実現したときに喜びを感じます。あとは、KAWI JAMELEのお洋服を着ている人をたまたま見かけたり、ファッション誌に掲載していただき、可愛いモデルさんが着てくれるとやっぱりすごく嬉しいです。
苦労したことは、どんな仕事をしていてもそうだと思いますが、人の心を掴むのは難しい。すぐに情報をキャッチできてしまう時代ですので、余計なことに一喜一憂してしまう。KAWI JAMELEらしさってなんだろうと考えるのですが、ファストファッションが流行っているからこそ、いつまでも手元に置いておきたいと思えるお洋服を作りたいという思いがあります。でも自分の我を出しすぎてしまうと受け入れられにくいし、個性がないとやる意味がなくなってしまう。自分の中でそういう葛藤はいっぱいあります。
でも、KAWI JAMELEという存在を知ってもらうことが1番なので、これからもたくさんの人に可愛いって言ってもらえるように頑張ります!
アーティストとデザイナーの両立
― アーティストとして活動しつつも、なぜデザイナーをやろうと思ったのでしょうか?
ミリヤさん:歌と同じくらいファッションが好きでした。ファッションが好きだったら、音楽も好きというのが私の持論で、自然の流れでやろうと思いました。加藤ミリヤというアーティスト像が音楽だけでなく、ビジュアルやファッション性も含めて表現したいと思っています。
私が15歳のとき、初めてアーティスト写真を撮影していただいたときお願いしたスタイリストさんが、自分のブランドを持っていたんですよ。海外の女性アーティストさんたちも自分のファッションブランドを持っていて、それが割りと普通なんだなと。その自然の流れで「そんなにお洋服が好きだったらミリヤちゃんは自分でお洋服を作った方がいい」とアドバイスいただき、事務所と相談しながらブランドを立ち上げていきました。
― アーティストとデザイナーのお仕事の割合はどれくらいですか?
ミリヤさん:音楽は作っている期間が結構あったり、決まっていなかったりするのですが、お洋服は季節が巡ってくるので、必ずスケジュールを決めてそれに添ってやっていかなくてはいけません。ですので、週に1回は定期的に打ち合わせをして、ツアーなどでどうしても参加できないときはメールで資料を全部送ってもらい、確認しています。私がOKを出さない限り、お洋服の作成に取り掛かれないので、自分の目の行き届く範囲内でやらせていただいています。
― 両立するってことはすごく大変そうです。
ミリヤさん:そうですね。日々の反省点もたくさんあります。私の場合はほかのデザイナーさんより、ブランドにかけられる時間が圧倒的に短いので、忙しいということを言い訳にしがち。KAWI JAMELEのポテンシャルを考えると、最初に頑張らなくてはいけないのは私。音楽にしても、何をするにしても同じで、自分が先導していく空気感を作らなくてはいけないと思うようになりました。
― モデルプレスにとってミリヤさんはアーティストというイメージが強かったので、すごく貴重なお話ばかりです。
ミリヤさん:“デザイナー”加藤ミリヤはガッツリ裏方です(笑)。加藤ミリヤの音楽が好きでKAWI JAMELE も好きになってくれるのはもちろん嬉しいですが、私の音楽を聴かなくてもKAWI JAMELEのお洋服が好きという人がいてもいいと思うくらい、KAWI JAMELEの世界観を愛してもらいたいです。
ですので、デザイナーの仕事となると、カタログ撮影や展示会に立ち会うことももちろんあります。カタログ撮影は私がスタイリングを考えて、モデルの選定をして、ロケーションやフォトグラファーなどのスタッフ決めも私が携わっています。そこは、アーティストという自分の経験を活かしいています。
― “デザイナー”加藤ミリヤとしての目標を教えてください。
ミリヤさん:目標はたくさんあります。まずは、KAWI JAMELEというブランドをたくさんの人に知ってもらうこと。街でたくさん着ている人を見かけたいんです。あとは、オンラインストアで何でも買える時代だからこそ、ちゃんと自分の足でお洋服を見に行きたいと思ってもらいたいです。そうやってお洋服を見に行ける場所を増やしたいと思います。
KAWI JAMELEで働くためには
― どんな人がKAWI JAMELEに相応しいと思いますか?
ミリヤさん:ベースは気が強い人!私がすごくパワーがあるので、自分のパワーを理解してくれる方と一緒に働きたいです。あとは、一生懸命頑張れる人は信頼できる人に繋がりますし、自分の意見をきちんと言葉に出来る人がいいと思います。
― 仕事選びで大切にした方がいいと思うことは?
ミリヤさん:1度きりの人生なので、自分にとっての居心地がいい場所、ここだなとフィットできる場所を見つけてほしいです。現代は女性も大活躍できる会社ばかりです。そして、組織というものに属するわけですから、この場所だったら自分の居場所を作れるということを嗅ぐことが大事だと思います。何度でもやり直せる時代だと思うので、失敗してもまた挑戦することが大事です。
夢を叶える秘訣を語る
― アパレル業界で働きたいと思っている女の子に向けて、夢を叶える秘訣を教えてください。
ミリヤさん:1番は常にお洋服のことを大好きでいること。自分のお給料は家賃の次にお洋服で飛ぶ…というくらいの気持ちが大事なのかなと。高いお洋服ならいいというわけではなく、古着からもインスパイアを受けることがたくさんあるので、お洋服に愛情を持ってください。自分の好きなものにたくさんの愛を注げば、愛がどこからか返ってくると思います。ですので、愛を与え続けることが夢を叶える秘訣だと思います。
― 最後に“デザイナー”加藤ミリヤとして、メッセージをお願いします。
ミリヤさん:女性が世に出て行くということは精神的にも肉体的にも強くなくちゃいけない。当たり前ですが、そのときにお洋服を着て行くわけで、その日に何を着て戦っていくかは重要なことだと思います。それがいつも決まっていればいいということではなく、今日はこういう気持ちだからこの格好で行こうみたいなその日の戦闘服を選んでください。その服を着ることによって今日という1日が自分らしくいられて、「今日の1日良かった」と思ってお洋服を脱いでほしい。そういう1日をみんなで過ごしていきましょうということをデザイナーとして伝えていきたいです。
― ありがとうございました。
最後に「両方こなしているなんてすごいですね」と話すと、「本当に助けていただいてばかりです」と謙虚になりながらも、「でも奇跡です。こんな私が10年も(デザイナーを)やらせていただいているなんて」と率直な気持ちを語ってくれました。
“アーティスト加藤ミリヤ”も“デザイナー加藤ミリヤ”も手を抜かない。そして、周囲に感謝しつつ、“KAWI JAMELEらしさ”“加藤ミリヤらしさ”を貫き通している。だからこそ、数多くの女の子から、ファンから、スタッフから…みんなからKAWI JAMELEというブランドが愛されているんだろう。(modelpress編集部)
加藤ミリヤ(かとうみりや)プロフィール
2004年にアーティストとしてデビューを果たす。2008年に自身のファッションブランド「KAWI JAMELE」、ジュエリーブランド「MIRROR」でもデザイナーを務める。その後、ファッションでも各媒体で特集が組まれるほどのブームを数多く発信。その髪型やメイク、ファッションを真似した“ミリヤー”現象を巻き起こす。
8月4日には全国ツアー「加藤ミリヤ DRAMATIC LIBERTY tour 2016」のツアーファイナルがさいたまスーパーアリーナにて開催される。
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