GYDA企画は“洋服を作る仕事” ダメ出しとやりがいの日々「可愛くない、ダサイと言われる」 モデルプレスインタビュー
GYDA企画は“洋服を作る仕事” ダメ出しとやりがいの日々「可愛くない、ダサイと…
【GYDA/モデルプレス】MARK STYLER株式会社のアパレルブランド「GYDA(ジェイダ)」の企画として働く入社4年目の五十嵐希菜さん(23)にインタビューを実施。19歳からGYDAの販売員として働き、今年2月に企画部に配属されたばかりの彼女。私たちが普段目にすることのない企画の仕事内容、そしてやりがいや苦労なども語ってくれました。
― GYDA企画の仕事内容を教えてください。
五十嵐さん:洋服を作るお仕事です。そう言ったらみなさんがイメージするのってデザイン画を描くデザイナーさんだと思うのですが、GYDAの企画は製作してくれるメーカーの方々と「こういう服を作りたいんです」と打ち合わせしながら作っていきます。
1シーズンで何百型もあり、自分たちでデザイン画を描いて全て作るという作業が難しいので、私がイメージしているものを口頭で伝えて、一緒に考えながら形にしていってもらっています。
― どうやって製作したいお洋服を決めているのでしょうか?
五十嵐さん:企画部内でトレンドをリサーチして、流行りを取り入れつつもGYDAらしいデザインを考えています。例えばロマンティックが流行るとしますが、GYDAだとラブリー過ぎてしまうので、ちょっとヴィンテージ感をプラスしてみたりと、GYDAのブランドイメージに合うようにしています。
― 外部との打ち合わせが多いそうですね。
五十嵐さん:そうですね。アイテムやパーツごとに依頼するメーカーさんが違うので、幅広い方々と打ち合わせしています。
― どんなとき大変と感じますか?
五十嵐さん:メーカーさんとの打ち合わせ中、こういう素材を使いたいと伝えるとき、頭では浮かぶのですが言葉が出てこないことがあります。きちんと伝えないと違ったお洋服ができてしまうので、ボキャブラリーが足りないと感じています。
企画になったばかりで新しいことにチャレンジできるという嬉しさもありますが、まだまだ勉強不足と感じることの方が多くて。なので、休日でも本を読んだりして勉強しています。
でもその分達成感も大きく、自分で作ったお洋服が店頭に並ぶと思うと嬉しい気持ちになります。
― GYDAの企画を一人でやっているんですよね。確かに大変そうです。
五十嵐さん:今は一人でやっています。配属されたときに上司から言われた言葉なのですが「企画は孤独だから」と。確かにそうだなと思うことがいっぱいあって、私が可愛いと思ったものでも周囲からは「可愛くない」「ダサイ」と言われてしまいます。打ち合わせを重ねて一生懸命作ったアイテムでも「これなしで」と言われてしまうので、メンタルが強くないといけないと思います(笑)。
まだ下っ端なので、素直に受け止められ、違う角度から作ってみようと考えていますが、一人前の企画に近づくについてショックを受けるようになるかもしれませんね(笑)。
― なぜ企画をやりたいと思ったのですか?
五十嵐さん:上京して専門学校に入学したとき、プレスになりたいと思っていました。なので、そのためにショップ店員を経験しなくちゃと思い、渋谷109店のオープニングスタッフとして入社しました。それから、池袋PARCO店がオープンするタイミングで異動して店長をやらせていただいたのですが、そのうちに、作ることをやりたいなと思うようになって。黙々と作業したり、考えたりすることが好きだったので、企画部に興味が湧くようになりました。ショップ店員として働いていたときも「ここがもうちょっとこうだったら可愛いのに」などと思うことがあったので、昨年、人事部との面談のときに企画をやりたいと話しました。その後、タイミングよく異動が決まりました。
― 企画では販売経験を活かせているんですね。
五十嵐さん:そうですね。見ただけでサイズ感や、お客様から好評を得そうなアイテムがわかるようになりました。
― 五十嵐さんはそもそもなぜGYDAで働こうと思ったのですか?
五十嵐さん:GYDAで働く前はセレクトショップでバイトをしていたのですが、自分の好きなブランドで働きたいと思うようになりました。入社する前は、MARK STYLERと聞いたらギャルの会社というイメージだったのですが(笑)、「制度も整っている大きな会社だよ」と専門学校の先生が教えてくださり、決め手となりました。それに、「オープニングスタッフなら、自分のスキルを身に付けられそう」と思いました。
― 今後の目標を教えてください。
五十嵐さん:企画になったばかりなので、今以上にGYDAで可愛い服を作れるように、そして、ショップ店員たちが可愛い服を着て、楽しい気持ちで店舗に立てるようにしたいです。
― 普段はどのようにファッション情報を取り入れていますか?
五十嵐さん:幅広いジャンルの雑誌を読むようにしています。WWDなどアパレル業界の専門誌から、ターゲットとしている「JELLY」などのギャル誌まで。あとはInstagramもよくチェックしていて、海外の方たちをたくさんフォローしています。それに、セレクトショップや古着屋ももちろんですが、ハイブランドやヴィンテージショップにも足を運んでトレンドをキャッチするようにしています。
― お休みの日はなにをして過ごしていますか?
五十嵐さん:企画部に配属されてから、土日休みになったので、友達と予定を合わせて遊ぶことが増えました。基本的には外出することが多く、ショッピングや本屋、美味しいものを食べに行ったりしています。
― 美容面で気を付けていることはありますか?
五十嵐さん:肌が弱い方なので、オーガニックコスメを使ったり、サプリメントを飲んだりしています。アパレル業界は見られる職業なので、ネイルやマツエクなどのサロンにもこまめに行ってメンテナンスしています。
― どのようなタイプがGYDAには相応しいですか?
五十嵐さん:意見を言える人。まだまだ大きくなるブランドだと思うので、みんなで思ったことを言い合いながらブランドを成長させていきたいです。
― 企画部に向いているのは?
五十嵐さん:服が好きで、作る作業が好きな人。先ほどもお話しましたが、孤独かつ周囲からキツイことを言われるので、メンタルが強い人が向いていると思います。
― 書類、面接…と選考がありますが、通過できるポイントを教えてください。
五十嵐さん:当時、私は自己PRを履歴書いっぱいに書きました。今でも「あの履歴書はすごい」とみなさん覚えてくださっています。なので、空欄を作らず、GYDAのどこが好きなのか、きちんと想いは書くことです。
面接では、販売員をやることを見据えて明るくハキハキと答えてほしいです。店長を経験していたので、何度も面接官をやったことがありますが、履歴書と同じく想いを一生懸命な気持ちで伝えた方がいいと思います。
― 面接ではどのような服装だと好印象ですか?
五十嵐さん:全身GYDAがいいとは思いませんが、GYDAのアイテムをきちんと着こなして来てほしいです。あと、ヒールで仕事をすることが多いので、ヒールを履いている人が来ると安心感があります(笑)。
― GYDAでは販売員を経験してから本部職に就ける人が多いんですか?
五十嵐さん:入社してすぐに本部職に就ける人もいるようですが、やはり販売を経験してからの人が多いです。GYDAではチャンスがたくさんあるので、頑張っていればやりたいことを認めてもらえるブランドだと思います。
― 最後に夢を追いかけている女の子に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。
五十嵐さん:1番は続けること。辛いことは誰にでもあると思います。私も何回も辛いと思いますが、続けていたからこそ、念願の企画部に配属されました。なので、やりたいことがあるなら、諦めずに“続けること”を頑張ってください。
― ありがとうございました。
ブランドの、そしてファッションの土台である企画部。ダメ出しも多いが、それ以上に達成感ややりがいを味わえる。これから夏の季節が巡ってくるわけだが、「冬アイテムのファーストサンプルをメーカーさんにあげてもらう時期。私の中では夏はすでに通り過ぎて、冬のことを考えています」とテキパキと目を輝かせながら話す五十嵐さんは、充実感に満ち溢れていました。(modelpress編集部)
AM9時半~ 出社
朝礼
AM11時~
納品前の商品チェック
PM12時~ ランチ
PM1時~
メーカーさんとの打ち合わせ
PM4時~
展示会の為外出(リサーチ)
PM7時~ 食事会
PM9時~ 帰宅
ブランド:GYDA(ジェイダ)
職種:企画
アパレル業界で働き始めた年月:2011年9月~
経歴:販売員2012年9月~、企画部2016年2月~
GYDA企画の仕事内容
― GYDA企画の仕事内容を教えてください。
五十嵐さん:洋服を作るお仕事です。そう言ったらみなさんがイメージするのってデザイン画を描くデザイナーさんだと思うのですが、GYDAの企画は製作してくれるメーカーの方々と「こういう服を作りたいんです」と打ち合わせしながら作っていきます。
1シーズンで何百型もあり、自分たちでデザイン画を描いて全て作るという作業が難しいので、私がイメージしているものを口頭で伝えて、一緒に考えながら形にしていってもらっています。
― どうやって製作したいお洋服を決めているのでしょうか?
五十嵐さん:企画部内でトレンドをリサーチして、流行りを取り入れつつもGYDAらしいデザインを考えています。例えばロマンティックが流行るとしますが、GYDAだとラブリー過ぎてしまうので、ちょっとヴィンテージ感をプラスしてみたりと、GYDAのブランドイメージに合うようにしています。
― 外部との打ち合わせが多いそうですね。
五十嵐さん:そうですね。アイテムやパーツごとに依頼するメーカーさんが違うので、幅広い方々と打ち合わせしています。
― どんなとき大変と感じますか?
五十嵐さん:メーカーさんとの打ち合わせ中、こういう素材を使いたいと伝えるとき、頭では浮かぶのですが言葉が出てこないことがあります。きちんと伝えないと違ったお洋服ができてしまうので、ボキャブラリーが足りないと感じています。
企画になったばかりで新しいことにチャレンジできるという嬉しさもありますが、まだまだ勉強不足と感じることの方が多くて。なので、休日でも本を読んだりして勉強しています。
でもその分達成感も大きく、自分で作ったお洋服が店頭に並ぶと思うと嬉しい気持ちになります。
― GYDAの企画を一人でやっているんですよね。確かに大変そうです。
五十嵐さん:今は一人でやっています。配属されたときに上司から言われた言葉なのですが「企画は孤独だから」と。確かにそうだなと思うことがいっぱいあって、私が可愛いと思ったものでも周囲からは「可愛くない」「ダサイ」と言われてしまいます。打ち合わせを重ねて一生懸命作ったアイテムでも「これなしで」と言われてしまうので、メンタルが強くないといけないと思います(笑)。
まだ下っ端なので、素直に受け止められ、違う角度から作ってみようと考えていますが、一人前の企画に近づくについてショックを受けるようになるかもしれませんね(笑)。
GYDA企画をやりたい理由
― なぜ企画をやりたいと思ったのですか?
五十嵐さん:上京して専門学校に入学したとき、プレスになりたいと思っていました。なので、そのためにショップ店員を経験しなくちゃと思い、渋谷109店のオープニングスタッフとして入社しました。それから、池袋PARCO店がオープンするタイミングで異動して店長をやらせていただいたのですが、そのうちに、作ることをやりたいなと思うようになって。黙々と作業したり、考えたりすることが好きだったので、企画部に興味が湧くようになりました。ショップ店員として働いていたときも「ここがもうちょっとこうだったら可愛いのに」などと思うことがあったので、昨年、人事部との面談のときに企画をやりたいと話しました。その後、タイミングよく異動が決まりました。
― 企画では販売経験を活かせているんですね。
五十嵐さん:そうですね。見ただけでサイズ感や、お客様から好評を得そうなアイテムがわかるようになりました。
― 五十嵐さんはそもそもなぜGYDAで働こうと思ったのですか?
五十嵐さん:GYDAで働く前はセレクトショップでバイトをしていたのですが、自分の好きなブランドで働きたいと思うようになりました。入社する前は、MARK STYLERと聞いたらギャルの会社というイメージだったのですが(笑)、「制度も整っている大きな会社だよ」と専門学校の先生が教えてくださり、決め手となりました。それに、「オープニングスタッフなら、自分のスキルを身に付けられそう」と思いました。
― 今後の目標を教えてください。
五十嵐さん:企画になったばかりなので、今以上にGYDAで可愛い服を作れるように、そして、ショップ店員たちが可愛い服を着て、楽しい気持ちで店舗に立てるようにしたいです。
GYDA企画のライフスタイル
― 普段はどのようにファッション情報を取り入れていますか?
五十嵐さん:幅広いジャンルの雑誌を読むようにしています。WWDなどアパレル業界の専門誌から、ターゲットとしている「JELLY」などのギャル誌まで。あとはInstagramもよくチェックしていて、海外の方たちをたくさんフォローしています。それに、セレクトショップや古着屋ももちろんですが、ハイブランドやヴィンテージショップにも足を運んでトレンドをキャッチするようにしています。
― お休みの日はなにをして過ごしていますか?
五十嵐さん:企画部に配属されてから、土日休みになったので、友達と予定を合わせて遊ぶことが増えました。基本的には外出することが多く、ショッピングや本屋、美味しいものを食べに行ったりしています。
― 美容面で気を付けていることはありますか?
五十嵐さん:肌が弱い方なので、オーガニックコスメを使ったり、サプリメントを飲んだりしています。アパレル業界は見られる職業なので、ネイルやマツエクなどのサロンにもこまめに行ってメンテナンスしています。
GYDAで働くためには
― どのようなタイプがGYDAには相応しいですか?
五十嵐さん:意見を言える人。まだまだ大きくなるブランドだと思うので、みんなで思ったことを言い合いながらブランドを成長させていきたいです。
― 企画部に向いているのは?
五十嵐さん:服が好きで、作る作業が好きな人。先ほどもお話しましたが、孤独かつ周囲からキツイことを言われるので、メンタルが強い人が向いていると思います。
― 書類、面接…と選考がありますが、通過できるポイントを教えてください。
五十嵐さん:当時、私は自己PRを履歴書いっぱいに書きました。今でも「あの履歴書はすごい」とみなさん覚えてくださっています。なので、空欄を作らず、GYDAのどこが好きなのか、きちんと想いは書くことです。
面接では、販売員をやることを見据えて明るくハキハキと答えてほしいです。店長を経験していたので、何度も面接官をやったことがありますが、履歴書と同じく想いを一生懸命な気持ちで伝えた方がいいと思います。
― 面接ではどのような服装だと好印象ですか?
五十嵐さん:全身GYDAがいいとは思いませんが、GYDAのアイテムをきちんと着こなして来てほしいです。あと、ヒールで仕事をすることが多いので、ヒールを履いている人が来ると安心感があります(笑)。
― GYDAでは販売員を経験してから本部職に就ける人が多いんですか?
五十嵐さん:入社してすぐに本部職に就ける人もいるようですが、やはり販売を経験してからの人が多いです。GYDAではチャンスがたくさんあるので、頑張っていればやりたいことを認めてもらえるブランドだと思います。
夢を叶える秘訣を語る
― 最後に夢を追いかけている女の子に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。
五十嵐さん:1番は続けること。辛いことは誰にでもあると思います。私も何回も辛いと思いますが、続けていたからこそ、念願の企画部に配属されました。なので、やりたいことがあるなら、諦めずに“続けること”を頑張ってください。
― ありがとうございました。
ブランドの、そしてファッションの土台である企画部。ダメ出しも多いが、それ以上に達成感ややりがいを味わえる。これから夏の季節が巡ってくるわけだが、「冬アイテムのファーストサンプルをメーカーさんにあげてもらう時期。私の中では夏はすでに通り過ぎて、冬のことを考えています」とテキパキと目を輝かせながら話す五十嵐さんは、充実感に満ち溢れていました。(modelpress編集部)
ある日の1日の流れ
AM9時半~ 出社
朝礼
AM11時~
納品前の商品チェック
PM12時~ ランチ
PM1時~
メーカーさんとの打ち合わせ
PM4時~
展示会の為外出(リサーチ)
PM7時~ 食事会
PM9時~ 帰宅
五十嵐希菜(いがらしきな)プロフィール
ブランド:GYDA(ジェイダ)
職種:企画
アパレル業界で働き始めた年月:2011年9月~
経歴:販売員2012年9月~、企画部2016年2月~
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