Tシャツにできた毛玉の取り方　お気に入りの服を長持ちさせるためには？

皆様は、Tシャツに毛玉ができてしまったときには、どのように対処していらっしゃいますか。毛玉を手で取ろうとしたことによって、お気に入りのTシャツを傷めてしまったという経験をお持ちの方も少なくないようです。それでは、Tシャツを傷めずに毛玉を取り除くためには、どうすればよいのでしょうか。また、Tシャツになるべく毛玉を発生させないようにすることは、可能なのでしょうか。本稿では、これらの問いに答えるため、「Tシャツに毛玉ができるのを防ぐ方法」や「Tシャツにできた毛玉を取る方法」について、ご紹介していきます。

Tシャツに毛玉ができるのはなぜ？

そもそも、なぜ毛玉は発生するのでしょうか。まずは、1.毛玉ができる主な原因、2.毛玉ができやすい素材、3.毛玉ができやすい場所について、ご紹介していきます。

＜毛玉ができる主な原因＞

毛玉は、「ピリング」ともいわれます。繊維製品に毛玉が発生することを防ぐのは、簡単ではありません。毛玉の発生の主な原因は、摩擦です。着用中、または洗濯中の摩擦によって、生地の表面には、毛羽が発生します。生地の表面に発生した毛羽が乱れて絡まることによって、毛玉になるのです。

＜毛玉ができやすい素材＞

アクリルやナイロン、ポリエステルなどの合成繊維は、比較的、毛玉が発生しやすいとされています。また、これらは、毛玉が自然に取れにくいため、見た目も容易に損なわれます。アクリルと綿の混紡糸やポリエステルと綿の混紡糸なども毛玉が発生しやすいので、注意が必要です。加えて、Tシャツにはあまり用いられない素材ですが、羊毛のような強度が低い繊維やひねりが甘い繊維などにもよく毛玉が発生します。なお、綿100%の場合には、毛玉が発生しにくいとされていますが、摩擦が大きいところには、毛玉が発生することもあります。

＜毛玉ができやすい場所＞

摩擦が起こりやすい場所には、毛玉が発生しやすいとされています。例えば、1.襟の周り、2.脇、3.袖の内側などです。加えて、リュックサックやショルダーバッグを背負ったときに触れるところなどにも毛玉が発生しやすいので、注意しましょう。

Tシャツに毛玉ができるのを防ぐ方法

Tシャツに毛玉ができるのを防ぐためには、どうすればよいのでしょうか。それでは、「Tシャツに毛玉ができるのを防ぐ方法」について、ご紹介していきます。

＜着用時のコツ＞

Tシャツは、自身の体型に合わせたサイズを着用することが大切です。自身の体型よりも小さいサイズのTシャツの着用は、摩擦の作用が大きくなりやすくなります。具体的には、上着よりもゆとりのあるサイズのTシャツの着用が望ましいでしょう。また、Tシャツを連続して着用しないことも大切です。したがって、1日着用したら、1～2日は着用しないなど、Tシャツを休ませることが大切になります。

＜洗濯時のコツ＞

洗濯時には、Tシャツは、裏返しにして、かつ洗濯ネットに入れるとよいでしょう。また、洗濯機への衣類の詰め込みすぎも避けるようにしましょう。これは、衣類の詰め込みすぎによって、衣類と衣類の間に摩擦が起こりやすくなってしまうからです。

Tシャツにできた毛玉を取る方法

Tシャツにできた毛玉は、どのように取り除けばよいのでしょうか。それでは、「Tシャツにできた毛玉を取る方法」について、ご紹介していきます。

＜毛玉取り器を使用する＞

Tシャツにできた毛玉を取る方法の1つ目は、「毛玉取り器を使用する」という方法です。この方法では、市販されている毛玉取り器を使用して、毛玉を取り除いていきます。毛玉取り器を毛玉ができたところに優しく当てて、くるくると回すようにしながら毛玉を取り除くとよいでしょう。なお、毛玉取り器を強く押し当てることと毛玉取り器を毛玉がないところに当てることなどは、避けるようにしましょう。

＜ハサミで丁寧にカットする＞

Tシャツにできた毛玉を取る方法の2つ目は、「ハサミで丁寧にカットする」という方法です。毛玉ができたところ以外やTシャツの糸を切ってしまうことがないようにするため、小さめのハサミでカットするようにしましょう。ウール製品の場合には、ブラッシングをして、毛並みを揃えてからカットするとよいとされています。なお、毛玉を手でむしり取ることは、避けるようにしましょう。なぜならば、毛玉を手でむしり取ることによって、毛玉をむしり取った部分の生地が薄くなってしまう恐れがあるからです。

お気に入りのTシャツを少しでも長い間楽しむためには？

いかがでしたでしょうか。ここまでご紹介させていただいたように、Tシャツになるべく毛玉が発生しないようにすることは、可能です。また、Tシャツに毛玉ができてしまったときには、毛玉取り器やハサミによる対処が基本となります。本稿を参考にしながら、毛玉の発生と上手に付き合い、お気に入りのTシャツを少しでも長い間楽しんでください。（modelpress編集部）