アパレル店員が得すること この仕事をしていて良かったと思う瞬間

アパレル店員が得すること この仕事をしていて良かったと思う瞬間

【アパレル/モデルプレス】店頭に立って接客をし、日夜お客様に最新のファッションを届けるアパレル店員。華やかで豪華そうなイメージとは裏腹に、接客業ならではの気苦労や、ついてこない結果などに悩まされるシビアな世界でもあります。理不尽なことも多いアパレル店員ですが、働いていて何かメリットはあるのでしょうか。そこで、今回はアパレル店員に「アパレル関係の仕事をしていて得だなと感じたこと」についてアンケートを実施しました。アンケートを集計して判明した、アパレル店員が働いていて得だなと思った瞬間についていくつかご紹介します。

アパレル店員が得すること この仕事をしていて良かったと思う瞬間/Photo by BONNINSTUDIO

割引制度を使ってお得に買い物ができる

一番多かった意見がこれになります。お金的にも助かりますし、満足度は高いですね。では、実際の声を聴いてみましょう。

・「社割制度があるのですが、50パーセントオフで自社ブランドとグループブランドの商品を安く買えます。もともととても好きなブランドなので、ここの服を安く買えるのは大きなメリットです」(M・Aさん 店舗販売員)

たいていの場合、自社ブランドに対していくらかの割引がついてくるようですね。50パーセントオフはかなり嬉しいものでしょう。もともと、そのブランドが好きで働いているわけですから、好きな服に囲まれて、お給料がもらえて、さらに服が安く買えるというのは一石三鳥ですね。

・「百貨店で働いていた頃は、他のブランドを割引価格で買えていました。値下げしないハイブランドほどお得感があり、大満足でした!」(A・Tさん 店長代理)

百貨店など、多くの店舗が入っているところでは、こういった手広い割引も行っているようです。自社ブランドが割引で買えたら嬉しいのはもちろんのことですが、他店の服も割引されることで自分のファッション知識も磨かれますし、普段は手の届かない憧れブランドに手を出せるのはいいことづくめですね。

・「商業施設に入っている店舗の場合はそこの商業施設の従業員割引を受けられることもあり、とてもお得!アパレルは会計10パーセントオフ、飲食店はドリンクサービスが多いと思う」(T・Iさん 店長)

こちらも多くの店舗が入る商業施設での割引があるようです。休憩もその施設内で済ましてしまう場合が多いでしょうから、ドリンクサービスは助かりますね。

友達や彼氏にコーディネートをお願いされる

次に多かったのがこちらの意見。センスを見込まれて頼まれるのは気持ちいですね。では、実際の声です。

・「トレンド商品をいち早く把握できるので、一緒に買い物に行く友人や彼女にファッションの最新ニュースを聞かれたり、コーディネートをお願いされたりします」(K・Wさん 店長)

このへんはやはりアパレル関連の職業ならではのメリットという感じがしますね。自分の知識を頼りにされたり、センスを見込まれたりするのは嬉しいものですし、友人からの信頼を得ることもできます。

・「仲の良い友人と洋服を買いに行ったとき、似合う服を教えてくれと言われてコーディネートしてあげたのですが、とても喜んでくれました」(M・Oさん 店舗販売員)

見知らぬお客様にコーディネートを提案するのも楽しいですが、気の置けない友人に新しくコーディネートを考えるのはまた別の楽しみがあります。いつもとは違う友人を見つけて、さらにそれが喜ばれるのはセンスを磨いておいてよかったと思える瞬間でしょう。

・「身近な人のコーディネートやショッピング中のちょっとしたアドバイスなど、頼りにされることが多く、嬉しく思います」(M・Tさん 店長)

アパレル業界で常にもまれている人の情報は伊達ではありません。その情報を頼りたい人は結構多いです。

平日休みなので混雑を避けられる

アパレル業界というか、サービス業の”あるある”なのかもしれません。その性質上、休日には休みが取りづらいのです。

・「土日や祝日はどこも混む!平日休みのほうがどこに行ってもゆっくり楽しめて嬉しいです。彼氏もサービス業なので、2人で平日デートを楽しんでいます」(Y・I 店舗販売員)

休日に休めないといっても何も悲観する必要はありません。むしろメリットのほうが大きいのではないのでしょうか?混雑を避けて遊べるので、土日休みになるよりも、ゆっくりとできて疲労も少なくなりますね。

・「平日休みが多いので、ショッピングや映画、旅行などどこに行っても混雑することなくゆったりと過ごすことができます」(M・Tさん 店長)

せっかくの休みといっても、土日だとどこもぎゅうぎゅうで人が多くて、疲れは普通の出勤日並みか、それ以上です。平日は気兼ねなく遊びに行けますね。

・「病院や市役所って平日しかやっていないじゃないですか。土日休みの人は半休などを使って行くみたいですが、私は誰にも気兼ねせず、休みの日にそういった場所を利用できるので助かっています」(H・Tさん 店長代理)

平日休みの二つ目の醍醐味がこれですね。普通の会社員だとわざわざお休みを取っていかなければならない場合が多いので、会社の他の人に迷惑をかける可能性があったり、みんな働いているのに、ずる休みしてしまったりしているといような罪悪感に苛まれてしまいますが、平日がもともと休みならばそんな罪悪感は不要ですね。

おしゃれの自由度が高い

アパレル店員が得?/Photo by g-stockstudio

アパレル業界はお洒落を追及するところですので、社員のおしゃれに関しても寛容です。

・「頭髪の自由度が比較的高いので、ヘアスタイリングをいくつになっても楽しめるのが嬉しいです。私はもう一児の母ですが、自由なファッションを楽しめるおかげで『子どもがいるようには見えない』とよく言われます」(S・Oさん 店長代理)

ヘアスタイルもあまりに奇抜すぎるものでなければ、自由です。ちょっと明るい色に染めるぐらいなら誰に咎められることもありません。自由なおかげで実年齢より若く見られるのは嬉しいですね。

・「お堅い職場ではネイルが禁止されていると思うのですが、基本的にアパレルでは、あまりにも奇抜だったり派手すぎたりしない限り、ネイルはOKなところが多いです。社会人になっても自由におしゃれを楽しみたい人には、アパレルはピッタリです!」(J・Kさん 店長)

ネイルだってもちろんオーケーです。ネイルを含めて、トータルコーディネートとして商品を売り出していく店員さんもいらっしゃいます。ネイルと服の世界観さえ合っていれば、より商品が魅力的に見えるので、販促にもなりますよね。

・「友人がまつげエクステを安く紹介してくれるので、よく利用しています。まつげエクステをしているとしっかりメイクをしなくても良いので、朝が楽です。企業によっては付けまつげやまつげエクステがダメなところもあると聞いたので、私はアパレルで良かったなと(笑)」(T・Iさん MD)

まつげエクステも大丈夫なところが多いです。まつげエクステをすることで自分の顔が好きになれば、接客も積極的にすることができます。朝の時短にもつながるなんて、しない手はありませんね。

ファッション関係の人脈や知識が広がる

服が好き、ファッションが好きという人にとっては嬉しい特典ですね。知ることでさらに好きになれますし。どんどん深みにはまっていきそうです。

・「展示会に呼ばれることが多いのが嬉しい!他のブランドの新作などをいち早く見ることができるので楽しいです」(Y・Mさん プレス)

アパレル業界では、最先端の情報がとても強い武器になります。その最先端の情報を知るには、やはり展示会やファッションショーに行くのが一番です。生のファッションを見られることは雑誌で同じ情報を見るよりずっと得られるものが多いでしょう。

・「撮影やスタイリングでいろいろな場所に行けるのが楽しかったです!きれいなモデルさんを間近で見られますし、カメラマンさんや有名なスタイリストと知り合う機会もありました」(M・Aさん スタイリストアシスタント)

同じ業界で働く人と仲良くできるチャンスが増えるのもいいところですね。そういった方とコンタクトが取れる機会は、アパレルに関係ない一般人にはなかなかありません。人脈を広げることは仕事にもいい方向に働きます。

・「トレンド、素材の特性、洋服の成り立ちに詳しくなった。(専門の学校を出ていなくても、自分の結婚式に簡単な型紙を起こして、ぬいぐるみのドレスとタキシードを手縫いした)」(A・Tさん 店長代理)

まさか自分で、ぬいぐるみのものとはいえ、一からドレスまで縫えるようになるとは驚きですね。もちろん、学ぶ姿勢がないとそこまでできませんが、逆に言えば、学ぶ場がそれほど多いということです。

・「ファッション業界の仕組みがとにかくよくわかる。セールの時期なども把握しているので、洋服に関しては、アパレルではない仕事をしていた頃よりもだいぶ買い物上手になった」(T・Iさん 店長)

売り出す時期や、時季外れになってきた商品をひっこめる時期、値段が見直される時期がわかれば、かなり無駄なお金を節約できます。アパレル業界にいたなら、時季外れの服でもコーディネートに困りませんね。先述した割引制度もついてくるなら、買い物上手にも拍車がかかりますね。

アパレル業界へのすすめ

いかがでしたでしょうか。こうしてみるとメリットが多くて、かなり魅力的な業界に見えますね。特に、アパレル業界に飛び込んでいく人は、ファッションや、服飾が好きでたまらないという人が多いので、それだけでもキラキラして見えます。冒頭でも述べたように、大変なことも多いアパレル業界ですが、もしファッションが好きなら、ぜひ視野に入れたい職業だと思います。(modelpress編集部)

実際に働いている人の声は?

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