服の寿命っていつ?アパレル店員が教える服の捨て時を見極める方法

服の寿命っていつ?アパレル店員が教える服の捨て時を見極める方法

【アパレル/モデルプレス】みなさんは服にも寿命があるのをご存知でしょうか?寿命が過ぎてしまった服を着ていると、周囲にマイナスイメージを与えてしまいます。服の種類によって、その服をきれいに着ることができる期間は異なります。その服の捨てるタイミングを知ることで、よりファッションを楽しむことができます。では、アパレル店員が教える服の捨て時をご紹介します。

服の寿命っていつ?アパレル店員が教える服の捨て時を見極める方法/Photo by Maridav

寿命が長い服と短い服の違い

服の寿命の長さは種類によって違います。まずは、寿命の長い服と短い服の違いについてご紹介します。

<寿命が長い服>

アウターやジャケットなどは他の衣類の上に羽織り、肌に直接触れることがないので痛みにくいです。汗や皮脂などで汚れないので着用するたびに洗濯することがなく、洗濯の回数も他の服と比べて少なく、洗濯による摩擦を減らすことができるからです。なので、冬物コートはとくに寿命が長いと言われています。

またデニムも寿命が長いです。デニムは肌の上に直接着用しますが傷んだとしてもマイナスイメージを与えにくいからです。ファッションとして意図的にデニムにダメージを与えて、着込んでいる印象をあえて出すことすらもあります。

<寿命が短い服>

先程ご紹介したアウターやジャケットとは反対に、肌に直接触れているインナーは傷みやすいです。キャミソールやTシャツなどは1日着ると汗や皮脂などを吸収し、服の着心地や形が悪くなってしまいます。これらのインナーは消耗品と考えましょう。買い替える目安は、タグに印刷されている文字が薄くなってきた、または購入から1年が経った時です。

最新の流行を取り入れながらも低価格で購入することができるファストファッションも寿命が短いです。ファストファッションはワンシーズンで捨てるのが目安です。流行っている時にたくさん着用して捨てることで、次の流行に乗り遅れることもありませんので消耗品として割り切って楽しみましょう。

服の捨て時を見極めるポイント

アウターやインナーそれぞれの中でも細かく寿命は違います。では、それぞれの捨て時の見極めポイントをご紹介します。

<流行が過ぎている>

服に傷みがなくきれいな状態でも、流行遅れのものは古臭い印象を与えてしまいます。最新の流行をよく知り、流行が終わってしまったと感じたら捨ててしまいましょう。

<毛玉が目立つ>

ニットやセーターなどはどんなに注意して着ていても毛玉ができてしまいます。特に脇の部分などは擦れやすいので毛玉がよくできてしまいます。また、スウェットパンツなどのボトムでも、長く着ていると太ももなどに毛玉が目立ってきます。購入するときに素材を確認し、毛玉ができやすいものであれば注意して着用しましょう。毛玉ができやすい素材としては、ポリエステルとレーヨンの混紡などがあります。また、毛玉が目立ってきてしまったら捨て時と考えましょう。

<汚れや傷みが目立つ>

服の中でも汗や皮脂がつきやすい襟や、生活の中で汚れがつきやすい袖は他の部分と比べて汚れやすいです。服を全体的に見たときに汚れが気にならなかったとしても、部分的にでも汚れていたら捨てましょう。普段から洗濯後や服を着る前などに襟や袖の状態を確認するようにすると、服の汚れに早く気づき捨て時を見逃しません。

<ニオイが取れない>

生活の中で服についてしまうタバコや汗のニオイは洗濯や汚れ落としをしてもなかなか取れないことがあります。服に残っているニオイは意外と周りの人に気づかれてしまうので注意が必要です。目立った汚れがなくても洗濯後にニオイが残っていたら捨ててしまいましょう。

<形やシルエットが崩れている>

形やシルエットが気に入って購入したのに、着ているうちに崩れてしまった、という経験をされた人も少なくないのではないでしょうか。着ているうちに伸びてしまったり縮んでしまったり、元々の服のきれいな状態がなくなったと感じたら捨て時です。また、形やシルエットが崩れないように畳んでしまっておくときれいな状態を長く維持することができます。

服が傷む原因を防いで長持ちさせるコツ

服の捨て時を紹介/Photo by Monet

服の捨てるタイミングをご紹介してきましたが、次は出来るだけ捨てずに着るための服を長持ちさせるポイントをご紹介します。

<着用時の擦れ>

服が傷む主な原因の1つとして着用時の摩擦があります。体を動かして擦れる、満員電車で周囲の人の服と擦れる、椅子に座っている時に擦れる、など日常生活の中で摩擦はたくさん起こります。また、カバンを持つ側の肩、リュックサックを使う人であれば背中なども擦れやすいでしょう。

~予防法~

片側で持つタイプのカバンであればカバンを持ち替えるなど、服の1ヵ所に負荷をかけないようにしましょう。また、同じ服は間隔を空けて着るようにしましょう。3~4日間を空けて着るのが目安です。

<洗濯による擦れ>

服の汚れを落とすために行う洗濯も摩擦によって服にダメージを与えています。洗濯物同士で絡まることでも擦れてしまいます。

~予防法~

洗濯の摩擦によるダメージはクリーニングに出す、もしくは手洗いにすることで予防することができます。その服に合った洗濯方法を選びましょう。また、家庭の洗濯機で洗う場合は洗濯ネットを利用するのも良いでしょう。

<汚れなどによる劣化>

服が汚れてしまったときに服の汚れに合った対処をしていますか?また服に汚れがついたまま放置していると、服の線維が傷んでしまい服の寿命が短くなってしまいます。

~予防法~

服が汚れてしまった場合はすぐに洗うようにしましょう。この時、その服の素材、汚れに合った洗い方をするのがポイントです。また洗いにくい服はブラシなどで定期的にホコリを払うことでホコリによる劣化を防ぐこともできます。

服の寿命は扱い方で変わる

いかがでしたでしょうか。服は種類によって寿命は異なりますが、正しい扱い方をすれば服の寿命を長くすることができます。ぜひ服を丁寧に扱って、お気に入りの服を長く楽しみましょう。(modelpress編集部)

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