「H＆M」回収された衣類のその後とは　4年で4万トン以上を回収

【H&M／モデルプレス】「H＆M」が古着回収プロジェクト「Bring It」のキャンペーン動画を発表した。 H＆Mの衣類回収ボックスに入れられた服が、その後どうなるのか―――。クリスタル・モセールにより手掛けられた新しいキャンペーン動画「Bring It」（持って来て）では、 ワードローブからハズれた衣類がメーカー（より正しくは再生メーカー）と最初に出会う段階である、分類とリサイクルのプラントを表現。古くなり着なくなった服が衣類回収プロジェクトに持ち込まれると、古着として再販されるか、または、別の役割を与えられてリユースされるか、新しい製品や繊維にリサイクルされる。

古着回収プロジェクトのこれまでの結果

プロジェクトが始まってから4年、H＆Mはこれまでに40,000トン以上の不要な布地や衣類を回収してきた。3年前には初のClose the Loopコレクションを発表。 このコレクションは、プロジェクトで回収した生地から再生した素材を一部使っている。目標は2020年までに25,000トンを回収する為に毎年回収する洋服を増やしていく。

この春、H＆Mはさらに一歩進んで、全体をユーズドのデニムからリサイクルした2つの新アイテム（デニムスカートとジーンズ）を制作。これらのアイテムは数量限定、オンライン限定で発売される。

衣類回収プロジェクトとは

要らなくなった服や布地を（状態やブランドに関係なく）H＆Mのお店に持ち込めば、H＆Mのパートナー企業I：COがそれを回収し、様々なカテゴリーに分類。これが洋服が埋立地に埋まることを無くし資源を守ることにつながる。

・リウェア：まだ着られる衣類は古着として販売される。

・リユース：クリーニングクロスなど、別の製品に変えられる。

・リサイクル：織物繊維に変えられ、断熱材や製品を生産するための新しい糸などに利用される。

・アップサイクル／リメイク：付加価値を付け、 元の衣類と同等またはそれ以上の価値を持つ新しい製品を生産するために利用される。

ファッションリサイクルイベントを開催

日本では、より多くの人たちに実際にリサイクルへ参加してもらいたいという思いで、「H＆Mファッションリサイクル×朝活」を提案。毎年行われているファッションリサイクルキャンペーンの新しい試みとして、通勤前や休日の朝の時間を有効活用し、ワークアウトをし、健康的な朝食を採ることにより心身のバランスを取り戻し、クローゼットに置き去りにされている不要な衣服も持ち込んでもらい、“衣食住”全ての要素においてきれいになる”朝活”イベントを行った。 （modelpress編集部）