「gelato pique」デザイナー8年目が語る 定番アイテムのこだわり&目の前で見たブランドの急成長 モデルプレスインタビュー
「gelato pique」デザイナー8年目が語る 定番アイテムのこだわり&目の…
【gelato pique/モデルプレス】株式会社マッシュスタイルラボのルームウェアブランド「gelato pique(ジェラート ピケ)」のデザイナーとして働く入社8年目の國井美友紀さん(36)にインタビューを実施。gelato piqueがデビューして間もない頃に入社し、それから今日に至るまでデザイナーとして勤務。そんな彼女が目の前で見てきたブランドの急成長、そしてもの作りへのこだわりについて語ってくれました。
― gelato piqueデザイナーの仕事内容を教えてください。
國井さん:ジェラート ピケはレディースウェアだけでなく、キッズやオム、生活雑貨なども取り扱っているため、10人ほどデザイナーがいます。私は主に雑貨を担当していますが、シーズン毎に全体の色や柄など全て確認しています。
仕事内容としては、まずシーズンの始めにテーマを決める企画会議を行います。今シーズンはどのようなイメージでいくのか決めて、MDが出してきてくれたアイテム案と私たちデザイナーがやりたいものを照らし合わせていきます。そこから、どんなアイテムを作っていくのか具体的に決めていきます。
ピケはお客様目線になってもの作りすることが多く、営業もMDもお客様の要望を吸い上げてくれるので、より良いものを作ろうと思いながら会議を進めています。そういった意見を取り入れながらも、自分たちが作りたいものを表現していく。自分たちのやりたいものだけをやるというよりかは、必要とされているものを作りたいと思っているので、いろんな部署からの意見をいただいて、今よりも良いものを作るように会議を重ねています。
― 約8年間gelato piqueのデザイナーとして働いてきた中で、やりがいや苦労したことも教えてください。
國井さん:gelato piqueがデビューして間もない頃に入社したのですが、そのときは環境や人数も整っていない状態で、ほんの数人でこの仕事をしてきたので、プレッシャーというか、1人で抱える仕事量が多く、正直結構辛くて大変でした。
でも、店舗がどんどんと増えていき、売り上げが伸びてお客様に受け入れられているということを肌で感じることができました。私が入社したときは3店舗ほどしかなかったのですが、今は50店舗近くあります。目の前でブランドが急成長したので、頭が追いつかない部分もありましたが(笑)、親心じゃないですけど、子どもが急成長した感じですごく嬉しいです。
― 入社したときは、ここまで成長するとは思っていなかったわけですよね?
國井さん:そうですね。もちろんブランドが成長することは望んでいましたが、こんなに大きくなるとは思ってもいませんでした。
― なぜgelato piqueで働こうと思ったのでしょうか?
國井さん:入社する前に、社長とお話する機会があり、ピケの世界観やこれからのピケをどうしていきたいのか全部説明していただきました。その話がすごく面白くて。最初はルームウェアブランドだったのですが、家の中を全部トータルで創り上げたいとおっしゃっていて、私が入社するときは柔軟剤や洗剤などの生活雑貨を作り始めるときだったので「やってみたい!」と思いました。それまでどこのブランドもやったことがなかったことなので、ここの会社で働くしかないと思いました。
― それではなぜデザイナーになろうと思ったのでしょうか?
國井さん:実は以前の会社ではプレスとして勤務していました。今の会社に入社して初めてデザイナーになりました。元々デザイナーに興味があり、やってみたいという好奇心だったのですが、8年近くも続けられるということは好きだったんだと思います。作ったものをお客様が手に取ってくれると、お客様だけでなく販売スタッフなどみんなのテンションを上げることができるので、どんどん喜ばせたくて、試行錯誤しながら新しいアイテムを生み出しています。人が幸せになれるところを見ることがすごく好きなんです。
― この8年間続けられた1番の理由ってありますか?
國井さん:毎シーズン同じことをやっているように見えますが、より面白いことをやろうと少しずつ仕掛けやコラボを考えているからです。そう毎回面白いことを考えているので、8年間やっても飽きないんだと思います。
それにピケはモコモコ素材のイメージをお持ちの方が多いのですが、その中でもいろんな素材を開発したり、常に同じものではなく、毎シーズン違うものというよりかは良いものへと進化させています。守っているのではなく、攻めているブランドなので、受け入れてもらえる年齢層も広がってきたのかなと思います。今では幅広い年代の方に支持されているので、挑戦があったからこそ多くの女性の共感を得られたのかなと思っています。
― 今では、10代~40代くらいまで幅広い層をターゲットとしているブランドなり、デザインを考えるのも大変そうですが…。
國井さん:誰に向けてこのアイテムを作るのか、企画段階で行き詰まることもあります。そういったときは店舗に出向いてみて、販売スタッフに意見を聞いてみたりと、リサーチをしています。
でも、その分達成感はすごく大きいです!あと、自分が着るものというより、大切な誰かに贈るものに選ばれることが多く、私は元々人を喜ばせたり、何かプレゼントしたりと、サプライズすることがすごく好きだったので、その感覚でお客様にも楽しんでもらえたらなと思っています。ですので、店舗でお客様が喜んでいる姿を見るとすごく嬉しくなっちゃうんですよね。
― 今後の目標を教えてください。
國井さん:今、アメニティーなども扱い始めたので、今後はコラボ商品などもやって、その分野を広げていきたと思っています。まだ家の中すべてというところまでいっていないので、隅から隅までピケで家を占領できるように、いろんなアイテムを作っていきたいです。
― 美容面で気を付けていることはありますか?
國井さん:会社が社員のことをすごく考えてくださっているので、社員食堂でオーガニックフードが食べられるんですよ。忙しいとジャンクに走りがちですが、いつでも社食で新鮮な野菜やオーガニックフードが食べられるので、家にいるより、会社にいた方が健康になれるんじゃないのかなと思っています。それに自販機が会社にはなくて、水やお茶、エナジードリンクも全部オーガニック。お菓子までもオーガニックで統一されているんですよ。
― 多忙な日々をお過ごしだと思いますが、リフレッシュ法はありますか?
國井さん:野球が好きなので、休日はよくスポーツ観戦に行きます。あとは、会社のイベントであるバスケットやフットサルなどに参加しています。デスクワークが多いので、その反動で体を動かすようにしています。
― 普段ファッション情報はどのように取り入れていますか?
國井さん:最近はSNSが多いです。いろんな方のInstagramを見て、ネットで調べることが多いです。私たちデザイナーのスタッフ間の年齢層も幅広く、新卒の20代前半から私と同世代のスタッフまでいるので、デザイナー同士でも情報交換するようにしています。
― gelato piqueにはどのような人が相応しいと思いますか?
國井さん:探究心がある人がいいと思います。1つの素材も深く掘り下げて開発していきたいブランドです。ピケは定番ものが多いと思われがちですが、定番ものだからこそこだわりがないといけない。これはなぜ売れるのか、これはなぜ売れなかったのか、そういうことを深く考えられる人が向いていると思います。
― デザイナーに向いているのは?
國井さん:人を喜ばせることが好きな人。おもてなしの心が大事で、人のためにものが作れる人がいいのかなと思います。ギフトブランドでもあるので、誰かを喜ばせるという心が大切です。
― 書類、面接…と選考があると思いますが、通過できるポイントを教えてください。
國井さん:技術よりも人間性です。人のことを思いやれることが大事なのかなと。技術は入社してから身につくものなので、思いやりさえあれば大丈夫だと思います。
服装はきっちりとしている方がいいのですが、自分らしいスタイルをわかっている人がいいですね。ガチガチに決めて来るよりかは、自分らしさが表現できている服装の方が気になります。
― 夢を追いかけている女の子に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。
國井さん:具体的な目標を立てて、それを1つずつ達成していくこと。ざっくりとしたイメージよりも、こうしていきたいという具体的な目標を持って、一歩一歩自分を進化させていければ近づくと思います。
― ありがとうございました。
取材終了後、「gelato piqueと言ったらやっぱりモコモコしたお洋服ですよね」と國井さんに話し掛けると「私が入社したときより素材が全然違くて、今が最高に良いんですよ。シーズン毎に柔らかくなっていて、最後は溶けてなくなっちゃうじゃないかってくらい」と茶目っ気を見せながら最後までこだわりを語ってくれました。進化しながらも1つのもの作りを追求しているgelato pique。國井さんが先頭に立っているからこそ、誰からも愛されるブランドとして、今後も成長してくだろうと思いました。(modelpress編集部)
AM10時~ 出社
メールチェック、スケジュール確認
AM11時~
企画ミーティング
PM12時~ ランチ
PM1時~
サンプルチェック、修正
PM5時~
企画確認(色・柄など企画全員の確認)
PM7時~
リサーチ、仕様書作成
PM21時~ 退社
ブランド:gelato pique(ジェラート ピケ)
職種:デザイナー
アパレル業界で働き始めた年月:2002年9月
経歴:他ブランド販売員2002年9月~、他ブランド営業事務2003年3月~、他ブランドプレス2003年9月~、gelato piqueデザイナー2009年1月~
gelato piqueデザイナーの仕事内容
― gelato piqueデザイナーの仕事内容を教えてください。
國井さん:ジェラート ピケはレディースウェアだけでなく、キッズやオム、生活雑貨なども取り扱っているため、10人ほどデザイナーがいます。私は主に雑貨を担当していますが、シーズン毎に全体の色や柄など全て確認しています。
仕事内容としては、まずシーズンの始めにテーマを決める企画会議を行います。今シーズンはどのようなイメージでいくのか決めて、MDが出してきてくれたアイテム案と私たちデザイナーがやりたいものを照らし合わせていきます。そこから、どんなアイテムを作っていくのか具体的に決めていきます。
ピケはお客様目線になってもの作りすることが多く、営業もMDもお客様の要望を吸い上げてくれるので、より良いものを作ろうと思いながら会議を進めています。そういった意見を取り入れながらも、自分たちが作りたいものを表現していく。自分たちのやりたいものだけをやるというよりかは、必要とされているものを作りたいと思っているので、いろんな部署からの意見をいただいて、今よりも良いものを作るように会議を重ねています。
― 約8年間gelato piqueのデザイナーとして働いてきた中で、やりがいや苦労したことも教えてください。
國井さん:gelato piqueがデビューして間もない頃に入社したのですが、そのときは環境や人数も整っていない状態で、ほんの数人でこの仕事をしてきたので、プレッシャーというか、1人で抱える仕事量が多く、正直結構辛くて大変でした。
でも、店舗がどんどんと増えていき、売り上げが伸びてお客様に受け入れられているということを肌で感じることができました。私が入社したときは3店舗ほどしかなかったのですが、今は50店舗近くあります。目の前でブランドが急成長したので、頭が追いつかない部分もありましたが(笑)、親心じゃないですけど、子どもが急成長した感じですごく嬉しいです。
― 入社したときは、ここまで成長するとは思っていなかったわけですよね?
國井さん:そうですね。もちろんブランドが成長することは望んでいましたが、こんなに大きくなるとは思ってもいませんでした。
― なぜgelato piqueで働こうと思ったのでしょうか?
國井さん:入社する前に、社長とお話する機会があり、ピケの世界観やこれからのピケをどうしていきたいのか全部説明していただきました。その話がすごく面白くて。最初はルームウェアブランドだったのですが、家の中を全部トータルで創り上げたいとおっしゃっていて、私が入社するときは柔軟剤や洗剤などの生活雑貨を作り始めるときだったので「やってみたい!」と思いました。それまでどこのブランドもやったことがなかったことなので、ここの会社で働くしかないと思いました。
gelato piqueデザイナーになったきっかけ
― それではなぜデザイナーになろうと思ったのでしょうか?
國井さん:実は以前の会社ではプレスとして勤務していました。今の会社に入社して初めてデザイナーになりました。元々デザイナーに興味があり、やってみたいという好奇心だったのですが、8年近くも続けられるということは好きだったんだと思います。作ったものをお客様が手に取ってくれると、お客様だけでなく販売スタッフなどみんなのテンションを上げることができるので、どんどん喜ばせたくて、試行錯誤しながら新しいアイテムを生み出しています。人が幸せになれるところを見ることがすごく好きなんです。
― この8年間続けられた1番の理由ってありますか?
國井さん:毎シーズン同じことをやっているように見えますが、より面白いことをやろうと少しずつ仕掛けやコラボを考えているからです。そう毎回面白いことを考えているので、8年間やっても飽きないんだと思います。
それにピケはモコモコ素材のイメージをお持ちの方が多いのですが、その中でもいろんな素材を開発したり、常に同じものではなく、毎シーズン違うものというよりかは良いものへと進化させています。守っているのではなく、攻めているブランドなので、受け入れてもらえる年齢層も広がってきたのかなと思います。今では幅広い年代の方に支持されているので、挑戦があったからこそ多くの女性の共感を得られたのかなと思っています。
― 今では、10代~40代くらいまで幅広い層をターゲットとしているブランドなり、デザインを考えるのも大変そうですが…。
國井さん:誰に向けてこのアイテムを作るのか、企画段階で行き詰まることもあります。そういったときは店舗に出向いてみて、販売スタッフに意見を聞いてみたりと、リサーチをしています。
でも、その分達成感はすごく大きいです!あと、自分が着るものというより、大切な誰かに贈るものに選ばれることが多く、私は元々人を喜ばせたり、何かプレゼントしたりと、サプライズすることがすごく好きだったので、その感覚でお客様にも楽しんでもらえたらなと思っています。ですので、店舗でお客様が喜んでいる姿を見るとすごく嬉しくなっちゃうんですよね。
― 今後の目標を教えてください。
國井さん:今、アメニティーなども扱い始めたので、今後はコラボ商品などもやって、その分野を広げていきたと思っています。まだ家の中すべてというところまでいっていないので、隅から隅までピケで家を占領できるように、いろんなアイテムを作っていきたいです。
gelato piqueデザイナーのライフスタイル
― 美容面で気を付けていることはありますか?
國井さん:会社が社員のことをすごく考えてくださっているので、社員食堂でオーガニックフードが食べられるんですよ。忙しいとジャンクに走りがちですが、いつでも社食で新鮮な野菜やオーガニックフードが食べられるので、家にいるより、会社にいた方が健康になれるんじゃないのかなと思っています。それに自販機が会社にはなくて、水やお茶、エナジードリンクも全部オーガニック。お菓子までもオーガニックで統一されているんですよ。
― 多忙な日々をお過ごしだと思いますが、リフレッシュ法はありますか?
國井さん:野球が好きなので、休日はよくスポーツ観戦に行きます。あとは、会社のイベントであるバスケットやフットサルなどに参加しています。デスクワークが多いので、その反動で体を動かすようにしています。
― 普段ファッション情報はどのように取り入れていますか?
國井さん:最近はSNSが多いです。いろんな方のInstagramを見て、ネットで調べることが多いです。私たちデザイナーのスタッフ間の年齢層も幅広く、新卒の20代前半から私と同世代のスタッフまでいるので、デザイナー同士でも情報交換するようにしています。
gelato piqueで働くためには
― gelato piqueにはどのような人が相応しいと思いますか?
國井さん:探究心がある人がいいと思います。1つの素材も深く掘り下げて開発していきたいブランドです。ピケは定番ものが多いと思われがちですが、定番ものだからこそこだわりがないといけない。これはなぜ売れるのか、これはなぜ売れなかったのか、そういうことを深く考えられる人が向いていると思います。
― デザイナーに向いているのは?
國井さん:人を喜ばせることが好きな人。おもてなしの心が大事で、人のためにものが作れる人がいいのかなと思います。ギフトブランドでもあるので、誰かを喜ばせるという心が大切です。
― 書類、面接…と選考があると思いますが、通過できるポイントを教えてください。
國井さん:技術よりも人間性です。人のことを思いやれることが大事なのかなと。技術は入社してから身につくものなので、思いやりさえあれば大丈夫だと思います。
服装はきっちりとしている方がいいのですが、自分らしいスタイルをわかっている人がいいですね。ガチガチに決めて来るよりかは、自分らしさが表現できている服装の方が気になります。
夢を叶える秘訣を語る
― 夢を追いかけている女の子に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。
國井さん:具体的な目標を立てて、それを1つずつ達成していくこと。ざっくりとしたイメージよりも、こうしていきたいという具体的な目標を持って、一歩一歩自分を進化させていければ近づくと思います。
― ありがとうございました。
取材終了後、「gelato piqueと言ったらやっぱりモコモコしたお洋服ですよね」と國井さんに話し掛けると「私が入社したときより素材が全然違くて、今が最高に良いんですよ。シーズン毎に柔らかくなっていて、最後は溶けてなくなっちゃうじゃないかってくらい」と茶目っ気を見せながら最後までこだわりを語ってくれました。進化しながらも1つのもの作りを追求しているgelato pique。國井さんが先頭に立っているからこそ、誰からも愛されるブランドとして、今後も成長してくだろうと思いました。(modelpress編集部)
ある日の1日の流れ
AM10時~ 出社
メールチェック、スケジュール確認
AM11時~
企画ミーティング
PM12時~ ランチ
PM1時~
サンプルチェック、修正
PM5時~
企画確認(色・柄など企画全員の確認)
PM7時~
リサーチ、仕様書作成
PM21時~ 退社
國井美友紀(くにいみゆき)プロフィール
ブランド:gelato pique(ジェラート ピケ)
職種:デザイナー
アパレル業界で働き始めた年月:2002年9月
経歴:他ブランド販売員2002年9月~、他ブランド営業事務2003年3月~、他ブランドプレス2003年9月~、gelato piqueデザイナー2009年1月~
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