美容部員とは?仕事内容からやりがい・向いている人・目指す方法まで

美容部員とは?仕事内容からやりがい・向いている人・目指す方法まで

美容部員とは、どのような仕事なのでしょうか。また、美容部員という仕事には、どのようなやりがいがあるのでしょうか。そして、美容部員には、どのような人が向いていると考えられているのでしょうか。本稿では、美容部員という仕事について、美容部員を未経験であるという方向けに、基本的な内容を中心にご紹介していきます。まず、「美容部員の基礎知識」と「美容部員のやりがいと向いている人の特徴」について、確認していきます。次に、「美容部員の仕事に役立つ知識とスキル」と「美容部員の仕事に役立つことが期待される資格」について、ご紹介していきます。そして、「美容部員になる方法」について、ご紹介していきます。

美容部員とは?仕事内容からやりがい・向いている人・目指す方法まで/Photo by Iakov Filimonov

美容部員の基礎知識

美容部員に関する基礎的な知識としては、どのようなものを挙げることができるのでしょうか。まずは、「美容部員の基礎知識」として、「美容部員の仕事内容」や「美容部員のキャリアプラン」について、ご紹介していきます。

<美容部員とは?>

美容部員は、おもに百貨店や化粧品専門店、ドラッグストアなどにおいて、お客様に対して化粧品などを販売したり、メイクに関する提案をしたりします。したがって、美容部員は、「美容に関する知識を豊富に持っている化粧品販売のプロフェッショナル」であるといってもよいでしょう。なお、美容部員は、「ビューティーアドバイザー」や「ビューティーカウンセラー」と呼ばれることもあります。

<美容部員の仕事内容>

美容部員は、お客様の接客をすることが、おもな仕事となります。具体的には、「商品の提案」や「タッチアップメイク」などを行っていくことになります。美容に関するカウンセリングやアドバイスを行っていくことに加え、実際に商品を用いてメイクやスキンケアを施していくこともあります。そして、美容部員には、これら以外にも、さまざまな仕事があります。たとえば、「商品の検品・陳列」「接客の際に用いるブラシやパフなどのお手入れ」「売り場の清掃」「バックヤードにおける在庫管理」などを挙げることができるでしょう。時には、お客様宛にダイレクトメールを発信することもあるようです。

<美容部員の雇用形態>

美容部員の雇用形態は、企業によって、さまざまです。たとえば、アルバイトや契約社員、正社員などを挙げることができるでしょう。なお、アルバイトや契約社員から、正社員を目指すことも可能です。昨今では、正社員登用制度を設けている企業も少なくありません。

<美容部員のキャリアプラン>

美容部員は、経験を積んでいくことによって、マネージャーや店長などの管理職になることも可能です。また、本社勤務となり、現場スタッフの教育や商品企画などの仕事を行うようになるというようなケースもあります。これら以外にも、独立をして、メイクアップアーティストとして活躍するというようなケースも考えられるでしょう。

美容部員のやりがいと向いている人の特徴

美容部員のやりがいとは、どのようなものなのでしょうか。また、美容部員に向いている人には、どのような特徴があると考えられるのでしょうか。それでは、「美容部員のやりがい」と「美容部員に向いている人」について、ご紹介していきます。

<美容部員のやりがい>

「美容部員のやりがい」としては、まず、「美容に関する知識や技術が身につく」ということを挙げることができるでしょう。また、美容部員は、対面による接客であるため、「成果を実感しやすい」ということも、やりがいとして、挙げることができるのではないでしょうか。美容部員は、お客様がきれいになっていく様子、お客様が喜んでくださる姿などを直接見ることができるのです。これらに加えて、「新商品をいち早く低価格で入手できる」ということも、やりがいとして、挙げることができるでしょう。美容部員は、新商品のサンプルをもらうことができたり、新商品を割引された価格で購入することができたりします。

<美容部員に向いている人>

「美容部員に向いている人」としては、以下の3つを挙げることができるでしょう。1つ目は、「美を探求し続けられる人」です。美容部員は、お客様の美しさをより引き出していくために、最適なメイクの方法を導き出していく必要があるのです。2つ目は、「気配り上手な人」です。美容部員には、商品の提案からタッチアップメイク、そして商品の販売まで、常にお客さまにとって快適な時間を提供するための工夫が求められます。したがって、「商品を丁寧に扱う」「お客様が座りやすいように椅子を引く」などの気配りが必要となるのです。

美容部員の仕事に役立つ知識とスキル

美容部員の仕事には、どのような知識とスキルが役立つのでしょうか。それでは、「美容部員の仕事に役立つ知識とスキル」について、おもなものを4つご紹介していきます。

<美容に関する専門的な知識>

美容部員の仕事に役立つ知識とスキルの1つ目は、「美容に関する専門的な知識」です。たとえば、スキンケアやメイクに関する知識、美容皮膚科学などを挙げることができるでしょう。接客の際には、正しい知識をわかりやすくお伝えしなければなりません。入社後に研修を実施する企業は多くありますが、専門的な知識をアップデートするためには、日々の学習や情報収集が不可欠です。

<コミュニケーション能力>

美容部員の仕事に役立つ知識とスキルの2つ目は、「コミュニケーション能力」です。美容部員は、お客様に商品の提案やタッチアップメイクを行います。その際、お客様とのコミュニケーションは、必須です。したがって、美容部員には、高いコミュニケーション能力が求められます。

<メイクスキル>

美容部員の仕事に役立つ知識とスキルの3つ目は、「メイクスキル」です。美容部員は、お客様にタッチアップメイクをすることが多くあります。したがって、美容部員には、高いメイクスキルが求められます。

<語学力>

美容部員の仕事に役立つ知識とスキルの4つ目は、「語学力」です。昨今では、海外からのお客様の接客をしなければならないケースも多くなっています。したがって、美容部員にも美容に関する知識やスキルだけではなく、語学力も求められるようになってきています。

美容部員の仕事に役立つことが期待される資格

美容部員を紹介/Photo by Mike Laptev

美容部員の仕事には、どのような資格が役立つと期待されるのでしょうか。それでは、「美容部員の仕事に役立つことが期待される資格」について、ご紹介していきます。

<日本化粧品検定>

美容部員の仕事に役立つことが期待される資格の1つ目は、「日本化粧品検定」です。日本化粧品検定は、日本化粧品検定協会が定める化粧品における知識のスペシャリストを育成するための検定です。化粧品・美容に関する知識の向上と普及が、目指されています。なお、日本化粧品検定には、1級から3級まであります。

<日本メイクアップ技術検定試験>

美容部員の仕事に役立つことが期待される資格の2つ目は、「日本メイクアップ技術検定試験」です。日本メイクアップ技術検定試験は、一般社団法人JMAが定める正しいメイク基準が基本とされている検定試験です。メイクアップを職業として志す人や職業としている人の潜在能力を存分に引き出すことが、目指されています。なお、日本メイクアップ技術検定試験には、1級から3級まであります。

<日本メイクアップ知識検定試験>

美容部員の仕事に役立つことが期待される資格の3つ目は、「日本メイクアップ知識検定試験」です。日本メイクアップ知識検定試験は、スキンケア、メイクアップ、顔分析、色彩、皮膚などの美容知識力を試す検定試験です。「メイクアップアドバイザー検定試験」から「日本メイクアップ技術検定試験」に名称が変更されました。なお、日本メイクアップ技術検定試験は、「ベーシック」と「アドバンス」の2段階です。

<IBF国際メイクアップアーティスト認定試験>

美容部員の仕事に役立つことが期待される資格の4つ目は、「IBF国際メイクアップアーティスト認定試験」です。IBF国際メイクアップアーティスト認定試験は、メイクアップに関する知識・技術を理解して、実際にメイクアップをすることができるということを一般社団法人IBF国際美容連盟が認定するための試験です。なお、IBF国際メイクアップアーティスト認定試験を受験するためには、一般社団法人IBF国際美容連盟が指定する各スクール所定のカリキュラムを修了していなければなりません。

<メイクセラピー検定>

美容部員の仕事に役立つことが期待される資格の5つ目は、「メイクセラピー検定」です。メイクセラピー検定は、一般社団法人メイクセラピストジャパン メイクセラピー検定事務局が認定するメイクセラピーの知識と技術に関する検定です。なお、メイクセラピー検定には、1級から3級に加えて、特級があります。

<美容師免許>

美容部員の仕事に役立つことが期待される資格の6つ目は、「美容師免許」です。美容師免許は、美容師法に基づき厚生労働大臣が認定する国家資格です。美容師免許国家試験を受験するためには、厚生労働省の認可を受けた美容学校を卒業していなければなりません。なお、美容学校には、中間課程や夜間課程、通信課程などがあります。

美容部員になる方法

美容部員になるためには、どのような方法があると考えられるのでしょうか。それでは、「美容部員になる方法」について、おもなものを2つご紹介していきます。

<美容系の専門学校に通う>

美容部員になる方法の1つ目は、「美容系の専門学校に通う」という方法です。美容部員になるために、専門学校を修了していることは必須ではありませんが、選考の際には、アピールするための材料となるでしょう。美容系の専門学校には、美容部員を目指している人を対象としたコースが設置されています。そのようなコースでは、ベースメイクやカウンセリングなど、美容部員の仕事に必要となるような基礎的な内容を学ぶことができます。これに加えて、美容部員になるためには、応募条件にマッチしている企業を選ぶこともとても大切になります。ちなみに、昨今では、就職に関するサポートをしてくれる専門学校も多く存在しています。そして、美容系の専門学校の卒業生を歓迎している企業も多くなってきているようです。

<独学で美容に関する知識を身につける>

美容部員になる方法の2つ目は、「独学で美容に関する知識を身につける」という方法です。化粧品や美容に関する情報について、さまざまなメディアを通じてインプットをするようにするとよいでしょう。たとえば、「書籍」「雑誌」「インターネット」などのメディアが考えられるでしょう。また、メイクの腕を磨くということも大切になるでしょう。日々、自分自身のメイクを丁寧に行い、美しく仕上げていくようにしましょう。友人にお願いをして、メイクの練習をさせてもらうというようなこともよいのではないでしょうか。これらに加えて、資格の取得を目指すということもよいでしょう。美容部員になるためには、資格の取得は必須ではありませんが、選考の際には、アピールするための材料となるでしょう。ちなみに、美容系のおもな資格としては、「日本化粧品検定」「日本メイクアップ技術検定試験」「IBF国際メイクアップアーティスト認定試験」「美容師免許」などを挙げることができます。なお、美容部員を経験したことがない場合については、転職サイトや企業のホームページなどから、未経験であっても応募することが可能な求人情報を見つけて、応募するようにしましょう。

未経験であっても、美容部員を目指すことはできる

いかがでしたでしょうか?ここまでご紹介させていただいたように、昨今では、未経験からであっても、美容部員を目指していくことができる方法が、たくさんあります。現在、美容関係の仕事を目指されている方は、美容部員という選択肢も加えられてみてはいかがでしょうか。その際には、本稿でご紹介させていただいた内容をぜひ参考になさってみてください。(modelpress編集部)

実際に働いている人の声は?

関連記事

この記事の関連ブランド記事