美容部員に必要な勉強とは？入社前後に身につけておきたい知識や取っておきたい資格

美容部員は、常に人気の高い職業の一つであるといっても過言ではないでしょう。しかしながら、美容部員として成功するために必要な知識や資格については、あまり知られていないようです。そこで、本稿では、美容部員に必要な勉強・知識・資格について、ご紹介していきます。

美容部員になるために必要な勉強

美容部員になるためには、どのような勉強が必要になるのでしょうか。まずは、「美容部員になるために必要な勉強」について、ご紹介していきます。

＜美容部員になるために必要な資格や知識＞

基本的には、特定の資格を持っていない場合であっても、美容部員になることは可能です。ただし、入社後には、研修を実施する企業がほとんどのようです。したがって、未経験者であっても、求人に応募することは可能ですが、事前に知識を身につけておけば、スムーズに仕事を始めやすくなるでしょう。ちなみに、スキンケアやメイクに関する基礎的な知識としては、たとえば、1.肌の構造、2.基本的なメイクの方法、3.季節ごとのメイクのトレンドなどを挙げることができます。また、美しい所作やマナーに関する勉強もしておくようにするとよいでしょう。美しい所作やマナーに関する知識は、接客の際には、とても大切になります。なお、美容系の専門学校において、専門的な知識を身につけてから、求人に応募するというケースも少なくないようです。

美容部員の日常的な業務に役立つ勉強

美容部員の日常的な業務には、どのような勉強が役に立つのでしょうか。それでは、「美容部員の日常的な業務に役立つ勉強」について、主なものを4つご紹介していきます。

＜自社の化粧品に関する知識を身につける＞

美容部員の日常的な業務に役立つ勉強の1つ目は、「自社の化粧品に関する知識を身につける」ことです。自社の化粧品の特徴や強みについて知ることによって、お客様に対して、的確な説明をすることができる状態を目指すようにしましょう。たとえば、自社の化粧品の成分や使い方などについては、必須の知識となります。なお、新商品は、積極的に使用して、効果を確認するようにするとよいでしょう。

＜競合他社の化粧品をリサーチする＞

美容部員の日常的な業務に役立つ勉強の2つ目は、「競合他社の化粧品をリサーチする」ことです。競合他社の化粧品のメリットとデメリットについては、必ずリサーチをするようにしましょう。リサーチをすることによって、業界のトレンドや自社の持つ特徴をより明確にすることができるでしょう。

＜美容成分に関する理解を深める＞

美容部員の日常的な業務に役立つ勉強の3つ目は、「美容成分に関する理解を深める」ことです。これは、お客様に対して、正しく説明をするためには、とても大切になります。具体的には、美容系の専門書や資格のテキストなどを使って、知識を身につけるようにするとよいでしょう。そして、日々、情報を収集することによって、知識をアップデートするようにしましょう。なぜならば、美容業界においては、継続的に新しい美容成分が開発されるためです。

＜スキンケアやメイクに関するスキルを習得する＞

美容部員の日常的な業務に役立つ勉強の4つ目は、「スキンケアやメイクに関するスキルを習得する」ことです。スキンケアやメイクに関するテキストを熟読することによって、体系的な知識を獲得するようにしましょう。また、お客様に対して、スムーズなタッチアップを行うことができるように、実務においてもトレーニングをするようにしましょう。具体的には、スタッフ間で、ロールプレイングを実施するようにするとよいでしょう。ロールプレイング後に課題を指摘しあうことによって、スキルの向上につなげることができます。なお、資格を取得するための勉強からも、実務に役立てられる知識を獲得することができます。そこで、以下では、「美容部員にお勧めの資格」について、ご紹介していきます。

美容部員にお勧めしたい資格

美容部員は、どのような資格の取得を目指すべきなのでしょうか。それでは、「美容部員にお勧めしたい資格」について、代表的な資格を5つご紹介していきます。

＜日本化粧品検定＞

美容部員にお勧めしたい資格の1つ目は、「日本化粧品検定」です。日本化粧品検定は、文部科学省が後援しています。そして、化粧品・美容に関する知識の向上と普及を目的として、実施されています。具体的には、美容皮膚科学、化粧品に関する知識、法律などについて、学ぶことができます。なお、日本化粧品検定には、1級から3級まであり、年に2回の実施となっています。

＜日本メイクアップ技術検定試験＞

美容部員にお勧めしたい資格の2つ目は、「日本メイクアップ技術検定試験」です。日本メイクアップ技術検定試験は、美容業界を目指す人、また美容業界において仕事をしている人のスキル向上を目的として、実施されています。一般社団法人JMA（日本メイクアップ技術検定協会）が示す正しいメイクについて、学ぶことになります。具体的には、スキンケア、ベースメイク、イメージメイクなどについて、学ぶことができます。ちなみに、メイクアップの過程を審査する実技試験も含まれていることが、特徴であるといえるでしょう。なお、日本メイクアップ技術検定試験についても、1級から3級まであり、年に2回の実施となっています。

＜メイクアップアドバイザー検定試験＞

美容部員にお勧めしたい資格の3つ目は、「メイクアップアドバイザー検定試験」です。メイクアップアドバイザー検定試験においては、スキンケア、メイクアップ、顔分析、色彩、皮膚などに関する基礎的な知識が試されることになります。一般社団法人JMA（日本メイクアップ技術検定協会）の「公式テキスト」を使って、勉強するとよいでしょう。なお、メイクアップアドバイザー検定試験についても、1級から3級まであり、年に2回の実施となっています。

＜IBF国際メイクアップアーティスト検定試験＞

美容部員にお勧めしたい資格の4つ目は、「IBF国際メイクアップアーティスト検定試験」です。一般社団法人IBFは、国際的に活躍するメイクアップ関連アーティストやスペシャリストたちによりリードされ立ち上げられました。そして、IBF国際メイクアップアーティスト検定試験については、IBFが指定する各スクール所定のカリキュラムを修了していなければ、受験することができません。なお、検定試験に合格した場合には、IBFから、就職や開業、フリーランスとしての活動などにかかわるさまざまなサポートを受けることができます。

＜美容師免許＞

美容部員にお勧めしたい資格の5つ目は、「美容師免許」です。美容師についての説明は割愛させていただき、ここでは、試験について、ご紹介していきます。美容師免許を取得するためには、国家試験に合格する必要があります。そして、国家試験を受験するためには、美容学校を卒業していなければなりません。なお、美容師免許の取得までにかかる期間は、最低、2年1ヶ月です。これは、美容学校の卒業までに、最低、2年間かかり、美容師免許の申請手続きに、約1ヶ月間かかるからです。

「理想の美容部員」に向かって、新たな一歩を踏み出す

いかがでしたでしょうか。ここまでご紹介させていただいたように、特定の資格を持っていない場合であっても、美容部員になることは可能です。ただし、美容部員には、さまざまな知識やスキルが求められます。現在、美容部員を目指されている方も、すでに美容部員として働かれている方も、本稿でご紹介させていただいた内容を参考にして、「理想の美容部員」に向かって、新たな一歩を踏み出してください。（modelpress編集部）