美容系の仕事に就くには?主な職種とやりがい 役立つ資格も紹介

美容系の仕事に就くには?主な職種とやりがい 役立つ資格も紹介

美容系の仕事は、いつの時代も人気の仕事の一つです。そのため、美容系の仕事に対して、憧れを抱いているという方も少なくないのではないでしょうか。ただ、美容系の仕事には、様々な職種が存在しており、それぞれの職種ごとにやりがいも様々です。そこで、本稿では、美容系の仕事の職種ややりがいについて、より詳しく知るため、1.主な美容系の仕事、2.美容系の仕事のやりがい、3.美容系の仕事に向いている人の特徴・美容系の職に就くための方法について、ご紹介していきます。そして、本稿の後半では、美容系の仕事に役立つ資格もご紹介していきます。

美容系の仕事に就くには?主な職種とやりがい 役立つ資格も紹介/Photo by Dean Drobot

主な美容系の仕事

美容系の仕事には、どのようなものがあるのでしょうか。まずは、「主な美容系の仕事」について、ご紹介していきます。

<美容部員・ビューティアドバイザー(BA)>

美容部員・ビューティアドバイザー(BA)の職場は、主に、1.百貨店、2.専門店、3.ドラッグストアなどの化粧品売り場です。美容部員・ビューティアドバイザーは、基本的には、接客を担当します。そして、お客様に対して、化粧品のご紹介・ご提案を行います。また、お客様のカウンセリングを行い、メイクに関するアドバイスも行います。実際に商品を使ってお客様にメイクを施す「タッチアップ」を担当することもあります。タッチアップの際には、メイクに関する高度な技術が求められることになります。なお、美容部員・ビューティアドバイザーは、キャリアアップをすることによって、店長や教育係などを目指していくことも可能です。そして、更なるキャリアアップに成功した美容部員・ビューティアドバイザーは、商品企画や店舗運営に携わるケースもあります。

<美容師・理容師>

美容師・理容師の職場は、主に、1.美容院、2.ヘアサロン、3.理容室などです。そして、美容師・理容師は、1.ヘアカット、2.パーマ、3.カラーリング、4.シャンプー、5.シェービングなどを担当します。なお、美容師・理容師として働くためには、どちらも国家資格が必要です。

<メイクアップアーティスト>

メイクアップアーティストは、多くの場合、ヘアメイク専門のプロダクションなどに所属します。ただし、1.エステティックサロン、2.ブライダルサロン、3.化粧品メーカーなどにおいて、働く場合もあるようです。なお、日本においては、基本的には、「ヘアスタイリング」と「メイクアップ」の仕事は分けられていません。そのため、メイクアップアーティストは、両方の仕事の知識や技術を求められることになります。

<エステティシャン>

エステティシャンの職場は、エステサロンだけではありません。ほかにも、1.ホテル、2.美容室、3.リラクゼーションサロンなどが挙げられます。エステティシャンは、1.ボディケア、2.脱毛、3.フェイシャル・リフレクソロジーなどの施術を行います。そして、肌や身体など、外見の悩みを解決することによって、見た目をより美しくしていきます。なお、エステティシャンの国家資格は存在していません。そのため、エステティシャンの業務の範囲や仕事の内容については、明確な定義はありません。

<ネイリスト>

ネイリストは、主に、ネイルサロンにおいて、働きます。ネイリストの役割は、1.爪の美容・健康維持のための手入れ(ネイルケア)、2.ネイルアートやつけ爪(アクリルスカルプチュア・ジェルネイルなど)の施術という2つを挙げることができるでしょう。なお、ネイリストになるために、資格などは必要ありません。ただ、基本的には、資格を取得するケースがほとんどのようです。主な資格としては、1.JNECネイリスト技能検定、2.JNAジェルネイル技能検定、3.ネイルスペシャリスト技能検定などが挙げられます。

美容系の仕事のやりがい

美容系の仕事には、どのようなやりがいがあるのでしょうか。それでは、「美容系の仕事のやりがい」について、代表的なやりがいを3つご紹介していきます。

<お客様の美しさを引き出すためのサポートができる>

美容系の仕事のやりがいの1つ目は、「お客様の美しさを引き出すためのサポートができる」ことです。美容系の仕事は、専門的な知識や技術を活かすことによって、お客様の美しさに貢献することができます。自らのご提案によって、お客様の美しさを引き立たせることができれば、大きなやりがいを感じることもできるでしょう。お客様をご満足させることができれば、お客様から感謝の言葉をいただくことができるケースも少なくありません。

<美容に関する情報をいち早く入手しやすい>

美容系の仕事のやりがいの2つ目は、「美容に関する情報をいち早く入手しやすい」ことです。美容系の仕事では、働きながら自然に美容に関連する知識が身についていくことが多くあります。なぜならば、美容系の仕事では、仕事を通して、美容に関連する情報を得る機会が、多くあるからです。美容系の仕事を通して得られる情報としては、1.最新のメイクのトレンド、2.新発売のコスメの情報などを挙げることができるでしょう。なお、職場の上司や同僚には、美意識の高い人が多くいる可能性が高いため、美容系の仕事をしていれば、刺激を与え合うことができる環境に身を置きやすいということもできるでしょう。

<仕事のための努力が、自分磨きにつながる>

美容系の仕事のやりがいの3つ目は、「仕事のための努力が、自分磨きにつながる」ことです。美容系の仕事をしていれば、美容に関する専門的な知識や技術を手に入れることができます。したがって、仕事のための勉強やトレーニングが、自らの美しさの向上につながることも多くあるのです。例えば、1.メイクに関する技術の向上、2.正しいスキンケアによる美しい肌の獲得などを挙げることができるでしょう。

美容系の職に就くには?

美容系の仕事を紹介/Photo by Kinga

美容系の職に就くためには、どうすればよいのでしょうか。それでは、「美容系の仕事に向いている人の特徴」と「美容系の職に就くための方法」について、ご紹介していきます。

<美容系の仕事に向いている人の特徴>

美容系の仕事に向いている人の特徴は、美容に対して、高い関心を持っていることです。例えば、1.メイクの上達を目指している、2.スキンケアは欠かさない、3.色のコーディネートが好きなどの特徴を挙げることができるでしょう。加えて、美容系の仕事に向いている人の特徴としては、高いコミュニケーション能力を挙げることもできます。なぜならば、美容系の仕事の目的は、接客を通して、お客様にご満足していただくことであるからです。なお、美容系の仕事では、コミュニケーションに関するスキルが、売上を大きく左右することも少なくありません。

<美容系の職に就くための方法>

美容系の職に就くための方法としては、一般的には、求人情報サイトから応募するケースが多くなるでしょう。求人の中には、未経験者であっても応募することができるものもあります。例えば、入社後の研修を通して、専門的な知識や技術を身につける機会が用意されているケースなどを挙げることができるでしょう。ただし、当然のことながら、国家資格が必要な場合もあります。例えば、美容師・理容師として働くためには、必ず国家資格が必要です。なお、面接の際には、身だしなみをチェックされることが多くあります。そのため、面接の際の服装などには、必ず気を配るようにしましょう。基本的には、ブランドや店舗のイメージに合致した清潔感のある装いを心がけるようにするとよいでしょう。

<資格がなくても美容系の仕事を目指せる?>

美容師・理容師以外の美容系の仕事には、多くの場合、資格は必須ではありません。ただし、専門的な知識や技術を身につけるためには、資格を取得するための勉強が役に立つケースも多くあります。したがって、未経験から美容系の仕事を目指す場合には、美容系の仕事に関連する資格の取得も検討してみるとよいでしょう。

美容系の仕事に役立つ資格【職種別】

美容系の仕事には、どのような資格が役に立つのでしょうか。それでは、「美容系の仕事に役立つ資格【職種別】」について、ご紹介していきます。

<美容部員・ビューティアドバイザー(BA)>

・スキンケアアドバイザー

スキンケアアドバイザーは、肌のトラブルに悩む方や肌を若々しく保ちたい方など、それぞれに合わせたスキンケア方法や化粧品選びに関する正しいアドバイスを行うことができるスキンケアのスペシャリストです。資格の取得のためには、まずは、スキンケアアドバイザー講座の受講が必要です。スキンケアアドバイザー講座では、1.皮膚の構造や働き、2.化粧品科学、3.正しいスキンケアの方法などについて学びます。次に、課題レポートを提出します。そして、課題レポートが合格であれば、資格を取得することができます。なお、スキンケアアドバイザー講座の受講条件はないため、だれでも受講することができます。

<メイクアップアーティスト>

・日本メイクアップ知識検定試験

かつては、「メイクアップアドバイザー検定試験」という名称でしたが、2020年4月1日から、「日本メイクアップ知識検定試験」という名称に変更されました。試験内容は、1.メイクアップ、2.スキンケア、3.化粧品、4.皮膚、5.顔分析、6.メイクアップの修正方法などです。日本メイクアップ知識検定試験は、「ベーシック」と「アドバンス」の2つに分かれています。まず、ベーシックでは、基礎的な知識が試されます。ベーシックは、だれでも受験することができます。これに対して、アドバンスでは、応用的な知識が試されます。アドバンスは、メイクアップアドバイザー検定試験合格者、または日本メイクアップ知識検定試験ベーシック合格者のみ受験することができます。

<エステティシャン>

・AJESTHE認定エステティシャン

AJESTHE認定エステティシャンは、基本的な知識と技術を持ち、担当範囲のエステティックサービスを適切に提供できる能力を有するエスティシャンに与えられる資格です。AJESTHE認定エステティシャンの取得条件は、1.エステティシャンセンター試験に合格、2.日本エステティック協会認定校での300時間以上コースまたは1000時間以上コースの修了、または実務経験1年以上という2つの要件に該当する日本エステティック協会正会員者とされています。

<ネイリスト>

・ネイリスト技能検定試験

ネイリスト技能検定試験は、ネイリストとしての正しい技術と知識の向上を目的とした検定試験です。ネイリスト技能検定試験には、1級から3級まであり、1級が最もハイレベルです。まず、3級のレベルは、「ネイルケア、ネイルアートに関する基本的な技術及び知識」とされています。次に、2級のレベルは、「サロンワークで通用するネイルケア、リペア、チップ&ラップ、アートに関する技術及び知識」とされています。そして、1級のレベルは、「トップレベルのネイリストとして必要とされる総合的な技術及び知識」とされています。なお、3級はだれでも受験することができますが、2級はネイリスト技能検定試験3級取得者のみ、また1級はネイリスト技能検定試験2級取得者のみ受験することができます。

美容系の仕事を目指して、新たな一歩を踏み出そう!

ここまでご紹介させていただいたように、美容系の仕事には、たくさんの職種が存在しています。そして、それぞれの職種ごとにやりがいも様々です。もし、美容系の職に就きたいと考えられている場合には、本稿を参考にしながら、資格の取得へのチャレンジなど、新たな一歩を踏み出されてみてはいかがでしょうか。(modelpress編集部)

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