アパレル業界の物流システムの特徴 主な仕事内容と向いている人

アパレル業界の物流システムの特徴 主な仕事内容と向いている人

アパレル業界といえば、ショップ店員やデザイナーなどを思い浮かべるという方がほとんどではないでしょうか。しかしながら、アパレル業界の仕事は、ショップ店員やデザイナーだけが担っているわけではありません。あまり知られていないかもしれませんが、アパレル業界を支える大事な仕事の一つは、物流です。そして、アパレル業界の物流には、他の業界の物流とは異なる特徴も多く存在しています。そこで、本稿では、1.アパレル業界における物流システムの特徴、2.アパレル業界における物流の仕事内容、3.アパレル業界の物流の仕事に向いている人の特徴について、ご紹介していきます。

アパレル業界の物流システムの特徴 主な仕事内容と向いている人/Photo by racorn

アパレル業界における物流システムの特徴

アパレル業界における物流システムには、どのような特徴があるのでしょうか。まずは、「アパレル業界における物流システムの特徴」について、ご紹介していきます。

<物流システムの一般的な役割>

物流とは、商品が、工場、倉庫、物流センターなどから、消費者の手に届くまでのすべての過程を指します。したがって、物流は、様々な機能を持っています。例えば、1.輸送機能、2.保管機能、3.荷物の上げ下ろしの機能(荷役機能)、4.商品の仕分け機能などを挙げることができるでしょう。アパレルや食品など、それぞれの業界ごとの商品の特徴を理解して、安全かつ安定的に商品を届けることが求められるのです。

<アパレル業界の物流システムの特徴>

アパレル業界の物流システムの特徴としては、取り扱う商品が幅広く、類似した商品も多いことを挙げることができるでしょう。そのため、デザイン、カラー、サイズなどの適切な管理を行い、かつピッキングを行うことがとても重要になります。また、商品が損傷してしまうというようなことがないようにするためには、適切な品質管理も求められます。例えば、ハンガーラックでの保管や温度の調整などを挙げることができるでしょう。以上に加えて、商品の箱詰めやタグ(値札)付けなどを行うこともあります。なお、「ギフト」として、販売される場合には、ラッピングを行うこともあります。

アパレル業界における物流の仕事内容

アパレル業界における物流には、どのような仕事があるのでしょうか。それでは、「アパレル業界における物流の仕事内容」について、ご紹介していきます。

<荷受け>

荷受けは、倉庫や物流センターに届く荷物を受け入れる仕事です。具体的には、荷物の積み下ろしや入庫などを担当します。なお、入庫とは、受け入れた荷物を所定の場所に届けて、保管することを指します。

<仕分け>

仕分けは、荷受けした商品の分類をして、適切な場所に格納する仕事です。なお、店舗から返品された商品を棚に戻す場合もあります。

<検品・検針>

検品・検針は、納品された商品の縫製や危険物混入などをチェックする仕事です。検品・検針によって、店頭に並ぶ前に不良品などを発見しなければなりません。もし、商品に危険物などが混入していれば、お客様に怪我を負わせてしまう可能性もあります。

<ピッキング>

ピッキングは、お客様からの注文や在庫調整などの出荷指示に従って、商品を倉庫の中から探し出す仕事です。なお、ピッキングには、指定された商品を倉庫内から集めてくる「摘み取り方式」、またベルトコンベアに乗って流れてくる商品の中から指定された商品をピックアップする「種まき方式」という2種類が存在します。

<タグ(値札)付け>

タグ(値札)付けは、ブランド名やサイズなどが記載されたタグと値札を商品に取り付ける仕事です。たくさんのタグと値札の中から、それぞれの商品用のタグと値札を正しく取り付けていくことが求められます。

<梱包・発送>

梱包・発送は、ピッキングされた商品が、注文内容との相違がないか確認した後、商品を箱詰めして、注文先に発送する仕事です。商品にシワがついたり、配送途中に商品が損傷したりしないようにするために、適切な梱包作業が求められます。また、梱包方法が指定されていることもあるので、そのような場合には、指示に従って、正しく梱包することが求められることになります。

アパレル業界の物流の仕事に向いている人の特徴

アパレル業界の物流システムを紹介/Photo by BlueSkyImage

アパレル業界の物流の仕事には、どのような人が向いているのでしょうか。それでは、「アパレル業界の物流の仕事に向いている人の特徴」について、ご紹介していきます。

<細かい作業が得意>

アパレル業界の物流の仕事に向いている人の特徴の1つ目は、「細かい作業が得意」という特徴です。商品の仕分けや検品などでは、細かい確認作業などが必要になります。仕分けや検品には、ミスは許されません。なぜならば、ミスがあるとクレームや事故につながる可能性もあるからです。したがって、細かい作業をこつこつと丁寧にできる人は、アパレル業界の物流の仕事に向いているということができるでしょう。

<柔軟性がある>

アパレル業界の物流の仕事に向いている人の特徴の2つ目は、「柔軟性がある」という特徴です。アパレル業界の物流の仕事では、日々の様々な指示を的確にこなしていかなければなりません。例えば、本社からの返品指示や店舗からの出荷指示などは、不定期、かつ頻繁に入ります。したがって、アパレル業界の物流の仕事には、決められた作業を行う能力だけではなく、柔軟性も求められるのです。

<体力がある>

アパレル業界の物流の仕事に向いている人の特徴の3つ目は、「体力がある」という特徴です。アパレル業界の物流の仕事では、重い荷物を受け取ったり、運んだりしなければならないことも少なくありません。したがって、アパレル業界の物流の仕事には、体力も求められるのです。

アパレル業界の物流には、様々な仕事が存在

いかがでしたでしょうか。ここまでご紹介させていただいたように、アパレル業界の物流には、様々な仕事が存在します。アパレル業界への就職や転職を考えている場合には、物流の仕事も選択肢に加えられてみてはいかがでしょうか。(modelpress編集部)

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