アパレル店員は、アパレル業界の「顔」ということもできるでしょう。そのため、アパレル店員は、とても人気の高い職種の一つです。しかしながら、その一方で、アパレル店員は、大変な仕事というようなイメージも持たれがちであるようです。アパレル店員の仕事の実態やキャリアは、どのようなものなのでしょうか。本稿では、アパレル店員の仕事の実態をご紹介しながら、アパレル店員がキャリアアップを目指すときのポイントまで、考察していきます。
アパレル店員が「大変」と感じる理由
アパレル店員が「大変」と感じることには、どのような理由があるのでしょうか。まずは、「アパレル店員が『大変』と感じる理由」について、ご紹介していきます。
<立ち仕事がつらい>
アパレル店員が「大変」と感じる理由の1つ目は、「立ち仕事がつらい」という理由です。アパレル店員の仕事は、基本的には、立ち仕事が多くなりがちです。例えば、1.接客、2.商品の陳列、3.売り場づくりなどは、立ち仕事が多くなります。バックヤードにおいて、パソコンを使った作業をする場合もありますが、その時間は限られているようです。
<売り上げ目標に対するプレッシャーが大きい>
アパレル店員が「大変」と感じる理由の2つ目は、「売り上げ目標に対するプレッシャーが大きい」という理由です。アパレル店舗においては、店舗ごとに売り上げ目標が設定されています。そして、店舗によっては、アパレル店員個人に対して、売り上げ目標が設定されている場合もあります。したがって、売り上げ目標が達成できない状況が続いたときには、プレッシャーが大きくなり、ストレスを抱えてしまうことも少なくないようです。
<勤務時間や休日が流動的>
アパレル店員が「大変」と感じる理由の3つ目は、「勤務時間や休日が流動的」という理由です。アパレル店員の勤務は、一般的には、アパレル店舗の営業時間内のシフト制になっています。したがって、アパレル店員は、午前中から働く場合もあれば、昼から働く場合もあります。また、お客様の数が多い土日については、出勤しなければならないことが多くなります。加えて、連休や長期休暇については、繁忙期となるため、なかなか仕事を休むことはできません。そのため、アパレル店員が長期休暇を取得する場合には、基本的には、繁忙期を避けるということになります。
<残業が多い>
アパレル店員が「大変」と感じる理由の4つ目は、「残業が多い」という理由です。それぞれのアパレルブランドやアパレル店舗によっては、残業時間が多い場合もあります。例えば、1.接客に要する時間が長い、2.繁忙期の人員が確保できていない場合には、残業時間も長くなりがちであるようです。
<キャリアアップの道筋が描けない>
アパレル店員が「大変」と感じる理由の5つ目は、「キャリアアップの道筋が描けない」という理由です。アパレル店員として、仕事を続けていくことに対して、不安を感じてしまうことは、少なくないようです。例えば、1.長期間にわたってマネジメント職になることができない場合、2.マネジメント職や商品開発などの目標に近づくための方法がわからない場合などには、不安を感じやすいようです。
<環境・待遇に満足できない>
アパレル店員が「大変」と感じる理由の6つ目は、「環境・待遇に満足できない」という理由です。まずは、職場の環境に不満がある場合があるでしょう。例えば、1.お手本にしたい先輩がいない、2.人間関係がよくないなどが考えられるでしょう。また、給与に不満がある場合もあるでしょう。例えば、なかなか給与水準が上がらないため、将来に対して、不安を感じてしまうことなどが考えられるでしょう。
アパレル店員が「大変」と感じるときの対処法
アパレル店員が「大変」と感じるときには、どのように対処すればよいのでしょうか。それでは、「アパレル店員が『大変』と感じるときの対処法」について、ご紹介していきます。
<やりがいを見つける>
アパレル店員が「大変」と感じるときの対処法の1つ目は、「やりがいを見つける」ことです。初心に立ち返ることによって、仕事の中に楽しみを見つけるようにするとよいでしょう。例えば、1.商品の魅力を発見する面白さ、2.コーディネートを考える面白さ、3.お客様が接客に満足されたときの喜びなどを感じることができるとよいでしょう。
<目標を設定して、目標の達成のために努力する>
アパレル店員が「大変」と感じるときの対処法の2つ目は、「目標を設定して、目標の達成のために努力する」ことです。目標を達成することができたときの達成感は、とても大きなものです。したがって、売り上げ目標など、目標を設定して、目標を達成するための努力を続けていくとよいでしょう。
<強みを持つ>
アパレル店員が「大変」と感じるときの対処法の3つ目は、「強みを持つ」ことです。1.接客力、2.商品知識、3.コーディネート力、4.マネジメント力など、他のアパレル店員にはないような強みを持つことができるとよいでしょう。仕事の中で強みを十分に発揮して、それが周囲から認められれば、新たなキャリアを築いていくことができる可能性もあります。なお、上司や人事との面談などの際には、目指す目標について、率直に伝えるようにするとよいでしょう。
アパレル店員が転職をしてキャリアアップを目指すときのポイント
現状に満足することができない場合などには、転職をすることによって、環境を大きく変えるという方法もあります。それでは、「アパレル店員が転職をしてキャリアアップを目指すときのポイント」について、ご紹介していきます。
<次のキャリアを検討する>
アパレル店員が転職をしてキャリアアップを目指すときのポイントの1つ目は、「次のキャリアを検討する」ことです。例えば、1.アパレル業界でアパレル店員として働き続ける、2.アパレル業界で他の職種を目指す、3.アパレル業界以外への転職を目指すなどの選択肢が考えられるでしょう。いずれにせよ、自分自身の適性や将来の目標などを十分に考慮しながら、将来設計をするようにしましょう。
<資格を取得する>
アパレル店員が転職をしてキャリアアップを目指すときのポイントの2つ目は、「資格を取得する」ことです。資格の取得を目指す際には、次のキャリアに活かすことができそうな資格を選ぶようにするとよいでしょう。アパレル業界に関する資格としては、1.ファッション販売能力検定、2.ファッションビジネス能力検定、3.繊維製品品質管理士(TES)などが挙げられます。これらの資格を持っていれば、面接の際に高い評価を得ることができたり、仕事に活かすことができたりするでしょう。
<転職サービスを利用する>
アパレル店員が転職をしてキャリアアップを目指すときのポイントの3つ目は、「転職サービスを利用する」ことです。転職サイトや転職エージェントなどを利用すれば、転職に必要な情報を集めやすくなります。昨今では、アパレル業界に特化した転職サービスも少なくないようです。応募先を選ぶ際には、現状に不満を感じている点を整理して、それを解決することができるか否かについて、考えるようにするとよいでしょう。なお、転職サービスの多くは、1.職種、2.勤務地、3.年収、4.残業の有無などの条件を指定して、検索できるようになっています。
将来のキャリアについて、考え始めてみよう!
いかがでしたでしょうか。ここまでご紹介させていただいたように、アパレル店員は、決して楽な仕事ではないようです。しかしながら、同時に、様々なスキルを獲得することができたり、キャリアアップを目指すこともできたりするという側面もある仕事であるようです。現状に満足することができていないアパレル店員の方やアパレル店員を目指されている方は、本稿を参考にしながら、将来のキャリアについて、考え始められてみてはいかがでしょうか。(modelpress編集部)
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