皆様は、色彩検定という検定試験をご存知でしょうか。色彩検定は、「公益社団法人 色彩検定協会」による実施、また文部科学省後援の公的資格であるため、信頼性が高い検定試験です。そのため、転職活動などにも役立つ資格の一つです。そこで、本稿では、色彩検定の試験内容や色彩検定の対策について、ご紹介していきます。
色彩検定とは?
そもそも、色彩検定とは、どのような検定試験なのでしょうか。まずは、色彩検定の概要と色彩検定が活かせる業界について、ご紹介していきます。
<色のスペシャリストを目指せる色彩検定>
色彩検定は、色に関する幅広い知識や技能を問う検定試験です。色彩検定では、色が人間に与える影響や配色技法(色の組み合わせ方)などについて、幅広く学習します。色彩検定は、「公益社団法人 色彩検定協会」によって、実施されています。文部科学省後援の公的資格であるため、信頼性も高いといえます。そのため、転職活動などにおいても役立つ場面は多いでしょう。受検資格などはないため、年齢や性別を問わず、受検することができます。色彩検定には、1~3級までありましたが、2018年の冬期から、「UC(色のユニバーサルデザイン)級」が新設されました。1級は、冬期検定のみ実施されますが、それ以外の級については、夏期検定も冬期検定も実施されます。そして、合格者には、合格証書と資格証が交付されます。
<色彩検定が活かせる業界>
色彩検定は、1.美容業界、2.ファッション業界、3.建築業界、4.飲食業界など、様々な業界で活かすことができます。例えば、美容業界では、1.美容部員、2.ネイリスト、3.美容師などに役立つでしょう。また、ファッション業界では、1.アパレル店員、2.ファッションコーディネーターなどに役立つでしょう。なお、転職活動の際などには、色彩検定を持っていれば、色彩に関する知識があることの証明にもなります。
色彩検定の試験のレベルと内容
色彩検定の試験のレベルと内容は、どのようなものなのでしょうか。それでは、「色彩検定の試験のレベルと内容」について、ご紹介していきます。
<1級>
1級は、色彩のスペシャリストを目指す人向けの内容です。1.色彩調和論、2.色彩のビジネス活用、3.ファッションビジネスにおけるカラーコーディネーターの役割などについて、学習します。これらに加えて、2級と3級の内容も身につけておかなければなりません。試験方法については、1次は、マークシート方式(一部記述式)です。また、2次は、記述式(一部実技)となっています。試験時間については、1次、2次ともに90分です。
<2級>
2級は、実務に応用できるレベルの色彩調和を学びたい人向けの内容です。1.色のユニバーサルデザイン、2.色彩調和、3.配色イメージなどについて、学習します。試験方法については、マークシート方式(一部記述式)となっています。また、試験時間については、80分です。
<3級>
3級は、色彩の理論や法則を基礎から学びたい人向けの内容です。1.色のはたらき、2.色彩心理、3.色彩調和などについて、学習します。試験方法については、マークシート方式となっています。また、試験時間については、70分です。
<UC(色のユニバーサルデザイン)級>
UC(色のユニバーサルデザイン)級は、色覚の多様性に関する知識を深めたい人向けの内容です。1.ユニバーサルデザイン、2.色覚の多様性、3.高齢者の見え方などについて、学習します。試験時間については、マークシート方式(一部記述式)となっています。また、試験時間については、60分です。
色彩検定の対策
色彩検定に合格するためには、どのような対策が必要になるのでしょうか。それでは、「色彩検定の対策」について、ご紹介していきます。
<公式テキストや過去問題集を使って勉強する>
色彩検定の対策には、公式テキストや過去問題集を使って勉強することが基本になります。それぞれの級のレベルに対応した公式テキストや過去問題集は、昨今では、ネットショッピングでも簡単に手に入れることができるようになっています。まずは、公式テキストを使って、色彩に関する知識を体系的に身につけるとよいでしょう。そして、過去問題集を使って、知識の理解度をチェックすることも欠かさないようにしましょう。
<配色カードを使って勉強する>
色彩検定の対策には、配色カードも欠かすことはできません。公式テキストに対応した配色カードがあるので、購入することを強くお勧めします。実際に、配色カードを使いながら勉強することによって、知識のインプットも効率的になるでしょう。
<セミナーや通信講座で勉強する>
色彩検定協会は、様々なセミナーを開催しています。色彩検定の対策にもつながる内容が含まれるセミナーも少なくないため、受検を考えている場合には、受講してみるとよいでしょう。また、文部科学省認定の通信講座もあります。この通信講座では、添削課題を提出すれば、添削指導者が採点・コメントを記入して、課題を返送してくれるというシステムになっています。受講期間は、6か月です。なお、受講期間中には、3回の添削課題の提出と1回の修了試験問題が課されます。
色彩検定にチャレンジして、転職やキャリアアップを成功させよう!
いかがでしたでしょうか。ここまでご紹介させていただいたように、色彩検定では、色彩に関する知識を体系的に学習することができます。そして、色彩に関する知識は、様々な業界で活かすことができます。転職やキャリアアップなどを考えていらっしゃる場合には、色彩検定にチャレンジされてみてはいかがでしょうか。(modelpress編集部)
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