今さら聞けないアパレル用語<店内の場所・商品の状態と見せ方編>

今さら聞けないアパレル用語<店内の場所・商品の状態と見せ方編>

【アパレル/モデルプレス】アパレル業界には数多くの専門用語があり、それを知らずにアパレル業界に飛び込んでしまうと業務についていけないということもあり得るのです。普段は聞き慣れない単語や、知っている単語でもアパレル業界では一般的な意味とは異なる意味で使われる場合があるので、しっかりと覚えておきましょう。そこで今回は、アパレル用語の中でも、「店内の場所・商品の状態と見せ方」についての用語をご紹介します。

今さら聞けないアパレル用語<店内の場所・商品の状態と見せ方編>/Photo by Getty Images

覚えておきたいアパレル用語1:店内の場所

最初にご紹介するのは店内の場所についての専門用語です。アパレル店の店内は業務によって作業場所が分けられているのが一般的で、それぞれの場所に専門用語が存在します。

<フェイス>

フェイスはお店のまさに顔となる部分の専門用語です。主にお客様の目によく触れる陳列棚や、ラックに商品を並べた時の前面部を指します。店先にある陳列棚を「店頭フェイス」、お客様に見える部分が店内に何箇所あるかを「フェイス数」で表現する事もあります。

<バックヤード>

バックヤードは従業員の専用スペースを指す専門用語です。お客様が立ち入れない部分で、主に商品の在庫を管理していたり検品作業をおこなったりするスペースとして使われます。検品した商品をバックヤードで袋詰めする作業を行う場合もあります。お店によってはストックルームと呼ばれることもあります。

<キャッシャー>

キャッシャーは、お客様のお会計をする際のレジを指す専門用語です。レジそのものを指す場合が多いですが、レジをする人をキャッシャーと呼ぶ場合もあります。求人広告などで「キャッシャー募集」と書かれているものは、レジ専門の担当者を募集しているということになります。

覚えておきたいアパレル用語2:商品の見せ方

次に商品の陳列方法に関連する用語をご紹介します。商品の陳列方法に関する専門用語も数が多く、上司や先輩から陳列についての指示出しをされる際に知らないと困る事も少なくありません。

<トルソー、ボディ>

トルソーやボティは、いわゆる「マネキン」のことを指す専門用語です。コーディネートをお客様により分かりやすく見せるために使われることが多く、お店の目立つ場所に置かれています。正確には、トルソーは胴体部分のみ、マネキンは全身のことを指し、お店によってはトルソーとマネキンを別の単語として使い分けていることもあります。

<ハンギング>

ハンギングは商品をハンガーに掛ける事を指す専門用語です。ハンギングの中でも「フェースアウト」と「スリーブアウト」という二種類の方法に分かれており、それぞれに特徴があります。

<フェースアウト(フェイスアウト)>

フェースアウトもしくはフェイスアウトは商品を正面から見せる陳列方法で、新作や売り出し中の商品などをお客様にアピールする際に使われる手法です。お店の顔となる商品をフェースアウトで陳列する事が多いので、特徴的な服や人気のある服がよく使用されます。ただし陳列出来る数が少ないのがデメリットと言えるでしょう。

<スリーブアウト>

スリーブアウトは商品のサイド部分を見せる陳列方法です。サイズやカラーが豊富に展開されている商品はスリーブアウトで陳列されることが多いです。正面のデザインを見せる事が出来ないのが特徴で、シンプルな商品や定番商品の陳列はこの手法がメインで使われます。

覚えておきたいアパレル用語3:商品の状態・分類

アパレル用語を覚えよう/Photo by wavebreakmedia

次にご紹介するのは、商品の価格や状態などを表す用語です。バックヤードでの作業中に使用したり店内でミーティングをおこなう時に使用したりなど社内で使われることがメインです。

<B品>

B品は「Bクラス品」「B級品」を略した言葉で、品質が良くない商品に対して使われる専門用語です。主に縫製が甘く、糸がほつれていたり破れていたりする箇所がある商品や、シミなどで汚れている箇所がある商品をB品と言います。お店によってはB品と明示して、割引価格で販売することもあります。

<キャリー品>

キャリー品は、1シーズンや販売期間を経過しても次のシーズンで引き続き販売される商品のことを指します。定番の商品や人気の商品など、シーズンを越えても売れる見込みのあるものがメインとなります。お店によっては「シーズン持ち越し品」と呼ばれることもあります。

<プロパー>

一切の割引をせず、上代価格で定価販売をしている商品のことをプロパーと言います。シーズン商品や人気の商品はプロパーとして売られることが多いです。プロパーの反対語は「バーゲン」で、シーズンを終えたものなどを割引価格で販売をしている商品を指します。

<死に筋商品>

店頭に陳列をしてもなかなか売れず、人気のない商品のことは「死に筋商品」という専門用語で表現されます。反対に売れ行きが良く、人気のある商品のことは「売れ筋商品」と呼ばれています。

スムーズに業務を進めるために必要な知識

いかがでしたでしょうか?店内の場所や商品の状態と見せ方を指すアパレル業界の専門用語は、店員同士でのやりとりや業務上必要とされるものばかりです。店内の陳列作業や在庫管理業務で必ずと言って良いほど使われるので、スムーズな作業や指示を受けるためにも正確に覚えておくことが大切です。これからアパレル業界へ足を踏み入れたいと考えている人も、最低限の知識として身につけておきましょう。(modelpress編集部)

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