アパレル業界の転職活動の流れ~転職準備から入社までに必要なこと~

アパレル業界の転職活動の流れ~転職準備から入社までに必要なこと~

【アパレル/モデルプレス】「アパレル業界に転職したい」とは思っているものの、具体的にどうやって動き出したらいいのかイメージできないという人は少なくありません。無計画に転職活動を始めてしまうと上手く行かずにずるずると長引いてしまうことになります。そこでアパレル業界に特化した転職活動の流れについてご紹介します。難しそうに見えても一歩一歩踏み出せば着実に結果はついてきます。

アパレル業界の転職活動の流れ~転職準備から入社までに必要なこと~/Photo by BONNINSTUDIO

STEP1:アパレル業界への転職準備

ここでは、アパレル業界へ転職するための準備についてご紹介します。

<自己分析を行う>

転職をするために最初にするべきことは自己分析です。転職をすることによって自分がどのように変わって、どのようになりたいのか、目指すことをはっきりさせることが重要です。それも、頭の中で考えているだけでは足りず、パソコンでも手書きのメモでもどちらでも構わないので、書き出してみることが大切です。そして、転職した先で自分は何ができるのか言葉で説明できるようにしておきましょう。そうすることによって、採用担当者の質問にも淀みなく答えることができ、スピーディーな転職が可能になります。

<キャリアの棚卸しを行う>

いままでやってきたことは何なのか、そしてこれまでの仕事の経験で、転職先で活かせる経験は何か考えておきましょう。たとえ前職がアパレルと関係なくても、何かしら強みにできる経験はあるはずです。それは決して成功した経験で無くても構いません。失敗した出来事の中から学び取ったことでも構いません。

成功経験も失敗経験もどちらの経験もできるだけ具体的なエピソードとともに思い出して、書き出しておきましょう。

<スケジュールを決める>

環境を変化させるということは、ストレスになりうるものです。その中で段々と当初の決意が薄れ、だらだらといつまでも転職活動を長引かせてしまう人も少なくありません。そうならないように、おおよそ、いつまでに内定をもらう、いつまでの入社など、時期を決めて転職活動をしましょう。

STEP2:アパレルの求人を探す

ここでは、アパレルの求人の探し方についてご紹介します。

<アパレル業界を研究する>

未経験の業界では知らないことがたくさんあります。業界全体がどのような傾向があるのか、現状や動向、課題や、将来性、市場規模について知る必要があります。アパレル業界について詳しく書かれた本は何冊も出ています。本屋に行って手にとってみてください。

そして、アパレル業界と一口に言っても、販売員から、MD、デザイナー、パタンナー、バイヤー、プレスなど他にもたくさんの職種があります。自分が目指したい職種が何なのか、それがどれくらいの求人が出ていて、どれくらいの収入になるのか、など「入ってからやっぱり違った」という悲惨な結果にならないためにもきちんと調べておきましょう。

<企業研究をする>

次に入りたい企業の研究をします。ネットや本でその企業について調べることも重要ですが、実際に店舗に足を運ぶ「店舗見学」はとても重要です。スタッフの接客はどうだったか、店舗の雰囲気はどうだったか、自分が実際にここで働いているイメージをしながら見学をしてください。また、面接などで「店舗に行かれたことはありますか?」「気に入った商品はありましたか?」などの質問はよくされるので、きちんと答えられるようにメモしておきましょう。

また企業規模が大きい場合は、複数の店舗を見て周りましょう。旗艦店やファッションビルに入っているテナントでは、戦略も自ずと変わってきます。その企業について深く知るためには複数の店舗を見て回ることは必要不可欠と言えます。

<求人を探す>

求人の探し方ですが、どの業界でも同じように、転職サイトに登録するのが最も一般的です。アパレル業界に特化した転職サイトもありますので、そちらに登録すると、網羅的に情報を取得することができます。また、転職エージェントを利用するのも一つの手です。エージェントは一般の転職サイトや企業のホームページには公開されない「非公開求人」というものを持っているケースがあります。非公開求人は、企業に応募が殺到して、業務が非効率的になるのを防ぐために行われ、あらかじめエージェントに条件などを伝え、それに合致する人のみを面接します。とくに語学力やCADなど秀でた能力や専門的な資格を持っている場合、転職エージェントが条件の良い職場を探してくれる可能性が高くなります。

また、店舗によっては求人情報を掲載している場合も少なくありません。とくに働きたいブランドが明確にある人はブランドのサイトの求人情報を定期的にチェックしたり、テナントの求人掲示板などを見たりして、募集が出ていないかアンテナを張っておきましょう。

STEP3:応募書類の準備

アパレル業界の転職活動の流れ/Photo by Jacob Lund

ここでは、応募書類の準備についてご紹介します。

<志望動機を考える>

もちろん、「このブランドが好き」であるとか「ファッションが好き」という熱意はとても大切なことです。しかし、それだけで押し通すのは不安が残ります。そこで、ブランドの求人情報をよく読み、ブランドが求めている人材像を確認しましょう。そしてその人材像にあった志望動機を書きましょう。たとえば求められている人材像が「コミュニケーション能力がある人」と書かれていたら、志望動機にはコミュニケーションに関する具体的なエピソードを書くことでアピールすることができます。

志望動機を考えるためにも自己分析は欠かせません。そのためにも今までやってきたことを棚卸しすることは必要不可欠です。

<写真を用意する>

他の業界ではあまり見られませんが、アパレル業界では必ずと言っていいほど応募書類に全身写真の添付が求められます。これは、その人の持っている雰囲気がブランドイメージに合致しているのか見極めるためです。そのため、店頭に立っている姿を想像できる写真を添付しましょう。

スーツでの全身写真が求められるケースは稀で、多くの場合は私服の写真が求められます。その際、ブランドのイメージに合ったメイクや服装を選びましょう。もし、自分の持っている写真に良い写真が無い場合は、写真スタジオに撮影を依頼しましょう。アパレル業界に応募するための撮影コースを用意しているところもありますので、そちらを利用しましょう。

STEP4:面接

ここでは、面接についてご紹介します。

<面接の準備をする>

あらかじめ、ブランドのサイトやアパレル専門のニュースサイトで企業情報をリサーチしておきましょう。またニュースリリースについてもチェックしておくと、直近の情報が分かり、採用担当者の突っ込んだ質問にも対応することができます。

また、面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることは少なくありません。遠慮して「とくにありません」と答えてしまう人もいますが、きちんと質問できるようにしておきましょう。と言っても難しく考える必要はありません。シフトの出し方や、勤務時の服装、採用が決まった時の初回の出勤日など、働くことに前向きな質問を考えておきましょう。

<服装を準備する>

アパレル業界ですから、当然リクルートスーツで面接に行くわけではありません。服装はもちろんのこと、小物まで気を遣ってコーディネートをしましょう。必ずしも応募するブランドの服で揃える必要はありませんが、他社のロゴが大きくプリントされたものは心象を悪くしてしまいます。また、実際に働いている販売員に合わせる必要もありません。参考にするのはもちろん構いませんが、露出の多い格好やラフすぎる格好は面接時には避けてください。あくまでもフォーマルな装いを意識しましょう。

STEP5:引き継ぎから入社まで

ここでは、引き継ぎから入社までについてご紹介します。

<前職の引き継ぎを行う>

退職の2~3ヶ月前に上司に退職の意志を伝えましょう。法律的には2週間前に伝えればいいと明記されていますが、それでは補充の人員の確保や引き継ぎが間に合いません。どんなに待遇に不満を持っていても、悔恨を残して退職することはオススメできません。上司と相談しながら退職時期を調整してください。

<入社準備をする>

ここまでできたら後は入社を待つのみです。入社にあたって入社誓約書や雇用誓約書、住民票記載事項証明書などたくさんの書類が必要ですし、退職する会社から発行してもらわなければならない書類もあります。必要書類の提出が遅れてしまっては、入社後すぐに迷惑をかけることになるので、入念にチェックをしておきましょう。

なりたい自分をイメージすることが転職の成功の鍵

いかがでしたでしょうか?重要なのは、5年後10年後、どのような自分になっていたいかを強くイメージすることです。そうすれば、企業選びや書類作成や面接などで、自ずと自分が取るべき行動も見えてくるはずです。(modelpress編集部)

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