【アパレル/モデルプレス=10月1日】アパレル業界への転職の際には、CADを使用できることが求められることも少なくありません。特に、「服作り」にかかわる仕事を希望する場合には、CADは必須になることも多いでしょう。それでは、「アパレル業界への転職に役立つCAD」とは、どのようなものなのでしょうか。本稿では、アパレル業界への転職に役立つCADについてご紹介していきます。
アパレル業界で使われるCADとは?
「アパレル業界で使われるCAD」とは、どのようなものなのでしょうか。まずは、アパレル業界で使われるCADに関する基礎知識をご紹介します。
<CADとは?>
CADとは、コンピュータを通じて、さまざまな「設計」をすることができるシステムのことを指します。アパレル業界においては、例えば、服のパターン(型紙)を作成する際に、よく用いられるようです。CADを用いて設計をすると、細かい数値まで、設計することが可能になります。加えて、ポケットなどの定番の設計を、自動で算出してくれる機能がついているものもあります。CADは、以前は、主に建築業界や航空業界において用いられていたシステムですが、現在では、アパレル業界にも広く普及しています。ちなみに、昨今では、アパレル業界においては、服作りの「効率化」のために、CADが広く活用されていると考えることができるでしょう。
<CADを使う「パタンナー」とは?>
CADを使う「パタンナー」とは、どのようなことを担当する職業なのでしょうか。まず、パタンナーは、服のデザイナーからのオーダーに即して、パターンを引きます。そして、デザイナーのアイデアを、具体的に設計していくのです。パタンナーは、例えば、「ゆったり」や「タイト」などといった感覚的な表現を、具体的な数字に落とし込んでいきます。このような仕事を担当しているため、パタンナーは、ファッション業界においては、いわゆる「縁の下の力持ち」のような存在であると言われています。
面接で使える!アパレルCADを習得するメリット
「アパレルCADを習得するメリット」としては、どのようなものが考えられるのでしょうか。それでは、アパレルCADを習得するメリットについてご紹介します。
<正確にデザインを作れる>
アパレルCADを習得するメリットの1つ目は、「正確にデザインを作れる」ということです。CADを習得しているということは、コンピュータ上において、詳細な数値に基づくパターンを作成することができるということを意味します。加えて、CADを用いれば、「細かな調整」も、比較的簡単に行うことができます。
<共有、保存をしやすい>
アパレルCADを習得するメリットの2つ目は、「共有、保存をしやすい」ということです。CADを用いて設計を行う場合、紙を用いて設計を行う場合と比較して、紛失や破損の可能性を低くすることができるということができるでしょう。加えて、CADを活用すれば、データの共有などを、簡単に行うことが可能になります。
<デザインを立体的にイメージできる>
アパレルCADを習得するメリットの3つ目は、「デザインを立体的にイメージできる」ということです。手作業で図面や型紙などが作成されていたときには、当然のことではありますが、それらは平面的なものが多くなっていました。しかしながら、CADを活用すれば、デザインを立体的にイメージすること容易になるため、服の出来上がりを、よりリアルにイメージすることが可能になります。
<就職・転職の面接でPRできる>
アパレルCADを習得するメリットの4つ目は、「就職・転職の面接でPRできる」ということです。実際に、アパレル企業の募集要項には、「CADが使える人」という記載が、多く見られます。したがって、CADを使用することができれば、アパレル企業での採用において、優遇される場合があるのです。
初心者にも身に付けやすい!CADのフリーソフト4選
「初心者にも身に付けやすい」と考えられる「CADのフリーソフト」には、どのようなものがあるのでしょうか。それでは、選りすぐりの「フリーソフト4選」をご紹介します。
<洋裁CAD>
初心者にも身に付けやすいCADのフリーソフトの1つ目は、「洋裁CAD」です。このソフトは、名前の通り、洋裁専用に開発されています。ソフトとの特徴としては、「型紙のサイズ変更が容易にできる」ことが挙げられるでしょう。
<パタパタモードくん>
初心者にも身に付けやすいCADのフリーソフトの2つ目は、「パタパタモードくん」です。このソフトでは、採寸値を入力するだけで、簡単にパターン作成を行うことが、可能になっています。ちなみに、2016年8月1日より、完全無料化されています。
<AR_CAD>
初心者にも身に付けやすいCADのフリーソフトの3つ目は、「AR_CAD」です。このソフトでは、「直観的な操作で手軽に図面を作成」できます。ソフトの特徴としては、「ペイントソフトのような直観的な操作」ができることが挙げられるでしょう。
<Jw_cad>
初心者にも身に付けやすいCADのフリーソフトの4つ目は、「Jw_cad」です。このソフトでは、「いかに簡単に図面が描けるか」ということを突き詰めて、設計がなされています。例えば、他のCADソフトと異なり、「マウスの左右の使い分け」を、明確に区分するというような工夫が施されています。
アパレル業界において、もはやCADは必須
いかがでしたでしょうか?ここまで確認してきたように、アパレル業界において、もはやCADは必須のものとなってきています。したがって、もしあなたが、アパレル業界への転職を考えており、その中でも特に服作りにかかわる仕事を希望しているのであれば、CADの習得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。(modelpress編集部)
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