ポリエステルとポリウレタンの違いって何？素材の特徴と洋服の例

【アパレル／モデルプレス】「ポリエステルとポリウレタンの違い」とは、どのようなものなのでしょうか。それぞれの素材には、それぞれの「特徴」があります。そして、それぞれの素材の特徴によって、それぞれの素材が用いられる「洋服」も異なってきます。それでは、ポリエステルとポリウレタンの違いについてご紹介します。

ポリエステルとポリウレタンってそもそも何？

ポリエステルとポリウレタンは、そもそもどのような素材なのでしょうか。まずは、ポリエステルとポリウレタンに関する基礎知識についてご紹介します。

＜ポリエステルとは？＞

ポリエステルとは、どのような素材なのでしょうか。ポリエステルは、石油を原料とした合成繊維です。品質表示タグでは、「PE」と表記されています。ポリエステルは、日本国内でも製造されており、さまざまな製品に使用されています。ちなみに、市場には、「テトロン」や「エステル」という商品名で、流通しています。なお、ポリエステルの特徴としては、「丈夫で、熱や摩擦に強い」「シワになりにくく、型崩れしづらい」「水はけがよい」「虫やカビに強い」ことなどが挙げられるでしょう。

＜ポリウレタンとは？＞

ポリウレタンとは、どのような素材なのでしょうか。ポリウレタンは、ウレタン素材が配合された化合物です。品質表示タグでは、「PU」と表記されています。この化合物は、「コーティング」に用いられることや、「接着樹脂」として用いられたりすることもあります。ちなみに、ここでのコーティングとは、ひもを用いて、衣服の上に模様を描く手法のことを指します。なお、ポリウレタンは、劣化しやすく、取り扱いには注意が必要です。例えば、クリーニングに出す際、洗濯する際などには、十分に注意しましょう。特徴としては、「伸縮性に長けている」「軽い」「丈夫で、革のような質感を再現できる」「染色しやすい」ことなどが挙げられます。

4つのポイントで比較した、ポリエステルとポリウレタンの違い

ポリエステルとポリウレタンの違いとは、どのようなものなのでしょうか。それでは、4つのポイントで比較した、ポリエステルとポリウレタンの違いについてご紹介します。

＜防水性＞

「防水性」については、ポリエステルとポリウレタンでは、どのような違いがあるのでしょうか。ポリエステルは、比較的「水に強い」と言われています。これに対して、ポリウレタンは、「水に弱く、劣化しやすい」と言われています。

＜耐久性＞

「耐久性」については、ポリエステルとポリウレタンでは、どのような違いがあるのでしょうか。ポリウレタンに比べ、ポリエステルの方が「丈夫」で、「耐久性が高い」と言われています。これに対して、ポリエステルは、「経年劣化しやすい」と言われています。これは、ポリエステルは、水分、油分、紫外線などによって、ダメージを受けるためです。

＜伸縮性＞

「伸縮性」については、ポリエステルとポリウレタンでは、どのような違いがあるのでしょうか。ポリエステルに比べ、ポリウレタンの方が、「よく伸びる」と言われています。ちなみに、ポリウレタンは、ゴムを代替する素材としても用いられています。

＜活用範囲＞

「活用範囲」については、ポリエステルとポリウレタンでは、どのような違いがあるのでしょうか。ポリエステルに比べ、ポリウレタンの方が、「活用範囲が広い」と言われています。ポリエステルは、衣料を中心に用いられていますが、これに対して、ポリウレタンは、スポンジや断熱材、防音材など、多様なものに活用されています。

ポリエステルとポリウレタンの特徴を活かした衣類とは？

ポリエステルとポリウレタンの特徴を活かした衣類とは、どのようなものがあるのでしょうか。それでは、ポリエステルとポリウレタンを活用した衣類についてご紹介します。

＜シワや型崩れを防ぐ！ポリエステルを活用した衣類＞

ポリエステルを活用した衣類としては、例えば、ワイシャツ、セーター、スポーツ用のユニフォームなどを挙げることができます。ポリエステルは、その特徴から、形態安定性や耐久性が重視される衣類に、広く用いられています。ポリエステルを用いれば、他の素材に比べてアイロンなどでお手入れをする必要が少ないため、手間がかかりにくいのです。

＜動きやすさやフィット感を重視！ポリウレタンを活用した衣類＞

ポリウレタンを活用した衣類としては、例えば、スポーツウェアのインナー、アンダーウェア、レギンス、ストレッチジーンズなどを挙げることができます。また、これらに加えて、スーツにも用いられています。ポリウレタンが用いられるときには、ポリウレタンの「軽い」「速乾性がある」という特徴が重視されていると考えられます。

ポリエステルとポリウレタンは、衣類には欠かすことのできない存在

いかがでしたでしょうか？昨今では、ポリエステル、ポリウレタンともに、衣類には欠かすことのできない存在になってきています。そして、それぞれには特徴があり、それぞれの特徴に合わせて、用途も異なっています。しかしながら、名前が似ているということもあるためか、それぞれの特徴や用途が曖昧なままになってしまっているアパレル店員も多いようです。本稿で紹介した内容を参考にして、ポリエステルとポリウレタンについての知識を深めてください。（modelpress編集部）