シルクってどんな素材?「繊維の女王」を身に着けて1年中快適に

シルクってどんな素材?「繊維の女王」を身に着けて1年中快適に

【アパレル/モデルプレス】シルク素材と聞くとどのようなイメージをしますか?高級なイメージのシルクは、その独特な光沢が気品を生み出しています。高級なイメージのシルクですが、実は機能性バツグンな素材です。シルクには様々な嬉しい特徴もあり、「繊維の女王」とも呼ばれています。今回は、シルクの素材とシルク素材を長く着るための方法をご紹介します。

シルクってどんな素材?「繊維の女王」を身に着けて1年中快適に/Photo by EVGENIYA68

シルクは肌に優しい素材

身の回りにあるシルクは他の生地とどのように異なるのでしょうか?まずはシルクの特徴についてご紹介します。

<シルクの性質>

シルクとは、蚕の繭から作られる天然繊維のことです。「第二の肌」と呼ばれるほど肌に近い成分で、肌に優しい素材として知られています。そのシルクの成分は、肌の成分に近い18種類のアミノ酸が結合している純粋なタンパク質繊維で構成されています。

またシルクは繭の細い糸で作られているので弱い素材と思っている人も少なくありませんが、シルクの引っ張り強度は綿や羊毛よりも強いです。そしてシルクは化学繊維とは異なり難燃性があります。化学繊維が約200℃で溶けるのに対し、シルクは300℃まで燃えません。また化学繊維は有毒ガスが発生してしまいますが、シルクは有毒ガスの発生もありません。

<シルクの作り方>

シルクは蚕の繭を製糸し、引き出したとても細い繭糸を何本か揃えて繰糸にします。この繰糸の状態のままにしたシルクを生糸と呼びます。また生糸をアルカリ性の薬品で精錬し、光沢や柔軟さを加えたシルクを練糸と呼びます。

<見た目>

シルクはその独特な光沢が特徴の1つです。この独特の光沢によって気品を生み出しています。

<着心地>

シルクは「第二の肌」と言われるだけあって、サラッとした着心地です。また、滑らかで軽いのもシルクの着心地の大きな特徴です。

シルク素材は年間を通して着られる!

シルク素材の衣服は季節を選ばず着ることができます。次にシルクは年間を通して着られる理由についてご紹介します。

<シルクは熱伝導率が低いので、夏は涼しく、冬は温かく過ごせる通年素材>

シルク素材の衣服が季節を選ばないのは、シルクの熱伝導率が関係しています。この熱伝導率がそれぞれの季節に合ったシルクのメリットを生み出しています。

春から夏にかけてのシルクのメリットは、UVカット率が高いことです。シルクは紫外線を吸収し肌を守る効果があります。その紫外線カット率は90%前後と、とても高いのも特徴です。天然素材なのに紫外線カット効果も兼ね揃えているのです。また、吸湿性・放湿性も高いので体から出た余分な水分を吸収し、外に放出してくれます。したがって夏の暑い日でも、体から出た汗の水分を吸収して外に放出してくれるので、サラッとした肌触りを保つことができます。

秋から冬のシルクのメリットは、まず保温性が高いことです。シルクは繊維と繊維の間に多くの空気を含んでいるため、空気の断熱効果があります。そのため秋や冬の寒い外気を体に伝えにくく、保温性があります。この保温性はウールに次いで高く、寒い日でも暖かく過ごすことができます。また、静電気が起こりにくいのもシルクのメリットです。秋や冬は静電気が起こりやすいのですが、シルクは天然繊維のため化学繊維と比べて静電気が発生しにくいのです。ドアノブなどに触れたときにバチッとなる不快な静電気を減らすことができます。

シルク素材を長く着るための洗濯方法

シルク素材を紹介/Photo by racorn

シルク素材を長く着るためには洗濯方法にポイントがあります。それでは、シルク素材の洗濯方法についてご紹介します。

<シルク素材を洗う前のチェックポイント>

シルク素材を洗う際は、必ず洗濯表示を確認しましょう。洗濯表示を確認し、自宅で洗濯ができないようなデリケートなシルクはクリーニングに出してください。洗濯表示を無視して自宅で洗濯してしまうと、シルクはすぐにダメージを受けてしまい長く着られなくなってしまいます。また色落ちする場合があるので、初めて洗う時は別々に洗濯するのがオススメです。

<家庭でシルク製品を洗うポイント>

洗濯表示を確認し、自宅での洗濯でも問題ない場合でも基本的には手洗いが良いでしょう。洗濯機の「ドライコース」で洗える場合もあります。その場合はシルク専用の中性洗剤を使用するのがポイントです。また水温は20~30℃のぬるま湯がオススメです。シルクは蚕の繭からできている天然素材のため、中性洗剤以外や熱いお湯で洗濯してしまうとシルクを構成しているタンパク質を傷めてしまいます。細かいことですが、毎回の洗濯方法を注意して行うことで、長くシルク素材を楽しむことができるでしょう。

メリットがたくさんのシルクを楽しむために

いかがでしたでしょうか?気品を感じさせるシルクは、肌に優しく、また着用する季節を問わないなどメリットがたくさんあります。洗濯方法など取扱いに気を付ければ、長くシルクを楽しむことができます。ぜひ1度シルク素材を試し、シルクのメリットを体験してみて下さい。(modelpress編集部)

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