アパレル業界の万引き対策!販売員ができる盗まれない店舗づくり

アパレル業界の万引き対策!販売員ができる盗まれない店舗づくり

【アパレル/モデルプレス】アパレル業界の売り上げを大きく下げる原因の1つとして万引きがあります。万引きは1度されてしまうと、その後も何度も繰り返しされやすくなってしまいます。アパレル販売員もお客さまも気持ちよく接客、お買い物をするためには盗まれない店舗づくりが重要です。今回は、万引き被害が少ない店舗が行っている店舗づくりについてご紹介します。

アパレル業界の万引き対策!販売員ができる盗まれない店舗づくり/Photo by g-stockstudio

アパレル店舗で行っている万引き対策

アパレル店舗において万引きに対しどのような対策を取ることが可能なのでしょうか。ここでは、アパレル店舗で行っている万引き対策についてご紹介します。

<防犯カメラ>

万引きを見つけるためにお客さまの行動を見ていたいのですが、アパレル販売員だけではどうしても注意が行き届かないところがあります。また、ずっとお客さまを見ているとお客さまも気になってしまいお買い物に集中できなくなってしまいます。防犯カメラは、アパレル販売員から確認できない死角となりやすい場所に設置することができ、見えないところでの万引きを防ぐことができます。また直接お客さまを監視せずにモニター越しでお客さまの動きを見ることができるので、お客さまのお買い物の邪魔をすることなく万引きをチェックすることができます。レジカウンターにモニターを設置することで、レジを担当しながら万引きに監視を行うことが可能です。万引きの現場を記録することもできるので、万引きの証拠として利用も可能です。

<防犯タグ>

防犯タグは様々な種類があり、アパレルアイテムに付けることでレジを通過していないアパレルアイテムの持ち帰りを防ぐことができます。自鳴式タグと呼ばれる防犯タグは、アパレルアイテムから無理に外そうとするとタグ本体から警報音を発します。また、インクタグという防犯タグは無理にはずすとインクが飛び散り、アパレルアイテムが汚れます。汚れてしまうとアパレルアイテムとして利用できなくなり、万引きからアパレルアイテムを守ることができるのです。これらの防犯タグは、レジで会計を済ませたあとにアパレル販売員によって外すことができます。

<タグ&ゲートシステム>

店舗の出入り口に防犯ゲートを設置している場合、アパレルアイテムに付いているタグを外さずにゲートを通過すると警報音が鳴ります。大きな音で万引きを知らせてくれるので、すぐに対応することができます。このようなタグとゲートはアパレルアイテムの不正持ち出しを防止するのに効果的なシステムです。

万引き被害が少ないアパレル店舗の特徴

万引きの狙いとなりやすい店舗にはある特徴があります。それでは、万引き被害が少ないアパレル店舗の特徴についてご紹介します。

<入店時に「いらっしゃいませ」という声掛けをしている>

お客さまが入店された時に、すぐに気付いて「いらっしゃいませ」と声掛けをしている店舗は万引き被害が少ないです。声掛けがあると、店員がきちんとお客さまを見ている、つまり万引きしたら気付かれると認識するからです。反対に、お客さまが入店しても声掛けをせずにアパレルアイテムの整頓など他の作業をしている店舗は万引きに狙われやすくなってしまいます。

<きれいに陳列された状態が保たれている>

ラックの商品がたたまれている、ハンガーから落ちている商品がないなど店舗内のアパレルアイテムが整理されていることも万引き被害が少ない店舗の特徴です。きれいな状態が保たれている店舗は残りのアパレルアイテムの個数などもアパレル販売員が把握しているため、万引きするとすぐ気付かれてしまうと思うからです。アパレルアイテムが煩雑に置かれていると、なくなってもすぐに気付けないため万引きされやすくなってしまいます。

<店内の通路に余裕がある>

店舗内の通路に十分なスペースがあり、歩き回りやすいのも万引きに遭わない特徴の1つです。通路が広いと隠れられないので万引きが難しくなるからです。また、店舗内が広いことでアパレル販売員から死角になる場所を少なくすることもできます。

万引きされにくい店舗づくり

万引きされにくい店舗づくりとは/Photo by VGstockstudio

万引き被害の少ない店舗にするには店舗の環境を整えましょう。それでは万引きされにくい店舗づくりの方法についてご紹介します。

<「この店は万引きできない」と思わせることが重要>

1度でも万引きが成功してしまうと、「万引きしやすい店」と思われてしまいます。このように「万引きしやすい店」と判断されると、2度、3度と繰り返し万引き被害に遭う可能性もあります。1度の万引きも見逃せないように注意しましょう。

<張り紙やPOPを貼る>

「監視カメラ作動中」や「窃盗罪は10年以下の懲役です」などの張り紙やPOPは万引き被害を減らすのに効果があります。

<目を見て声をかける>

お客さまに声掛けをするときは、目を見ながら「何かお探しですか」と声をかけるのが良いです。視線を送ることで、適度に警戒感を抱かせることができます。

<死角をつくらない>

店舗内に目の届かないスペースがないように、棚やラックの設置場所を工夫しましょう。またどうしても死角ができてしまった場合は、死角になりやすい場所に常にアパレル販売員を配置すると良いでしょう。死角となる場所に向けて鏡を配置するのも効果的です。

万引き被害を未然に防いた店舗で気持ちよく買い物

いかがでしたでしょうか?万引きは店舗にとってマイナスになるだけではなく、万引きに居合わせたお客さまも嫌な思いをしてしまいます。お客さまを疑わずに気持ちよく接客し、お客さまも楽しくお買い物ができるために、万引き被害を未然に防ぐ店舗づくりを目指しましょう。(modelpress編集部)

実際に働いている人の声は?

関連記事

この記事の関連ブランド記事