皆様は、オーバー・リップをご存知でしょうか。オーバー・リップは、唇を魅力的に見せることができるメイク・テクニックのひとつです。しかしながら、オーバー・リップについて、十分な知識を持っているというケースは、まだまだ少ないようです。そこで、本稿では、「オーバー・リップ」について、ご紹介していきます。まずは、「オーバー・リップに関する基礎的な知識」について、確認していきます。次に、「オーバー・リップを作る方法」について、ご紹介していきます。そして、「お客様にオーバー・リップをご提案するときのポイント」について、ご紹介していきます。
オーバー・リップに関する基礎的な知識
「オーバー・リップに関する基礎的な知識」には、どのようなものがあるのでしょうか。まずは、オーバー・リップの定義と「オーバー・リップに必要となるコスメ」について、ご紹介していきます。
<オーバー・リップとは?>
オーバー・リップとは、あえて唇の輪郭をはみ出すようにリップを塗っていくメイク・テクニックのことを指します。立体的でふっくらとしており、ボリューム感のある仕上がりが特徴であるといえます。唇が強調されて大きく見えることによって、存在感のある口元を作ることができるでしょう。一般的には、セクシーで大人っぽい印象につながりやすいといわれています。ちなみに、唇が薄い場合であっても、厚みがあるように見せることができるでしょう。
<オーバー・リップに必要となるコスメ>
オーバー・リップには、一般的には、1.リップ・クリーム、2.リップ・コンシーラー、3.リップ・ライナー、4.口紅、5.リップ・グロスの5点が必要となります。まず、リップ・クリームについては、メイクをする前、唇を保湿する際に必要となります。べたついてしまうことがなく、唇になじみやすいものを用意するようにしましょう。次に、リップ・コンシーラーについては、唇の色を隠すために使用します。これは、唇の発色をよくするためです。なお、ファンデーションでも代用することができます。そして、リップ・ライナーで唇の輪郭を描いていきます。リップ・ライナーは、オーバー・リップを作るためには、とても重要なアイテムです。リップ・ライナーの色は、口紅やリップ・グロスの色と合わせるようにするとよいでしょう。それでは、口紅とリップ・グロスについては、どのようなものを用意すればよいのでしょうか。まず、口紅は、唇に自然な血色を与えることができます。口紅の色については、自然な印象を与えることができるピンクやベージュなどが適しているといえるでしょう。そして、リップ・グロスは、唇につやを加えることができます。オーバー・リップの特徴であるふっくらとした印象に仕上げていくために必要なアイテムとなります。リップ・グロスの色については、透明、もしくはリップ・ライナーや口紅の色に合わせて選ぶようにするとよいでしょう。
オーバー・リップを作る方法
オーバー・リップは、どのように作っていくのでしょうか。それでは、「オーバー・リップを作る方法」について、4つのステップに分けて、ご紹介していきます。
<ステップ1:唇のベースを作る>
1つ目のステップとしては、唇のベースを作っていきます。まずは、リップ・クリームを塗って、数分間そのままにします。これは、唇の乾燥などを防いで、きれいに仕上げるためです。次に、リップ・コンシーラーを塗っていきます。なお、リップ・コンシーラーを厚塗りしてしまうと、ごわついて見えてしまうため、全体的に薄く塗っていくようにしましょう。
<ステップ2:リップ・ライナーで輪郭を描く>
2つ目のステップとしては、リップ・ライナーで輪郭を描いていきます。その際、唇の輪郭を1~2ミリ程度はみ出すようにするのが目安となるでしょう。なお、丸みのあるリップ・ラインになるように意識しましょう。唇の山の角度はなくして、なるべくフラットな形を作っていきます。これは、ナチュラルでやわらかい印象に仕上げていくためです。
<ステップ3:口紅を塗る>
3つ目のステップとしては、口紅を塗っていきます。その際、リップ・ライナーで描いた輪郭の内側を埋めていくことになります。唇の内側から外側に向けて、広げるように塗っていくとよいでしょう。なお、リップ・ブラシを使うと塗りやすくなります。ティッシュ・オフをして、余分な口紅を取り除くことも忘れないようにしましょう。
<ステップ4:リップ・グロスを塗る>
4つ目のステップとしては、リップ・グロスを塗っていきます。その際、下唇の中央に少量のリップ・グロスを乗せるようにしましょう。これは、唇の全体に塗るよりも立体的に見えるためです。なお、粘度の高いリップ・グロスを使うと、ふっくらとした質感が出やすくなるでしょう。
お客様にオーバー・リップをご提案するときのポイント
お客様にオーバー・リップをご提案するときには、どのようなことがポイントになるのでしょうか。それでは、「お客様にオーバー・リップをご提案するときのポイント」について、代表的なポイントを2つご紹介していきます。
<オーバー・リップの魅力を伝える>
お客様にオーバー・リップをご提案するときのポイントの1つ目は、「オーバー・リップの魅力を伝える」ことです。1.お客様がセクシーさを求めているとき、2.お客様が唇の薄さに悩みを抱えているとき、3.お客様の唇が薄めであると感じたときなどには、オーバー・リップの魅力を伝えるようにするとよいでしょう。なお、オーバー・リップは、唇を大きく見せたいときに向いています。したがって、1.生まれつき唇が大きい場合、2.セクシーな仕上がりが好みではない場合などには、オーバー・リップをご提案しないほうがよいでしょう。
<ナチュラルな仕上がりを心がける>
お客様にオーバー・リップをご提案するときのポイントの2つ目は、「ナチュラルな仕上がりを心がける」ことです。オーバー・リップは、メイクの仕方によっては、過剰な印象を与えてしまう場合もあります。たとえば、1.リップ・グロスの量が多すぎる場合、2.唇の輪郭をはみ出しすぎている場合などを挙げることができるでしょう。下品な印象を与えてしまったり、見た目が不自然になってしまったりすることもあるので、十分に注意しましょう。なお、唇の一部をオーバー・リップにすると、ナチュラルな仕上がりが期待できます。
お客様のご希望に合致したご提案が、基本
いかがでしたでしょうか?ここまでご紹介させていただいたように、オーバー・リップは、とても魅力的です。ただし、どのような場合であってもお勧めすることができるというわけではありません。お客様のご希望に合致したご提案をするということが、基本となるということができそうです。(modelpress編集部)
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