「OLIVE des OLIVE」育児休暇を経て“ディレクター”に抜てき 仕事復帰した理由&現在の働き方を語る モデルプレスインタビュー
「OLIVE des OLIVE」育児休暇を経て“ディレクター”に抜てき 仕事復…
【OLIVE des OLIVE/モデルプレス】アパレルブランド「OLIVE des OLIVE(オリーブ・デ・オリーブ)」(株式会社オリーブ・デ・オリーブ)のディレクターとして働く入社10年目の上原しのぶさん(28)にインタビューを実施。今年4月末まで育児休暇を取得し、復帰後ディレクターに就いたという上原さん。まだ3ヶ月ほどしか経過していませんが、仕事と育児を両立中。今回、仕事内容について教えてもらったほか、多忙にも関わらず両立している理由も聞いてきました。
― OLIVE des OLIVEディレクターの仕事内容を教えてください。
上原さん:まだ就いたばかりで、ディレクターという立ち位置を模索中なのですが、仕事内容としては商品企画や販促の内容、プロモーション関係、店舗の内装など、ブランディングに関わるすべての方向性を決めています。そして、やりたいことを各部署のスタッフに汲み取ってもらい、それを形にしていってもらっています。
― なぜディレクターに就いたのでしょうか?
上原さん:産休に入る前は、店長そしてエリア店長として店舗で長年働いていました。その経験を活かすために、仕事復帰のタイミングでディレクターになるチャンスをもらいました。入社10年目になるので、新しいことにも挑戦したいという気持ちもあり、自ら希望を出しました。
― ディレクターに任命されたときは、すぐにやると決めることができましたか?
上原さん:実はディレクターという役職の前任がいないんですよ。なので、どんな仕事なのかすらわからなかったので、すぐに「やります」とは言えませんでした。でも、「やりながら見つけていってほしい」と言っていただけたので、今模索しながらやっています。
― ディレクターに就いて3ヶ月が経過しましたが、やりがいや苦労はありますか?
上原さん:この3ヶ月で主に商品企画に携わってきました。これから冬のアイテムが完成してくるのですが、企画段階から話し合いに参加し、今サンプルが徐々に出来上がってきています。そこでは、店舗での勤務経験を活かし、「もうちょっとこうした方がいい」「こういうコーディネートをするなら、これが足らないな」といったことを、形にできているところが嬉しいです。
逆に大変なことは、店舗にいるときは「こういうのがもっと欲しいです」と本部に伝えるだけだったのですが、実際に企画に携わってみると先を見通して商品を生み出すことがすごく難しいです。「秋はなにが売れそう?」と聞かれても、「まだ梅雨が明けたばっかりだし…」と思ってしまい、その先を見通す大変さをすごく実感しています。
― 10年間という長い間、OLIVE des OLIVEで働き続けられた理由を教えてください。
上原さん:楽しく仕事ができていたということが1番の理由です。もちろん、仕事に熱心になりすぎるあまり、スタッフとぶつかることもありましたが、その中でも自分を慕ってくれるスタッフがいたりと、職場環境がすごく恵まれていたと思います。あとは、新宿店がオープンするとき、売り上げが期待されていた大きい店舗の店長を任せていただいたりと、新しいことにも挑戦させてもらえる環境も大きいです。
― 育児をしながら仕事をこなすということはすごく大変だと思いますが…。
上原さん:OLIVE des OLIVEでは育児休暇を取得するスタッフが増えてきました。私は子供が1歳になるタイミングで復帰できたのですが、やっぱり保育園が決まらなかったり、店舗は土日に休日を取りにくかったりするため、戻れないというスタッフをみてきました。だからこそ、私は次の世代にも繋げられるような見本になりたくて、必ず戻ってこようと思っていました。結婚、出産しても働いている人が増えている世の中です。今は周りのスタッフに理解いただき、17時までの短時間勤務をさせていただいております。17時になったら「帰ってね」と言ってもらえるので、すごく両立しやすい環境です。
― 今後の目標を教えてください。
上原さん:まずはディレクターとしての地位を確立させること。あとはOLIVE des OLIVEというブランドの進化する新しい世界観を多くの人たちに伝えていきたいです。
― 美容面で気をつけていることはありますか?
上原さん:基本的なことですが、保湿。ただ、やはり自分のことに時間を掛けていられないので、子どもとお風呂に入りながらパックしたり、あとはスタイルキープのために、食事には気を使っています。料理をすることが好きなので、自炊をするときはなるべく野菜中心の食生活と、朝食は必ず摂るようにしています。
― 休日はどのように過ごしていますか?
上原さん:子どもと接する時間を作るようにしています。女の子なので、お揃いのコーディネートをやってみたりと、土日は一緒におしゃれを楽しんでいます。そうやって、子どもと一緒に遊んだり、子どもが寝ているときに料理をしていることが多いかな。作り置きしたいので、料理はまとめて作るようにしています。
― 普段ファッションの情報はどのように取り入れていますか?
上原さん:最近はInstagramが多いのですが、街に出て人間観察をしています。「こういうコーディネートいいね」など、今はお洋服を作る側なので、「こういうのが可愛かったです」と言えるようにしたいと思っています。そういうのを街にいる人から学んでいます。
― OLIVE des OLIVEにはどのような人が相応しいですか?
上原さん:一緒にいて気持ちのいい人、心のいい人というのを会社として求めています。私も店舗で働いているとき、面接官をやっていたのですが、一緒に働いていることを想像しています。そして、素直さを大事にしています。あとは、前向きな気持ち。働き始めると注意されることは絶対にあるので、それをどう前向きに捉えていくのか、どうやって次に繋げていくか考えられるような人がいいと思います。
― 書類、面接…と選考があると思いますが、通過できるポイントを教えてください。
上原さん:書類に関しては、空欄を作らないこと。しっかり記入されているのかチェックしています。面接は、人の目を見て話ができているのか見ます。あとは、素直になってほしいので、苦手なこともきちんと伝えてほしいですし、自分自身の言葉で話すことが1番だと思います。
― どのような服装だと面接のとき好印象ですか?
上原さん:「こういうファッションが好きです」とわかりやすく伝えられる服装がいいと思います。あと、OLIVE des OLIVEはヤングブランドなので、適度にトレンドを取り入れてもらいたいです。
― 夢を追いかけている女の子に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。
上原さん:ぼんやりとでもいいので、夢は大きく持つこと。「こういう人間になりたい」「こういう生活がしたい」など、大きな目標を立てて、それから1つずつ達成できるような小さな目標を立てることが大事かなと思います。途中で心が折れてしまうようなこともあるかもしれませんが、少しずつ達成感を味わいながら大きな目標に向かって進んでいく。それが、諦めずに夢を追いかけられる方法かなと思います。あとは、友達をたくさん作ること。自分だけで達成できないことを周りが手助けしてくれるので、繋がりは大事です。
― ありがとうございました。
女性が多いと言われているアパレル業界。長く働ける環境というのは、どの会社にとっても大事なこと。誕生してから今年で32年目を迎えるというOLIVE des OLIVEは、いつまでもどんな女性でも輝ける環境が整っているから、長年愛されているブランドなのだ。そんな環境で働いている上原さんは、結婚・出産を経ても働いている女性として憧れの的となるとともに、これからも輝き続けるのだろう。(modelpress編集部)
AM10時~ 出社
朝礼・メールチェック
AM11時~
MDとの企画ミーティング
PM1時~ ランチ
PM2時~
サンプルチェック
PM4時~
WEB撮影のスタイリング決め
PM5時~ 退社
ブランド:OLIVE des OLIVE(オリーブ・デ・オリーブ)
職種:ディレクター
アパレル業界で働き始めた年月:2006年4月~
経歴:販売員2006年4月~2015年2月→産休・育休、ディレクター2016年4月~
OLIVE des OLIVEディレクターに抜てき
― OLIVE des OLIVEディレクターの仕事内容を教えてください。
上原さん:まだ就いたばかりで、ディレクターという立ち位置を模索中なのですが、仕事内容としては商品企画や販促の内容、プロモーション関係、店舗の内装など、ブランディングに関わるすべての方向性を決めています。そして、やりたいことを各部署のスタッフに汲み取ってもらい、それを形にしていってもらっています。
― なぜディレクターに就いたのでしょうか?
上原さん:産休に入る前は、店長そしてエリア店長として店舗で長年働いていました。その経験を活かすために、仕事復帰のタイミングでディレクターになるチャンスをもらいました。入社10年目になるので、新しいことにも挑戦したいという気持ちもあり、自ら希望を出しました。
― ディレクターに任命されたときは、すぐにやると決めることができましたか?
上原さん:実はディレクターという役職の前任がいないんですよ。なので、どんな仕事なのかすらわからなかったので、すぐに「やります」とは言えませんでした。でも、「やりながら見つけていってほしい」と言っていただけたので、今模索しながらやっています。
― ディレクターに就いて3ヶ月が経過しましたが、やりがいや苦労はありますか?
上原さん:この3ヶ月で主に商品企画に携わってきました。これから冬のアイテムが完成してくるのですが、企画段階から話し合いに参加し、今サンプルが徐々に出来上がってきています。そこでは、店舗での勤務経験を活かし、「もうちょっとこうした方がいい」「こういうコーディネートをするなら、これが足らないな」といったことを、形にできているところが嬉しいです。
逆に大変なことは、店舗にいるときは「こういうのがもっと欲しいです」と本部に伝えるだけだったのですが、実際に企画に携わってみると先を見通して商品を生み出すことがすごく難しいです。「秋はなにが売れそう?」と聞かれても、「まだ梅雨が明けたばっかりだし…」と思ってしまい、その先を見通す大変さをすごく実感しています。
OLIVE des OLIVEで10年間働き続けられた理由
― 10年間という長い間、OLIVE des OLIVEで働き続けられた理由を教えてください。
上原さん:楽しく仕事ができていたということが1番の理由です。もちろん、仕事に熱心になりすぎるあまり、スタッフとぶつかることもありましたが、その中でも自分を慕ってくれるスタッフがいたりと、職場環境がすごく恵まれていたと思います。あとは、新宿店がオープンするとき、売り上げが期待されていた大きい店舗の店長を任せていただいたりと、新しいことにも挑戦させてもらえる環境も大きいです。
― 育児をしながら仕事をこなすということはすごく大変だと思いますが…。
上原さん:OLIVE des OLIVEでは育児休暇を取得するスタッフが増えてきました。私は子供が1歳になるタイミングで復帰できたのですが、やっぱり保育園が決まらなかったり、店舗は土日に休日を取りにくかったりするため、戻れないというスタッフをみてきました。だからこそ、私は次の世代にも繋げられるような見本になりたくて、必ず戻ってこようと思っていました。結婚、出産しても働いている人が増えている世の中です。今は周りのスタッフに理解いただき、17時までの短時間勤務をさせていただいております。17時になったら「帰ってね」と言ってもらえるので、すごく両立しやすい環境です。
― 今後の目標を教えてください。
上原さん:まずはディレクターとしての地位を確立させること。あとはOLIVE des OLIVEというブランドの進化する新しい世界観を多くの人たちに伝えていきたいです。
OLIVE des OLIVEディレクターのライフスタイル
― 美容面で気をつけていることはありますか?
上原さん:基本的なことですが、保湿。ただ、やはり自分のことに時間を掛けていられないので、子どもとお風呂に入りながらパックしたり、あとはスタイルキープのために、食事には気を使っています。料理をすることが好きなので、自炊をするときはなるべく野菜中心の食生活と、朝食は必ず摂るようにしています。
― 休日はどのように過ごしていますか?
上原さん:子どもと接する時間を作るようにしています。女の子なので、お揃いのコーディネートをやってみたりと、土日は一緒におしゃれを楽しんでいます。そうやって、子どもと一緒に遊んだり、子どもが寝ているときに料理をしていることが多いかな。作り置きしたいので、料理はまとめて作るようにしています。
― 普段ファッションの情報はどのように取り入れていますか?
上原さん:最近はInstagramが多いのですが、街に出て人間観察をしています。「こういうコーディネートいいね」など、今はお洋服を作る側なので、「こういうのが可愛かったです」と言えるようにしたいと思っています。そういうのを街にいる人から学んでいます。
OLIVE des OLIVEで働くためには
― OLIVE des OLIVEにはどのような人が相応しいですか?
上原さん:一緒にいて気持ちのいい人、心のいい人というのを会社として求めています。私も店舗で働いているとき、面接官をやっていたのですが、一緒に働いていることを想像しています。そして、素直さを大事にしています。あとは、前向きな気持ち。働き始めると注意されることは絶対にあるので、それをどう前向きに捉えていくのか、どうやって次に繋げていくか考えられるような人がいいと思います。
― 書類、面接…と選考があると思いますが、通過できるポイントを教えてください。
上原さん:書類に関しては、空欄を作らないこと。しっかり記入されているのかチェックしています。面接は、人の目を見て話ができているのか見ます。あとは、素直になってほしいので、苦手なこともきちんと伝えてほしいですし、自分自身の言葉で話すことが1番だと思います。
― どのような服装だと面接のとき好印象ですか?
上原さん:「こういうファッションが好きです」とわかりやすく伝えられる服装がいいと思います。あと、OLIVE des OLIVEはヤングブランドなので、適度にトレンドを取り入れてもらいたいです。
夢を叶える秘訣を語る
― 夢を追いかけている女の子に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。
上原さん:ぼんやりとでもいいので、夢は大きく持つこと。「こういう人間になりたい」「こういう生活がしたい」など、大きな目標を立てて、それから1つずつ達成できるような小さな目標を立てることが大事かなと思います。途中で心が折れてしまうようなこともあるかもしれませんが、少しずつ達成感を味わいながら大きな目標に向かって進んでいく。それが、諦めずに夢を追いかけられる方法かなと思います。あとは、友達をたくさん作ること。自分だけで達成できないことを周りが手助けしてくれるので、繋がりは大事です。
― ありがとうございました。
女性が多いと言われているアパレル業界。長く働ける環境というのは、どの会社にとっても大事なこと。誕生してから今年で32年目を迎えるというOLIVE des OLIVEは、いつまでもどんな女性でも輝ける環境が整っているから、長年愛されているブランドなのだ。そんな環境で働いている上原さんは、結婚・出産を経ても働いている女性として憧れの的となるとともに、これからも輝き続けるのだろう。(modelpress編集部)
ある日の1日の流れ
AM10時~ 出社
朝礼・メールチェック
AM11時~
MDとの企画ミーティング
PM1時~ ランチ
PM2時~
サンプルチェック
PM4時~
WEB撮影のスタイリング決め
PM5時~ 退社
上原しのぶ(うえはらしのぶ)プロフィール
ブランド:OLIVE des OLIVE(オリーブ・デ・オリーブ)
職種:ディレクター
アパレル業界で働き始めた年月:2006年4月~
経歴:販売員2006年4月~2015年2月→産休・育休、ディレクター2016年4月~
実際に働いている人の声は?
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