洋服の素材には何がある?アパレル販売員が押さえておきたい基礎知識

洋服の素材には何がある?アパレル販売員が押さえておきたい基礎知識

【アパレル/モデルプレス】洋服の素材には、どのような種類があるのでしょうか。洋服の素材は、「アパレル販売員が押さえておきたい基礎知識」であると言っても、過言ではないでしょう。それでは、接客の際に役立つ、洋服に使われている素材の知識についてご紹介します。

洋服の素材には何がある?アパレル販売員が押さえておきたい基礎知識/Photo by Africa Studio

アパレル販売員なら知っておきたい!素材の基礎知識

洋服の素材に関する基礎知識は、アパレル販売員であれば知っておきたいものです。まずは、アパレル販売員が、接客の際に活かすことができる、洋服の素材に関する基礎知識についてご紹介します。

<素材の主な種類>

洋服の素材は、大きく「天然繊維」と「化学繊維」に分けることができます。天然繊維には、「植物繊維」と「動物繊維」があります。これに対して、化学繊維には、「合成繊維」「半合成繊維」「再生繊維」「精製繊維」があります。

<天然繊維と化学繊維の特徴>

天然繊維の特徴とは、どのようなものなのでしょうか。天然繊維は、紡績によって一本の糸が作り上げられています。したがって、「糸の太さや形状が均一ではない」という特徴を持っています。これに対して、化学繊維の特徴とは、どのようなものなのでしょうか。化学繊維は、均一な太さの糸から作り上げられています。したがって、「機能性を加えやすい」という特徴を持っています。ただし、化学繊維は、「静電気をため込みやすい」というデメリットも同時に持っているということは、忘れないでおきましょう。ちなみに、2種類以上の繊維を混紡して作られている衣類もあります。これは、主にさまざまな繊維を組み合わせることによって、それぞれの繊維の欠点を補うためという意味があります。加えて、高級な天然素材などを用いるよりも、コストを抑えることができるという意味もあります。

素材の特徴その1(天然繊維)

天然繊維の特徴とは、どのようなものなのでしょうか。それでは、主な天然繊維の特徴についてご紹介します。

<植物繊維の特徴>

主な植物繊維としては、綿(コットン)と麻(リネン)を挙げることができるでしょう。綿(コットン)は、日本の衣料に用いられている繊維の多くを占めています。肌触りと吸水性が良く、加えて熱にも強くて丈夫であるため、とても扱いやすい素材です。ただし、水洗いによって縮んだり、シワになったりしやすいというデメリットもあります。麻(リネン)は、通気性と吸水性に優れた素材です。そのため、比較的、春服や夏服に用いられることが多いようです。シワになりやすいというデメリットがあり、毛羽立ちや色落ちが発生してしまうこともあります。

<動物繊維の特徴>

主な動物繊維としては、毛(ウール)と絹(シルク)を挙げることができるでしょう。毛(ウール)は、保湿性が高いため、冬用のセーターやコートに多く用いられています。シワにはなりにくい素材ですが、水洗いをした際には縮む恐れがあり、毛玉もできやすいという特徴があります。加えて、虫食いやカビも発生しやすい素材です。絹(シルク)は、蚕の繭から作られている素材です。光沢があり、高級感のある柔らかい肌触りが特徴となっています。ただし、とてもデリケートな素材で、取り扱いが難しいというデメリットがあります。

素材の特徴その2(化学繊維)

洋服の素材を紹介/Photo by giulia186

化学繊維の特徴とは、どのようなものなのでしょうか。それでは、主な化学繊維の特徴についてご紹介します。

<合成繊維の特徴>

主な合成繊維としては、ナイロン、ポリエステル、そしてアクリルを挙げることができるでしょう。ナイロンは、軽くて弾力性があり、シワになりにくい素材です。加えて、強くて丈夫という特徴も持っています。ただし、光によって変色する可能性があるため、ナイロンが用いられている衣料については、陰干しをするようにしましょう。ポリエステルは、水に濡れてもすぐに乾き、シワになりにくい素材です。綿との混紡で使われるケースもあります。デメリットとしては、静電気が起きやすいということが挙げられるでしょう。アクリルは、ウールとの混紡で使われることがあります。保湿性が高く軽い素材ですが、熱に弱く毛玉になりやすいという特徴も持っています。

<半合成繊維の特徴>

主な半合成繊維としては、アセテートを挙げることができるでしょう。アセテートは、適度な吸湿性と、絹に近い光沢をもっています。軽くて、しなやかな素材です。デメリットとしては、摩擦や伸張に弱いということが挙げられます。

<再生繊維の特徴>

主な再生繊維としては、レーヨンを挙げることができるでしょう。レーヨンは、木材パルプが原料となっています。光沢感があり、また色染めを行いやすい素材です。ただし、水に濡れると縮みやすく、シワになりやすいという特徴も持っています。

素材の特徴を理解した上で、お客様にお勧めする

いかがでしたでしょうか?ここまで確認してきたように、洋服の素材には、とてもたくさんの種類があります。そして、それぞれの素材は、さまざまな特徴を持っています。アパレル販売員であれば、それぞれの洋服に使われている素材の特徴をしっかりと理解した上で、お客様にお勧めすることができるようになっていきましょう。(modelpress編集部)

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