固定給と歩合給の違いとは？転職前に知っておきたい給与の仕組み

【アパレル／モデルプレス】「固定給」とは、どのような給与の仕組みなのでしょうか。また、「歩合給」とは、どのような給与の仕組みなのでしょうか。当然のことではありますが、固定給と歩合給には、大きな違いがあります。もし、あなたが転職を考えているのであれば、少なくとも、固定給と歩合給の違いについては、しっかりと理解したうえで、転職活動に臨むべきであるといえます。それでは、固定給と歩合給の違いを中心に、基本的な給与の仕組みについてご紹介していきます。

固定給とは？

「固定給」とは、どのような給与の仕組みになっているのでしょうか。まずは、固定給についてご紹介します。

＜毎月決まった額を支給される給与形態＞

固定給とは、多くの場合は、「毎月決まった額を支給される給与形態」のことを指します。つまり、「一定時間働くと、あらかじめ決められた賃金が、労働者に支払われる」という仕組みになっています。したがって、基本的には、固定給が採用されている場合、「成績」や「出来高」などは、支払われる賃金には関係ないということになります。ちなみに、時間給や月給、また日給についても、当然のことではありますが、この固定給に当たるということになります。

＜固定給には、各種手当が含まれる＞

基本的に、「固定給には、各種手当が含まれる」ことになっています。つまり、固定給の内訳は、「基本給」と「諸手当」に分けられています。ちなみに、この諸手当に、どのような手当が含まれているのかについては、当然のことではありますが、企業によって異なっています。ただし、固定給に、たとえば残業手当や通勤手当などの、いわゆる「変動する手当」は含まれていません。したがって、これらの変動する手当については、固定給とは別に、労働者に対して支払われるということになります。

歩合給とは？

「歩合給」とは、どのような給与の仕組みになっているのでしょうか。それでは、歩合給についてご紹介します。

＜業績に応じた給与のみが支給される給与形態＞

歩合給とは、多くの場合は、「業績に応じた給与のみが支給される給与形態」のことを指します。つまり、歩合給は、「生産高」や「売上高」などの成績によって、労働者に支払われる賃金が変動するという仕組みになっています。ちなみに、アパレル企業の場合、いわゆる「売上ノルマ」が設定されている店舗では、歩合給が採用されているケースが多いようです。

＜「固定給＋歩合給」の場合＞

ただし、固定給と歩合給を併用している企業も、当然のことではありますが、多く存在しています。このような企業では、多くの場合、「固定給＋インセンティブ」というような制度が採用されているようです。この制度では、基本的に、「あらかじめ決められた支給額（固定給）に、営業成績などに応じた手当（歩合給）が加算される」というような仕組みが取られています。

そもそもの賃金は「基本給」で表す

ここまでは、固定給と歩合給について、基本的な事柄を確認してきました。それでは、「基本給」については、どのように考えればよいのでしょうか。ここからは、基本給についてご紹介していきます。

＜基本給とは？＞

そもそも、「基本給」とは、何を指すのでしょうか。基本給とは、通勤手当などの各種手当てを含まない賃金のことを指します。また、基本給はボーナスや退職金などを計算する時のベースにしている企業も少なくありません。基本給が高ければ高いほど、企業の待遇が良いと推測することができます。

＜残業代の基本となる＞

基本給は、「残業代の基本」となります。つまり、残業代を計算する際には、基本給をベースとして、その金額が計算されるということになるということです。それでは、残業代は、どのような方法で計算されるのでしょうか。基本的には、1時間当たりの賃金を、1.25倍した金額が、残業代として支給されることになっています。たとえば、1時間当たりの賃金が1,500円だった場合は、1,500円を1.25倍した1,875円が、実際に残業した時間に応じて、残業代として支払われるということになります。

固定給と歩合給の違いを理解して、転職を成功へと導く

いかがでしたでしょうか？固定給と歩合給には、とても大きな違いがあります。固定給と歩合給には、それぞれに「メリット」と「デメリット」が存在します。これらのメリット・デメリットは、それぞれの転職希望者の、働き方や給与に対する考え方次第で、本来であれば、異なる意味合いになってくるはずです。固定給と歩合給の違いをよく理解しないまま、転職活動をしてしまう人は少なくありません。どのような給与形態を取っているかは、その企業の「仕事に対する考え方」を示していると考えることもできるのではないでしょうか。もし、あなたが転職を考えているのであれば、固定給と歩合給の違いをしっかりと理解したうえで、転職活動に臨むことをお勧めします。（modelpress編集部）