アパレル業界のマーケティング職とは?仕事内容から役立つ資格まで

アパレル業界のマーケティング職とは?仕事内容から役立つ資格まで

【アパレル/モデルプレス】マーケティングは、どのような業界においても非常に重要です。もちろん、アパレル業界も例外ではありません。本稿では、アパレル業界におけるマーケティング職の仕事内容を中心に、ご紹介していきます。加えて、アパレル業界においてマーケティング職に就くためには、どのような資格を持っていると有利になるのか、ご紹介していきます。

アパレル業界のマーケティング職とは?仕事内容から役立つ資格まで(Photo by Getty Images)

アパレル業界のマーケティング職の仕事内容

アパレル業界のマーケティング職は、どのような仕事をおこなうのでしょうか。まずは、アパレル業界のマーケティング職の仕事内容について、ご紹介していきます。

<市場調査をする>

アパレル業界のマーケティング職の仕事内容の1つ目は、「市場調査をする」ことです。具体的には、市場におけるトレンドや競合他社についての調査をおこないます。市場調査をすることで、自社の「強み」を構築していくのです。

<販売戦略を立てる>

アパレル業界のマーケティング職の仕事内容の2つ目は、「販売戦略を立てる」ことです。具体的には、市場調査によって得ることができた情報を基にして、販売戦略の企画・立案、そして実行をおこなっていきます。その際、「商品をどのように売るのか?」ということについて、幅広く考えていくことになります。時には、「ノベルティ」などを作成することもあるようです。これには、ショップにおける装飾やポップ、小冊子なども含まれています。具体的には、ノベルティや広告掲載商品などの在庫を確保したり、商品の受注・出荷に必要な人員を確保したりすることなどが、主な業務となるようです。

<販売戦略を実行する>

アパレル業界のマーケティング職の仕事内容の3つ目は、「販売戦略を実行する」ことです。具体的には、販売戦略に基づき、セールスプランを実行し、そのうえで販売結果を検証することになります。時には、広告を打つこともあります。アパレル業界においては、主に、雑誌やテレビコマーシャル、インターネットなどに、広告展開をおこなうことが多いようです。広告の予算管理や、それに伴うコストの交渉などをおこなっていくことになります。企業へのプレゼンテーションや、企業からのヒアリングをおこなうことも珍しくないようです。ちなみに、昨今では、SNS広告やリスティング広告の運用、プロモーションなど、ウェブを通じた広告も増えてきているようです。

アパレル業界でマーケティング戦略を立てる際のポイント

アパレル業界において、マーケティング戦略を立てる際には、どのようなことがポイントになってくると考えられているのでしょうか。それでは、アパレル業界において、マーケティング戦略を立てる際のポイントについて、ご紹介していきます。

<ブランドイメージと連動させる>

アパレル業界において、マーケティング戦略を立てる際のポイントの1つ目は、「ブランドイメージと連動させる」ことです。アパレル業界においては、自社のブランドイメージに合致している、「ストーリー性」のある施策を考案するとよいと考えられています。具体的には、「商品の特徴」を伝えることよりも、「どのようなシーンで使ってほしいのか」ということを伝えることができる広告が打たれることが多いようです。たとえば、デート中のビジュアルを用いて、「恋人と一緒に過ごしている時に来てほしい商品」であると伝える広告が、考えられるでしょう。アートに関心がある層をターゲットにする場合には、美術館においてファッションショーを開催するなどの施策も考えられるでしょう。

<顧客データを有効活用する>

アパレル業界において、マーケティング戦略を立てる際のポイントの2つ目は、「顧客データを有効活用する」ことです。有効活用すべき顧客データとしては、たとえば、「顧客ごとの購買履歴に関するデータ」や「年齢や性別などにかかわるデータ」などが、代表的なものとしてあげることができるでしょう。このような顧客データを有効活用することで、「流行」や「顧客のニーズ」をキャッチしやすくすることができるといわれています。つまり、「データ」や「数字」を用いることによって、的確な施策を打ち出すことができるようになるということになります。

<SNSを活用する>

アパレル業界において、マーケティング戦略を立てる際のポイントの3つ目は、「SNSを活用する」ことです。昨今では、ユーザーのニーズを、SNSを活用することで、予測することが大切であるといわれています。たとえば、ユーザーの「購買意欲」や「購買動向」を把握することができると考えられているようです。また、SNS上の情報から、「新たなトレンド」などが、発掘されることも珍しいことではないようです。つまり、SNSの活用は、自社のブランディングに役立てることができるといえるでしょう。

<購買につなげることを意識する>

アパレル業界において、マーケティング戦略を立てる際のポイントの4つ目は、「購買につなげることを意識する」ことです。アパレル業界においては、「認知の向上」についてだけではなく、「顧客に、いかに商品を購入させるか」について考えることが、とても大切になります。具体的には、来店動機を高めるために、「商品購入時の特典を付ける」などの施策が打ち出されることがあります。

アパレル業界のマーケティング職に必要な能力と有利な資格

マーケティング職を紹介/Photo by VGstockstudio

アパレル業界において、マーケティングにかかわる仕事をするためには、どのような能力が必要とされているのでしょうか。また、アパレル業界において、マーケティング職に就くためには、どのような資格を持っていると有利になると考えられているのでしょうか。それでは、アパレル業界において、マーケティング職に就くために必要な能力や、持っていると役立つ資格について、ご紹介していきます。

<マーケティング職を目指す人が、身に付けたい能力>

「マーケティング職を目指す人が、身に付けたい能力」には、どのようなものがあるのでしょうか。1つ目は、「情報収集力」です。マーケティングをおこなう際には、市場調査が基本となります。したがって、常に市場におけるトレンドに対して敏感である必要があるといってよいでしょう。日ごろから、「売れる商品とは、どのようなものか」という視点で考え、そして「流行しているファッションは、何か」という視点で分析するということでしょう。2つ目は、「分析力」です。マーケティングをおこなう際には、様々なデータを活用して、顧客の心に響く施策を立案する必要があります。したがって、常に、複数の観点からデータを分析し、有効な施策を導き出さなければならないということになるでしょう。具体的には、「3C分析」や「4P分析」などが、必要になります。3つ目は、「マネジメント能力」です。マーケティングをおこなう際には、多くのメンバーを束ねて、一つのプロジェクトを動かしていくことが多くなります。したがって、いわゆる「進行管理」が、とても重要になるのです。4つ目は、「予算管理能力」です。マーケティングをおこなう際、基本的には、予算の範囲内で、セールスプロモーションを考えなければなりません。したがって、費用対効果を考えながら、適切な広告媒体選択をおこなう必要があるのです。

<マーケティング職に就くために、役立つ資格>

「マーケティング職に就くために、役立つ資格」には、どのようなものがあるのでしょうか。1つ目は、「マーケティング・ビジネス実務検定」です。この検定においては、業界にかかわらず、マーケティングに携わる人であるならば、必要となる知識の習得を目指します。したがって、「実務に活かすことができる知識」を身に付けることができるといえます。A~Bの段階に、レベルが設定されています。

2つ目は、「プロモーショナル・マーケター認証資格」です。これは、プロモーショナル・マーケティングに特化して学ぶ資格となっています。ちなみに、プロモーショナル・マーケティングとは、特定の市場において、ターゲットが購買に至るまでの動機づけを中心におこなう、マーケティング活動を指します。試験においては、プロモーション手法、またメディアやツール制作に関する知識が問われます。加えて、プロモーションの戦略設計や実行計画の作成などの立案をおこなう、実技試験もあります。

他のマーケティング職希望者に差をつける

いかがでしたでしょうか?ここまで確認してきたように、アパレル業界のマーケティングには、様々なものが求められます。今後、アパレル業界のマーケティング職を目指される方は、本稿でご紹介した内容を参考にして、他のマーケティング職希望者に差をつけましょう。(modelpress編集部)

実際に働いている人の声は?

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