【アパレル/モデルプレス】転職するまでに、やむを得ず空白期間が生じてしまうことは、少なくないのではないでしょうか。それでは、空白期間があったとしても、アパレル業界への転職を成功させるためには、どのようなことがポイントになってくるのでしょうか。本稿では、アパレル業界において、転職までの空白期間が選考に与える影響や、採用担当者を納得させやすい空白期間に関する理由について、ご紹介してきます。
空白期間が長いと、転職活動で不利になる?
空白期間が長い場合には、就職活動で不利になってしまうのでしょうか。まずは、空白期間が転職活動に及ぼす影響について、ご紹介していきます。
<転職活動の空白期間とは?>
「転職活動の空白期間」とは、どのような期間のことを指すのでしょうか。一般的には、「直前に在籍していた会社から、次の会社に入社するまでの期間」のことを指します。これは、「離職期間」と呼ばれることもあります。このように企業に在籍していない期間は、一般的には「ブランク」として受け取られることが多いようです。また、たとえ、フリーランスとして働いていた場合であっても、採用担当者からは「空白期間」であると受け取られてしまうことも少なくないようです。
<転職活動は、在職中に働きながら行うのがおすすめ>
したがって、転職活動は、在職中に働きながら行われることをお勧めします。何の職にも就いていない空白期間が、3カ月以上ある場合には、その期間に何をしていたのかなど、不安に感じてしまう採用担当者も少なくありません。過去にも空白期間がある場合には、その期間を含め、空白期間中に何をしていたのかについて、ポジティブな表現で説明することができるように準備をしておくようにしましょう。ちなみに、アパレル業界においては、離職をしている期間が長い場合には、たとえば「最新の知識」などが乏しいとみられることがあるようです。
採用担当者が納得しやすい空白期間に関する理由
「採用担当者が納得しやすい空白期間に関する理由」とは、どのようなものが考えられるのでしょうか。それでは、採用担当者が納得しやすい空白期間に関する理由について、代表的なものをいくつかご紹介していきます。
<資格の勉強をしていた>
採用担当者が納得しやすい空白期間に関する理由の1つ目は、「資格の勉強をしていた」というものです。たとえば、「ファッションについての専門知識を身につけるために、資格の勉強をしていた」などと伝えるとよいでしょう。これは、採用担当者に「学習意欲の高さ」などを伝えることができると考えられます。
<キャリアを設計する時間がほしかった>
採用担当者が納得しやすい空白期間に関する理由の2つ目は、「キャリアを設計する期間がほしかった」というものです。前職が多忙を極め、自分の将来設計について考える時間をとることができなかった場合などには、空白期間に関して、このような理由が考えられるでしょう。このような場合には、空白期間に何を考え、そしてどのような行動をしたのか、また入社後にやりたいことなどを、採用担当者へ具体的に伝えるように心掛けましょう。その際、将来設計まで至ることになった、具体的な経験を伝えることが大切になります。たとえば、「○○という経験から、アパレルのプロになりたいと考えるようになった」などと、採用担当者に伝えることができるとよいでしょう。もし、空白期間中に、留学などの経験をしている場合には、留学中に経験したことなどを伝えることができるとよいのではないでしょうか。
<家族の介護をする必要があった>
採用担当者が納得しやすい空白期間に関する理由の3つ目は、「家族の介護をする必要があった」というものです。家族の介護を理由に、離職をした場合や、空白期間中に、家族の介護をしていた場合などには、空白期間に関して、このような理由が考えられるでしょう。このように、家族の介護によって、空白期間が生じてしまっていた場合には、仕事をしていなかったことを後ろめたく感じてしまう方も少なくないようです。ただ、家族の介護は、「やむを得ない」ことです。採用担当者には、嘘偽りなく伝えるようにしましょう。家族の介護以外にも、子育てや自身の病気、怪我などによって、空白期間が生じてしまうこともあります。このような場合にも、家族の介護の場合と同様に、採用担当者には、嘘偽りなく伝えることが、大切になります。
転職までの空白期間の理由を履歴書に書く際のポイント
転職までの空白期間の理由を履歴書に書く際には、どのようなことがポイントになるのでしょうか。それでは、「転職までの空白期間の理由を履歴書に書く際のポイント」について、ご紹介していきます。
<キャリアへの意識を感じさせる理由を書く>
転職までの空白期間の理由を履歴書に書く際のポイントの1つ目は、「キャリアへの意識を感じさせる理由を書く」ことです。具体的には、「自分が本当にやりたい仕事は何かについて、突き詰めて考えていた」「いろいろな先輩などに会って話を聞くなど、今後のキャリアについて勉強していた」などと書くとよいでしょう。そして、その結果、「アパレルに関する仕事に就くという夢をあきらめることができなかった」と続けるとよいのではないでしょうか。なお、空白期間に関して、事実を淡々と書くということは、避けなければならないでしょう。たとえば、「転職活動がうまくいかなかった」などは、NGとなります。
<空白期間をとった目的を書く>
転職までの空白期間の理由を履歴書に書く際のポイントの2つ目は、「空白期間をとった目的を書く」ことです。たとえば、「視野を広げるために、留学が必要だった」「フリーランスになることで、自分の力を試してみたかった」などと書くとよいでしょう。その際、空白期間は、自分にとって「必要な期間」であったことを、採用担当者に伝えることが、大切になります。
<空白期間中に得ることができた成果を書く>
転職までの空白期間の理由を履歴書に書く際のポイントの3つ目は、「空白期間中に得ることができた成果を書く」ことです。たとえば、空白期間中に取得した資格や、獲得したスキルなどについて書くとよいでしょう。勉強などをした結果、具体的に身につけることができたものについて、採用担当者に伝えることが、大切になります。また、空白期間中に得ることができた成果が、たとえ、必要に迫られた結果、得ることができたことであったとしても、場合によっては「武器」になることもあります。たとえば、介護や怪我、病気などを経験した場合には、「人への感謝の気持ちが強くなり、誰かの役に立つ仕事をしたいという思いが強くなった」などと、履歴書に書くとよいでしょう。
空白期間が持つ意味は、すべての人にとって異なる
いかがでしたでしょうか?日本では、転職までの空白期間があることは、不利になってしまうことが少なくありません。ただ、転職までの空白期間が持つ意味は、空白期間を経験したすべての人にとって、異なるものであるはずです。したがって、空白期間に経験したことが、意味のあるものだったとすれば、堂々と、採用担当者に、経験したことを伝えればよいのではないでしょうか。(modelpress編集部)
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