【アパレル/モデルプレス】今、日本の縫製技術者が海外でとても高く評価されているのをご存知でしょうか?実は、日本の縫製技術は海外で求められる高いクオリティがあるのです。日本で縫製技術を身につけることで、海外で縫製技術者として活躍することもできます。今回は、縫製の仕事内容や縫製の仕事を目指すための方法、そして海外から評価されている日本の縫製技術をご紹介します。
縫製技術者の仕事内容
縫製技術者、と聞いてもイメージしづらい人も多いのではないでしょうか。まずは、その仕事内容について詳しくご紹介します。
<縫製技術者とは?>
縫製とは布を縫い合わせて衣服を作ることです。つまり、縫製技術者とはデザイナーなどと協力し、工業用ミシンなどの機械を使って衣服を作っていく仕事です。
<アパレル製造の工程>
アパレルの製造工程は大きく分けて次の3段階になります。まずはパタンナーがパターン(型紙)をひく工程です。パタンナーとは、ファッションデザイナーがイメージしたものを基に、アパレルファッションの型紙を作る人です。次に、デザインされたパーツごとにカッティングします。最後に縫製技術者が完成図を参考にし、切り取られたパーツをミシンで縫い合わせて、衣服を完成させます。
<縫製の重要性>
縫製技術者の仕事は、製造の1番最後の工程にあたります。そのため、縫製技術者は衣服の品質を左右する重要な役割を担っていることになります。衣服の表からは縫製した部分は見えませんが、縫製技術は品質の高い商品づくりに欠かすことはできず、縁の下の力持ちと言えるでしょう。
縫製技術者が海外でも評価が高い理由
日本の縫製技術が海外で高く評価され、現地で働く人材として求められています。その高評価とスキルについてご紹介します。
<日本の縫製技術者の海外での評価>
海外に拠点を移した縫製工場が多くあり、そこでの現地雇用の課題は人材育成です。そこで求められるのが日本の縫製技術者です。なぜなら日本の縫製技術者はクオリティが高いと定評があるからです。このような理由で、クオリティの高い日本の縫製技術者を現地雇用の指導者として採用し、現地雇用者の縫製技術や商品の品質の向上を目指しています。
<縫製技術者に求められるスキル>
まずは縫製に関する基礎知識があることが求められます。縫製で使用する機械や設備の名称、縫い目の形状を理解しておく必要があります。また、衣服の完成図には専門用語で指示が書かれています。完成図の縫製方法を理解するスキルも必要です。このような縫製に関わる知識を完璧に理解しておくことで、効率よく作業をこなすことができます。次に検品スキルがなくてはなりません。検品とは品質の良し悪しを判断することです。完成した商品の良し悪しを判断できることで、よりクオリティの高い商品を作り上げることができるのです。また良し悪しを判断できることで、現地雇用者に足りない縫製のスキルを指導することもできます。
縫製技術者になるには?
それでは、縫製技術者になるためにはどうすれば良いのでしょうか?必要なスキル、また具体的に目指す方法についてご紹介します。
<縫製技術者になるために必要なスキル>
縫製技術者とは、黙々と1つの作業を取り組む仕事なので、集中力は必要不可欠なスキルです。同じ作業をずっと繰り返すことが得意な人にオススメの仕事でしょう。
<デザインセンス>
一言にカッティングされたパーツを縫い合わせると言っても単純な組み立てではありません。中にはジャケットなど立体的で複雑な洋服の縫製もあり、縫製技術者のセンスが問われます。また、縫製する視点からアイデアを出してデザインが決まるケースもあり、縫製技術者にもデザインセンスは求められます。
<トラブル解決能力>
縫製は大人数で行うため、組み立てのミスなどのトラブルは少なくありません。トラブルが起きた時に原因を究明し、解決案を提案する能力が重要です。解決案を生み出し、同じトラブルを未然に防ぐことで能率的な作業が可能となります。
<海外で即戦力となるために>
海外で働くために必要なスキルとして、異文化の中で指導者としてリーダーシップを取れることが重要です。そのためには、異なる言語でのコミュニケーション能力、チャレンジ精神も必要になるでしょう。どれだけ高い縫製技術を持っていても、それを現地雇用者に指導できなれければ海外で即戦力にはなれません。自分の意見をしっかりと持ち、相手に伝えられること、そして何事にも挑戦する心構えが重要となります。
<縫製技術者を目指す方法>
縫製技術者になるためには、特別な条件や資格はありません。ファッションの専門学校や被服科のある学校に通い、縫製方法を学びましょう。または、縫製専門の工場やアパレル・メーカーに就職してデザインセンスを磨くのも良いでしょう。
海外で活躍できる仕事
いかがでしたでしょうか。日本の縫製技術者は海外で高く評価され、求められる人材になっています。縫製に興味がある、または海外で活躍する仕事をしたい、という方はぜひ縫製を学び、縫製技術者を目指してみてはいかがでしょうか。(modelpress編集部)
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