【アパレル/モデルプレス】「同業他社への転職」には、メリットとリスクの双方が存在します。当然のことながら、同様に「同業他社のアパレル企業への転職」についても、メリットとリスクの双方が存在します。メリットとリスクの双方を正しく理解することで、メリットは大きくすることが可能です。そして、不要なリスクを抱えてしまうことを、避けることも可能になります。それでは、同業他社のアパレル企業への転職についてご紹介します。
同業他社への転職は可能?
「同業他社への転職」は、そもそも可能なのでしょうか。まずは、日本における同業他社への転職についての基本的な知識をご紹介します。
<職業選択の自由>
日本では、「職業選択の自由」が憲法で定められています。これは、自分の従事する職業を決定するのは、「本人の自由」であるということを意味しています。そのため、退職後についても同様に、個人が「どのような職業に就くか」については、基本的には、「本人が自由に決定することができる」ということになります。
<「就業避止義務規定」を設けている企業がある>
ただし、企業の中には「就業避止義務規定」を設けている企業があります。これは、「競業する他社に転職してはいけない」という契約書が、企業に存在している場合があるということを意味します。これをアパレル企業のケースで考えると、「競業するアパレル企業に転職してはいけない」と読み替えることができるでしょう。この場合、企業は「企業独自の技術やノウハウの流出」などを防ぐために、社員に対して「同業他社への転職はしない」という、同意を求めているということになります。ただし、企業の機密情報を扱う役職や管理職などでない限り、企業から就業避止義務規定を理由に、個人が訴えられるということは、ほぼありません。
同業他社のアパレル企業へ転職するメリット
同業他社のアパレル企業へ転職する「メリット」とは、どのようなものなのでしょうか。それでは、同業他社のアパレル企業へ転職するメリットについてご紹介します。
<転職先が決まりやすい>
1つ目のメリットは、「転職先が決まりやすい」ということです。アパレル企業での経験があるため、自分が転職先の企業での「即戦力」であることをアピールできます。また、履歴書の「志望動機」に、アパレル業界を理解した「具体的な志望動機」を書くこともできるでしょう。
<給与アップが目指せる>
2つ目のメリットは、「給与アップが目指せる」ということです。アパレル企業での勤務実績があるため、同業他社への転職の場合、「給与アップが叶いやすい」状況にあるということができるでしょう。また、前職の給与を参考に、転職先の企業での「給与交渉がしやすい」という側面もあります。
<経験を活かせる>
3つ目のメリットは、「経験を活かせる」ということです。アパレル業界の知識や接客経験など、「前職で身につけたスキル」を、転職先の企業でも継続して活かすことができます。また、業務内容が似ているケースが多く、転職先の企業での仕事に、他業種からの転職者と比較して、いち早く慣れることができるでしょう。
リスクを避けた同業他社への転職
同業他社のアパレル企業へ転職する「リスク」とは、どのようなものなのでしょうか。また、「リスクを避けた同業他社への転職」をするためには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。それでは、リスクを避けた同業他社への転職についてご紹介します。
<企業の競業避止義務規定を確認する>
1つ目のポイントは、「企業の競合避止義務規定を確認する」ことです。本来は、前述のように、個人は自由に転職が可能です。ただ、就業避止義務規定などの契約書へのサインを求められた場合は、その内容を事前に確認するようにしましょう。ただし、たとえ契約書にサインをしていたとしても、法律上は無効です。
<円満退職を心掛ける>
2つ目のポイントは、「円満退社を心掛ける」ことです。同業他社のアパレル企業へ転職する場合、同じ業界に居続けることになるため、退職後も退職した企業と関わる可能性があります。したがって、「転職先が同業他社」ということは伏せて、退職する企業には「転職したい」という事実だけを伝えるようにしましょう。
<辞めても秘密保持義務は守る>
3つ目のポイントは、「辞めても秘密保持義務は守る」ことです。前述のように、就業避止規定が法律上は無効であっても、当然のことながら、ある程度の「モラル」は必要となります。例えば、「前職の経営状況や悪口」を転職先の企業などで漏らしたりすることは、論外であるといえます。
同業他社への転職のメリットとリスクを理解する
いかがでしたでしょうか?同業他社への転職は、異業種への転職に比べ、多くのメリットがあります。ただ、その反面、同業他社への転職ゆえのリスクも、当然のことながら存在します。同業他社への転職を検討する際には、メリットとリスクの双方を理解したうえで、最終的な決断を下すようにしましょう。(modelpress編集部)
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